睡眠障害かな?と思ったら…ぐっすり眠れて疲れもとれる「枕」の考察

まくら

ストレス社会で近年急激に増えているのが、うつ病と睡眠障害。

心療内科などでお薬をもらい、一時しのぎの対処をしている社会人のかたも、実は結構多いのだとか。

しかし、薬物療法にもリスクが叫ばれ始めて、睡眠の質を上げる習慣や寝具の必要性が訴えられています。

この記事では、身体のゆがみの改善・そして枕にクローズアップをして語っていきたいと思います。



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睡眠の質が落ちる理由

現代人の睡眠の質の低下は、心身の様々な不調が絡み合うことによって起こるそうです。

代表的なのがストレスですが、そのほかにも

  • スマホやパソコンの長時間使用による頸椎のゆがみ
  • 筋力量減少が引き起こす体温の低下
  • 食べ物や運動量などの生活習慣

などなど…原因を上げれば、枚挙にいとまがありません。

これらを一気に解消しようとすると、ますます心理的負担がかかりますし、エネルギーと努力を多分に要します。

マインドフルネスがブームになっている今、睡眠障害においてごく簡単に見直すことができるとされているのが「枕」。

それはさておき、睡眠の質が落ちる直接の理由について、見ていくことにします。

ストレスによる身体のゆがみ

眠れない原因の大半がストレスと言われていますが、そもそもどういったメカニズムで眠りを阻害するのでしょうか。

東洋医学の専門家によると、「うつ病や睡眠障害の人は、肩や首が常に緊張している状態」とのこと。

強い刺激にさらされ続けると、交感神経が活発になります。

この神経が最も集まっているのが「肩回り・首」であり、悪化すれば常に「首こり・肩こり」が起こっている状態になるそうです。

人が眠るとき、本来はこの首や肩回りの力が抜けている状態でしかるべきなのですが、状況が悪化すると常に力が入っている状態になります。

より自律神経が乱れるとどうなる?

上記に挙げた状態が悪化・継続すると、どうなるのでしょうか。

指摘されているのが、

  • 悪夢を見やすくなる
  • 入眠時に大きな音が聞こえる
  • 手足がむずむずとする
  • 半覚醒状態で朝まで過ごしてしまう

などなど。

お心当たりのあるかたは、心療内科・睡眠外来に通ってみることをおすすめしますが…ここで、ぜひ、寝具の見直しも強く提案したいと思います。

首・肩回りのリラックスと特に深くかかわっているのが、枕の存在。

次からは、枕の役目について解説します。



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枕の役目とは

枕が果たしている役目を一言でいうならば、「人体のなかで一番重い部位である頭部の重量を分散する」ことにあります。

しかし、それだけではまだ足りません。

高すぎる・逆に低すぎる枕によって起こりうるのは、首への強い負担です。

特にオフィスワークの多い人や、スマホに触れている時間が長い人は要注意。

首、厳密にいえば頸椎の自然なS字カーブを維持するために、より自分にあった枕を選ぶ必要があります。

枕ひとつでこんなにも変わる

筆者の体験談ですが、家族が眠りに関して、かつて様々な悩みを抱えていました。

ストレスの多い職場で働いているため、精神衛生のために早寝・遅起きを心掛けていたのですが…。

  • 入眠に1時間かかる
  • 不自然に大きないびき
  • ちょっとした外の物音で目が覚める
  • 早朝に覚醒して、そのまま布団のなかで悶々としている
  • 毎晩続く悪夢

これらを訴えていて、筆者は睡眠外来への受診を何度も薦めていました。

しかし、家庭医学の本で「自然な睡眠を」という文字が躍っているのを見て、寝具を買いに行くことになったのです。

東急ハンズの寝具コーナーで選んだのは、4000円ほどのパイプ枕。

こんなもので治るのか?

と家族は半信半疑でしたが、その日の夜にいびきはピタリと止まりました。

長年続いていた悪夢による寝言も、今はすっかりありません。

同時に、サプリメントや疲労回復にいい食材をつかった料理なども作るようにしましたが、効果ありと確信できたのは枕でした。

一番大きな変化は、肩こりとほぼ無縁になったことです。

以前は毎晩マッサージに付き合わされたものですが、今では簡単な腕回しの体操だけでスッキリとするそうです。

さて、ここまで長々と枕による変化の体験談を述べてきましたが、「いざ枕を変えてみよう」という人へのご提案をしていきたいと思います。

オーダーメイド枕のすすめ

オーダーメイド枕というと、なんだか高そうというイメージではないでしょうか。

しかし、及び腰になることはありません。

枕の値段は「中の素材」で決まる

結論をタイトルで述べてしまいましたが、枕をオーダーする場合、値段はほぼ「中に何を詰めるか」で決まります。

お値段が張りやすいのは、羽毛・そば殻。

逆にコストを抑えられるのは、パイプやビーズなどの人口素材です。

しかし筆者個人としては、天然素材はあまりおすすめしません。

頻繁に陰干しをして湿気を飛ばす必要があり、なかなか手間がかかります。

やわらかい感触がお好きな人には天然素材がぴったりだと思いますが、長年使うためには、しっかりとしたメンテナンスが必要です。

単身の男性やズボラな方であれば、パイプ・ビーズ素材が合うのではないでしょうか。

感触はかためになりますが、中に入れる量によって、頭・首にしっかりとフィットしてくれるようになります。

ちなみに、オーダー枕の相場価格は、安ければ1万円。

天然素材をたっぷりと使ったこだわりの品でも、3万円すればかなり高いほうになります。

お店にはたいてい、睡眠に関する専門家が常駐してくれます。

計測器などで、頸椎の傾きや眠っているときの姿勢を測定・各人に合って長持ちする枕の提案をしてくれることがほとんど。

寝具として考えるには確かに高いお値段ですが、より健康的に睡眠を改善したい!

とお考えの方であれば、投資してみるのもよいのではないでしょうか。

しかし、「そんなには急に買い換えられない」という声も、ここで挙がってくるだろうと思います。

最後に、筆者も実践した枕への工夫をご紹介します。

おすすめ・かんたん枕の工夫

筆者自身も、強い肩こり・浅い睡眠になやんでいました。

整体や鍼灸院にも通ってアドバイスをいただいた結果、枕を買い替えるまでに様々な工夫をしました。

一番のおすすめは、身体を横たえた状態で首の下にできるスキマに、タオルなどを詰めてみることです。

頭を枕にひっかけている=首回りに負担がかかっているという状態を、これだけで軽減することが出来ます。

あとは、少々荒っぽくはなりますが、いっそのこと合わない枕を手放す…という方法もあります。

抱き枕などを肩~首の下に入れて、日々調整をしていく。

個人差はあるそうですが、これでも効果はあるのだとか。

枕を使わない・タオルなどで調節をする場合に注意すべきなのは、「肩の力が抜けているか」ということです。

無意識に力が入っている場合が多々あるので、腹式呼吸をしながら、自然に肩の力をどんどん抜いていきましょう。

それで姿勢に無理があると感じれば、寝やすいように調節を繰り返します。

フェイスタオルやバスタオル、小さめのぬいぐるみ、なんでも枕の補助用品になります。

ご自身で「一番力が抜けている」状態を作ってみてください。

まとめ

睡眠薬でなんとか眠りを得ている・日曜日の夜は寝付けない…そんな人は、少なくありません。

近年では睡眠負債という言葉も流行を見せており、眠りの質の向上は重要なこととみなされています。

特に東洋医学の世界では、枕の存在は非常に大きく・自分に合う枕を選ぶように強く勧められています。

眠りに関してお薬に頼りたくはないけれど、人には言えない悩みがある…そんなかたのご参考になればと思います。






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