意外な場所でまさかの大物が!エギングロッドで楽しむ浅場の根魚のルアー釣り
皆さんはこんな所でこんな大物が!?
と驚いた経験はありませんか?
あるいは釣れる筈が無いと思っている場所で釣れたりといった経験もあるかもしれません。
そこで今回紹介するのはエギングロッドがあれば楽しめる根魚釣りです。
しかし、ただ単に堤防から釣るのではありません。
今回はちょっと変わった場所での釣りを紹介したいと思います。
目次
旅先やドライブ先でエギングロッドで楽しむ浅場での根魚釣り(ルアー釣り)
皆さんは身近なショアからの根魚釣りと聞くとどれくらいの水深での釣りを想像されますでしょうか。
恐らく堤防からとなると浅い場所でも数メートルは足元から水深があると思います。
しかし、今回狙うのはそのような「深場」ではありません。
水深数十センチから深くても1メートルの「浅場」をエギングロッドで狙い撃ちするという趣旨で紹介していきます。
これまで一般的な堤防から根魚釣りを楽しんできた人にはあまりなじみが無く謎な部分が多いかもしれませんが、浅場は実は場所によっては絶好のポイントになります。
エギングロッドが1本あればタイトルの通り旅先やドライブ先でもちょっと気になるポイントがあればすぐにでも竿を出すことができます。
ルアーであれば手が汚れることもありませんし、エサを釣具店でわざわざ買う必要もありませんので非常に便利です。
なぜ底が見えるような浅場が根魚の好ポイントになるのか
ここでいう浅場とは海底が砂泥地ではなく、捨石やゴロタ石のような場所です。
根魚は名前の通りテトラや根といった障害物周りに生息しているので、砂泥底のような海底に変化が無いような場所では釣果は期待できません。
ゴロタ場のようなエリアが根魚の好ポイントになる理由としては、そうした場所はカニやエビなどの甲殻類が豊富に生息しているのに加えて、水深が浅い分根魚からしてみれば効率よく捕食できるので非常に生きていくのに都合が良い環境であると言えます。
また、外敵が大変少ない(居たとしても自分よりも圧倒的に体が大きい同種くらい)という点も外せません。
そうした数々の好条件が重なり、絶好のポイントとなっているのです。
使用するロッドについて
使用するロッドは持ち運びの手軽さなどを考慮すればエギングロッドが適切かと思います。
エギングロッドであれば少し長さもあるので、直接歩いて行くのは難しい少し先のポイントにも竿を伸ばした状態でルアーを落とすことができるので効率よく探ることができます。
ただ、あまりにも長すぎるロッドの場合はゴロタ場で使用するには非常に不向きなので2メートルを切るくらいのサイズが一番おすすめです。
エギングロッドも価格帯が様々ですが、それほど高いものは必要ありません。
どうしても岩礁帯の浅場で使用となるとロッドをぶつけてしまったりすることが出てくるのでむしろ安いモデルの方が多少ダメージがあっても気にせずに使えるので好都合です。
最近では1000円代で入門用のモデルも販売されているのでそちらを使用しても構いません。
この釣りの為だけに新しくロッドを買うのは気が引けるという人は手持ちのタックルをそのまま流用しても問題ありません。
使用するリールについて
この釣りは基本的にアタリがある場所を求めて探り歩く釣りなので、できるだけタックルを軽量化させた方が良いので、小型のスピニングリールの使用をおすすめします。
上記のように常にロッドを手持ちにして狙うので中型スピニングリールは持ち重りがするのでおすすめしません。
リール自体は釣具店の売り出し期間中にカゴに無造作に入れられて安く売られているようなもので問題ありません。
ただ、あまりにも細いラインが巻かれている場合は避けた方が無難です。
少し太めのラインがおすすめです。
具体的に言えばナイロンラインの4号から5号前後辺りです。
使用するラインについて
使用するラインは感度を考えればPEラインですがそもそも水深が1メートル未満の場合がほとんどなので太いナイロンラインでも十分にアタリを取る事はできます。
また、PEラインは摩擦に異常に弱く、根ズレが起こるようなポイントではラインブレイクが多発してしまうような危険性もあるので、あまり使用はおすすめしません。
ナイロンラインの場合は伸びがあるので多少岩に触れても持ちこたえることができます。
使用するジグヘッドについて
メタルジグなどはいくら小型のものでも釣り場の水深を考えると重すぎるので、メインはソフトルアーを使用して下さい。
ジグヘッドは重さの選択肢に比較的幅があるので水深が浅い場所では軽いものを使用して下さい。
根魚は上から落ちてくるエサにも好反応を示すので、着水後にヒラヒラとゆっくり下に落ちていくような重さのものが非常におすすめです。
同じゴロタ場でも場所によって水深は変化してくるのである程度ジグヘッドは複数種類を事前に用意しておいて下さい。
アジやメバル用のものは針軸が細いものが多いので、カサゴやソイ用のしっかりとした軸のものをおすすめします。
水深が浅い分、ヒット直後に巣に戻ろうとする力はかなりのものなので、ある程度魚にパワーで打ち勝つことができるものが必要です。
使用するソフトルアーについて
ソフトルアーはゴロタ場では甲殻類を模したタイプのものがおすすめです。
特にカニはゴロタ場における根魚のエサの中でも断トツで数が多いので、カニを模したソフトルアーはどの釣り場においても必須と言えます。
基本的にその場所で実際にエサとなっているものを選ぶのがルアー釣りの鉄則です。
エコギアシリーズを使用しても良いですが、カサゴ職人などもおすすめです。
どのルアーが良いのか分からない場合は、釣具店のスタッフに聞くのが一番手っ取り早いです。
釣り方について
釣り方としては、根魚が潜んでいそうな場所にルアーを落として着底したら上下に誘うだけです。
基本的にそこに根魚が潜んでいればすぐに飛びついてくるので勝負は非常に早い釣りと言えます。
もし一定時間アタリが無い場合は移動した方が良いでしょう。
しかし、ゴロタ場は無数にポイントがあるので、全て探るというのはなかなか難しいです。
そこで釣れる場所を見分けるポイントとして大きな岩の陰になっている部分などを重点的に攻めて下さい。
影ができている部分に根魚は潜んでいる可能性があるので、一ヵ所で何尾も連続して釣れる可能性もあります。
アタリが続く場合はしばらく同じ場所でじっと粘るというのも戦略の1つと言えます。
注意点
根魚はカサゴやソイと種類を問わず非常にどれも成長が遅いものばかりです。
ですから、キープはほどほどにして、末永くこの釣りを楽しむ為にも小さいものは積極的にリリースして下さい。
良型とはいえ釣れるものを全てキープしてしまうとすぐに釣り場から魚が消えてしまいます。
小物類
この釣りではハオコゼなど毒があったり、トゲの鋭い魚もヒットすることがあるので針外し用のプライヤーはしっかりと準備して下さい。
また本命のカサゴやムラソイも背びれのトゲが鋭いので、いずれにせよ素手で針を外すのはあまりおすすめしません。
まとめ
今回はエギングロッドでの浅場の根魚釣りを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
この釣りは固定観念を捨てて楽しむことが重要です。
他の釣りでも言えることですが、結局海の中を見ることは出来ないので普段我々が考えているのは勝手な思い込みに過ぎないことが多いです。
興味がある人は是非気軽に挑戦してみて下さい。