ジギングロッドを使って堤防から狙う美味なアナゴ釣り
アナゴを釣るとなると皆さんはどのような釣りを想像されるでしょうか。
恐らく多くのアングラーが堤防からの投げ釣りを想像されると思います。
しかし、実は遠投しなくても夜釣りであればジギングロッドでアナゴは手軽に釣る事ができます。
そこで今回は夜釣りで身近な堤防で狙うアナゴ釣りをタックル面も含めて簡単に紹介したいと思います。
目次
ジギングロッドを使ってサンマの切り身で狙うアナゴ釣り
アナゴ釣りを経験したことがあるアングラーの方はどの程度いらっしゃるでしょうか。
アナゴは釣りをしない人にも大変よく知られているメジャーな魚ですが、意外と身近なスーパーなどには置いておらず、普段一般の家庭で食べられることはそれほど多くありません。
しかし、アナゴはそのグロテスクな見た目からは想像もできないほど癖の無い上品な白身で、下処理には少し手間が掛かりますが天ぷらや煮付にしても大変美味しく食べることができます。
この美味な食材をゲットするには実質、自己調達するしかありません。
幸いなことにアナゴは個体数も多く、身近な堤防から比較的簡単に釣ることができるので初心者でも十分に挑戦することができます。
そこで今回は夜釣りでジギングロッドを使ってサンマの切り身で狙うアナゴ釣りを紹介します。
釣り場について
アナゴは身近な堤防から十分に狙う事ができます。
ポイント選びの基準ですが、アナゴはその体型からも何となく想像できるように泳ぎがそれほど得意ではありません。
なので、潮の流れが急な場所では釣果が期待できないので出来る限り潮の流れが緩い場所を選ぶようにして下さい。
また、この釣りは堤防際を狙うので最低でも3メートルほどの水深がある場所を選ぶのもポイントとなります。
アナゴは夜行性なので、夜釣りの方が高い確率で手中に収められるので、電灯の有無もポイント選びの判断材料にして下さい。
ヒットする時間帯について
夜行性のアナゴは日が沈むと活発にエサを探し始めるので、マズメというものは特にありません。
ただ、潮の流れが緩むタイミングは絶好のチャンスとなります。
確かに朝マズメや夕マズメという具体的なものはありませんが、上記のように食いが立つ時間というのは確実にあるので、そのタイミングを逃さないようにして下さい。
使用するロッドについて
使用するロッドは持ち運びもしやすくてバットパワーのしっかりとしているショアジギングロッドがおすすめです。
アナゴは実際に釣ってみると分かるのですが、その細い体からは全く想像も付かないほどの強い引きを見せます。
ヒットするとその細い体を左右にくねらせて抵抗するので実質バックをしている状態になる為、小型のものでも驚くほどの引きが生まれます。
なので、あまりバット部分が細いロッドを使うと相手の引きに負けてしまうのでおすすめしません。
ショアジギングロッド以外で言えば、エギングロッドやシーバスロッドでも十分に楽しむことができます。
ここ最近のショアジギングブームによって各メーカーから、様々な価格帯のロッドが販売されているので数千円代の比較的安価なものも手に入りやすくなりました。
アナゴ釣りにのみ使うのであれば、そうした安価なものでも全く問題ありません。
使用するリールについて
この釣りで使用するリールはスピニングリールでもベイトリールでもどちらでも構いませんが、率直に言ってあえてベイトリールを使うメリットはありません。
夜釣りということもあり、ライントラブルも多く発生しやすいのでスピニングリールの方がストレスなく釣りが楽しめます。
リールの大きさですが夜釣りの場合、どんなターゲットがヒットしてくるのか分からないので、中型スピニングリールをセットしておくことをおすすめします。
特にエイなどがヒットしてくる場所では、小型スピニングリールでは最悪の場合破壊されてしまうこともあるので注意が必要です。
なので、この釣り以外にも色々なジャンルの釣りに応用したいという場合はダイワやシマノといった有名メーカーのモデルを使用した方が耐久力もドラグ性能も優れているのでおすすめです。
使用するラインについて
アナゴは多少ラインが太くても関係無くヒットしてくるので、メインラインはPEラインの2~3号を使って下さい。
ショックリーダーは他の釣りと同様にナイロンラインもしくはフロロカーボンラインの8号前後を接続して下さい。
ノットはFGノットでも電車結びでも自分が結び慣れているものを使ったので大丈夫です。
ただ、堤防際を攻める釣りになるのでナイロンラインをメインとして使ったのでも構いません。
遠投をしないのであれば、感度的にも特に問題はありません。
使用する仕掛けについて
仕掛けは市販のカサゴ用などに売られている胴付き仕掛けで構いません。
ただ、フッキング率を少しでも上げる為にも針は出来る限り大きなものを選んで下さい。
ハリスは念のために5号前後と太目のものを目安に選んで下さい。
オモリは釣り場の水深によっても変わりますが、8号から10号の間を揃えておけば対応できます。
オモリは根掛かりに備えてある程度の数を揃えておいて下さい。
仕掛けは予備を多めに用意
アナゴは海面から上げると仕掛けに絡みついてぐじゃぐじゃの状態にしてしまうことがよくあります。
この状態になると、ハリスがよれてしまうのでそのまま使用するとアタリが遠のいてしまいます。
なので、少し勿体ない気はしますが仕掛けごと替えることを強くおすすめします。
仕掛けはあらかじめ複数用意しておくのが良いです。
使用するエサについて
エサはサンマを使用します。
キビナゴやゴカイをエサにしても十分に釣れますが、サンマに比べると匂いが弱いのでアピール力が落ちてしまいます。
サンマは三枚に卸してから塩を表面にまぶした状態で置いておくと、適度に水分が抜けるので身がしまってエサ持ちが格段によくなります。
そして、ある程度その状態で待って水分が抜ければ短冊状に切ってタッパーなどに入れて釣り場に持ち込んで下さい。
釣り方について
仕掛けを堤防の際に落として着底させた後に、海底から50センチほど浮かせた状態にしてアタリを待って下さい。
ここが釣果を得る非常に大きなポイントで、ベタ底の状態にするとアピール力が極端に落ちてしまいます。
魚は一般的に自分よりも上の位置にあるエサに強い興味を示すので、その習性を利用して下さい。
アタリがあれば
アナゴのアタリは一気に竿先を抑え込むものが多いので、しっかりと重みが竿先に乗ってから大きくアワセを入れます。
あとは引きを楽しみながらやり取りして下さい。
アナゴは仮に1度針に掛けそこなったとしても、エサが針に残っている限り何度もアタックしてくるので、そのまま待ち続けて下さい。
必要な小物類について
夜釣りになるのでヘッドライトは必ず用意して下さい。
また、穂先の動きでアタリを取る釣りになるので穂先に装着するケミライトは必ず用意して下さい。
もしくは鈴を付けても問題ありません。
夜はゴンズイやハオコゼなどもヒットする可能性があるので、魚バサミと針外しは必需品となります。
まとめ
今回は夜釣りでジギングロッドを使って身近な堤防からアナゴを狙う方法について紹介しましたがいかがだったでしょうか。
この釣りはアナゴの引きも楽しめますが、それ以上に釣って帰った後の食味が非常に楽しめます。
天ぷらや煮付け以外にもさっと湯通ししたものをポン酢につけて食べても絶品です。
この美味なアナゴを皆さんも気軽に狙ってみて下さい。