よく眠れるのに腰が痛い!腰痛を感じにくいマットレスを選ぶコツとは?
腰痛を解消するためにはどんな基準でマットレスを選べば良いのでしょうか。
一般的に良いとされるマットレスは柔らかいものから硬いものまで様々です。
愛用者がたくさんいると聞きつけ買って使ったものの腰痛が悪化してしまった、という声を多く耳にします。
腰痛に悩む人たちにとって、マットレス選びで失敗したくないというのが切実な本音でしょう。
そんな方のために、ここでは腰痛を感じにくいマットレスを選ぶコツをご紹介します。
12年間腰痛の私が絶対おすすめするマットレス・敷布団ベスト16ランキングはこちら
目次
生活習慣と腰痛の関係
腰痛に悩まされていませんか?
職業柄、力仕事を余儀なくされる方は積年の悩みだと言えますが、デスクワークを長時間行っていても腰痛になる方はいます。
実は腰痛というのは生活のあらゆるシーンで生じやすい症状なのです。
腰痛をそのままにすると、骨の間にある椎間板が飛び出し神経を刺激することで激痛を伴う椎間板ヘルニアという症状に悪化することも多々あるのです。
腰痛にならないための大原則
腰痛ひいては椎間板ヘルニアに悪化させないためには、正しい姿勢で動作を行うことと睡眠時の姿勢が重要です。
特に睡眠時は寝具の相性が悪いと、どんなに寝相を改善したとしても腰痛はなかなか改善されませんし、日中の動作によって歪みをさらに積み上げてしまう恐れもあるのです。
12年間腰痛の私が絶対おすすめするマットレス・敷布団ベスト16ランキングはこちら
腰痛を解消するための寝具とは
腰痛を感じにくくするために改善したい寝具は、主に枕やマットレスが考えられます。
枕は高さと形を改善することで、首や背骨の緊張がほぐれ、結果として腰の歪みも緩和されます。
全身の歪みからくる腰痛を解消するために大切なこと
一方で、腰痛に対する全身の骨の歪みを整えるのがマットレスの相性です。
腰痛を和らげるマットレスを選ぶコツは、「硬さ」です。
マットレスの硬さが体圧分散のしやすさ・寝返りのうちやすさに関係します。
同時にこの2つは腰痛を感じにくくし、マットレスが合わないことで生じる腰痛を解消します。
ここで注意する必要があるのは、寝心地の良さと腰痛を感じにくくするマットレスが必ずしも同じではないということです。
低反発マットレスの場合
低反発マットレスと定義されているのはマットレスの硬さの指標が60ニュートン(N)以下のものを指します。
この指標はJIS規格で定められた日本国内の規定によるものです。
市販の低反発マットレスのうち一部の製品に関して、体圧分散のしやすさが寝相の悪さ改善に期待できるとして販売され大人気となりました。
しかし、腰痛に良いという理由には直接結びつきません。
なぜかというと、低反発マットレスは体重によっては沈み込み過ぎてしまい、寝返りをする機会を逃してしまうからです。
実はずっと寝姿勢で寝てしまうと血液循環が滞り、睡眠時の体温調整や体内の熱と水分の調整が難しくなります。
このことが寝ている間に腰痛を悪化させてしまう原因になるのです。
ですので体圧が分散しますので疲れは取れても、一概に低反発マットレスが全ての人の腰痛を和らげるとは言い難いのです。
また、低反発マットレスの素材は密度が高く、汗や湿気がこもりやすくなります。
睡眠時の通気性の悪さは腰痛を生じさせる原因のひとつです。
ですので、腰痛を悪化させないようにするためには敷いたままにせず、日中に干してしっかりメンテナンスすることをおすすめします。
低反発マットレスが合っている人
必ずしも低反発マットレスが腰痛に悪いわけではありません。
低反発マットレスを使って腰痛が軽減することが期待できるのは、体重が比較的軽く筋肉量が少ない方に相性が良い傾向があります。
体重が軽めの方が沈み込む深さも浅く抑えられ、寝返りがうちやすい環境を維持できます。
とはいえ、体重や体型の違いから低反発マットレスとの相性が決まってきます。
ですので、腰痛解消に向けて低反発マットレスを購入したい方は一度、寝具店で相談してみましょう。
硬いマットレスの場合
硬いマットレスの場合も同様に、全ての人に硬いマットレスとの相性の良し悪しが当てはまるわけではありません。
硬いマットレスは仰向けで寝姿勢を取った時に首から骨盤にかけて背骨が真っ直ぐになってしまい、血流が悪くなり手足の痺れを伴うことがあるのです。
さらには肩甲骨部分や骨盤の背中側に過度な負荷がかかりやすくなりますので、筋肉疲労を伴い、腰痛の原因になってしまいます。
硬いマットレスが合っている人
硬いマットレスが合う人は体重が比較的重く、筋肉量の多い方が多い傾向にあります。
JIS規格では、硬いと定義されるマットレスは100N以上とされております。
ですので、低反発マットレスが合わないという人はニュートン値を比べながら自分にあった硬さを見つけましょう。
マットレスの硬さを確認する方法
ニュートン値は製品についているタグで確認できます。
一部の製品については記載がないものもあります。
また、マットレスは品質劣化に伴い買い替える時期が必ず訪れます。
将来マットレスを買い替える時のためにもニュートン指数で相性を図るのが賢明だといえます。
硬さと併せてチェックしておきたいこと
湿気の溜まりにくさも睡眠時の腰痛の原因です。
市販のマットレスで比較的ニュートン値の高いマットレスは洗うことができる素材もありますので、硬いマットレスを選ぶ際には素材選びも大切にしたいポイントです。
相性が良いマットレスが見つかったとはいえ、床にお尻がつく感覚がある、といった使用感をお持ちになった方は、硬さに加えて「厚さ」も検討してみましょう。
硬さは合うものが見つかったとしても、マットレスが薄いと寝返りをうって横を向いた際に一番深く沈む肩や腰の圧力がうまく分散されません。
こうなると背骨が曲がったままの寝姿勢を保つことになる上に、腰痛の原因であるお尻や腰まわりの血流が滞ることになります。
マットレスにおすすめの厚さとは
マットレスの厚さを選ぶ時におすすめなのは8〜10cm以上の厚さがあるマットレスです。
今まで使っていたマットレスに横たわった時に床の固さを感じるものであるならば、柔らかすぎるもしくは薄すぎる可能性があります。
腰痛に良いとされる体圧分散ができるのは、ある程度の硬さと厚みで体を支えられるマットレスが良いのです。
マットレスを交換するタイミングを考える
さて、腰痛を感じにくいマットレスの選び方をご紹介してまいりましたが、現在使用しているマットレスが合っているのなら買い替える必要はありません。
しかし、起きた時に腰まわりやお尻に疲労感や痛みを感じる場合はマットレスの相性が良くない可能性が高いです。
睡眠時の体圧
実は、仰向けの状態で眠りについた場合、体の重さの44%が腰まわりにのしかかると言われているのです。
50kgの人であれば22kg、80kgの人であればおよそ35kgにもなります。
仰向けに寝た時に体圧がもっともかかるのが腰回り、続いて肩、かかと、頭というように、腰まわりへの負担が最も大きいことからマットレスの選び方は腰痛を解消するためにも熟知しておきたいところなのです。
腰痛解消につながるマットレスは寝心地の良さが必要条件である
良質な睡眠が得られるからといって腰痛解消が期待できるマットレスではないということを、冒頭でお伝えしましたが、基本は熟睡できるマットレスを選ぶことをおすすめします。
その上で、寝返りがうちやすいか、そして湿気がこもりにくいかを検討してみましょう。
熟睡できた先に、腰痛解消に期待が持てるマットレスが見つかるはずです。
まとめ
マットレスは厚みが増すにつれて物干しで干せなかったりと気苦労がつきものです。
とはいえ、毎日干さないと湿気でカビてしまい、劣化が進んでしまいます。
これではいくら高価なマットレスを購入してももったいないですので、日中はマットレスをすのこや除湿シートの上に置いて湿気を取り除くようにしましょう。
腰痛が少しでも和らぐように、購入した後も出来るだけ長くマットレスを愛用していきたいものですね。