エギングロッドで知っておくとよい名称とは?
エギングロッドをはじめとするロッドには、各部に名称が付いています。
そして各部には、それぞれの役割があり、それが連動して機能しています。
その各部を知っておくことによって釣り方やロッドの扱い方、選び方まで役立ってきます。
今回はそのエギングロッドの各部の名称と、それぞれの役割について解説していきたいと思います。
大きく分けて3つの部分でロッドは成り立つ
ロッドには大きく分けて次の3つの部分があります。
1.ロッド本体部分
2.ガイド部分
3.グリップ部分
これらが相乗してロッドを成り立たせています。
そして各部分には、細かい名称とそれぞれの役割があります。
それを下記にてそれぞれ詳しく解説していきたいと思います。
ロッド本体部分
ロッド本体部分のことを「ブランクス」と呼びます。
ロッドの性能のほとんどがこのブランクスによって決まります。
ブランクスはカーボン繊維を固めたシートを何枚か組み合わせて作られています。
エギングロッドは中空のものがほとんどで、特にその中でも高弾性カーボンと呼ばれるものが使われています。
高弾性カーボンは自重が軽くでき、反発力が強い特徴があります。
エギを激しくアクションさせつつ、長時間釣りをするエギングには持って来いの素材です。
そしてさらにブランクスは、場所によって次の3つに分類されます。
・ティップ
・ベリー
・バット
それぞれの役割を意識することで大きく釣り方に影響してきます。
なので、さらに各部分に付いて解説していきます。
ティップ
ティップとはロッドの先端の部分をいいます。
細くて柔らかく、エギへのアクションやイカがエギに抱き着いたときにアタリを感じやすいかどうかといったところに影響が出てきます。
柔らかいので、特にラインが絡みついたりしたときには強引に取ろうとしてはいけません。
そんなときはラインがどのように絡みついているのか、一つ一つ確認しながら外すようにしてください。
また、中身が詰まっているソリッドタイプのティップもあります。
エギングにおいては、船から行うティップラン用やイカメタル用のロッドで多く採用されています。
ベリー
ベリーとは、ロッドの中間部分のことです。
大抵のエギングロッドはここで2ピースに分けてジョイントして使うようになっています。
ここはキャスティングの時に重要な部分になります。
キャスティングをするときは、ティップ部分はほとんど真っ直ぐで、ベリー部分が曲がって機能します。
このベリーがどこまでの負荷でどのようにすればよく曲がるかを理解しておくと、疲れずより遠くへエギをキャストすることができます。
バット
バットとは、ロッド本体部分でベリーより手前、グリップより先の部分のことをいいます。
ここはファイトの時に重要となる部分です。
一番ロッド本体の中で太さと硬さがあります。
ここを曲げることを意識しながらファイトすることで楽にイカを引き寄せることができます。
また、イカを抜き上げるときにはここを支えながら、できるだけ水平移動するようにすることでロッドを破損させることがないようにできます。
それでは次にラインを通すガイド部分について解説していきます。
ガイド部分
ガイドとはラインを通す輪っかのことをいいます。
常にラインに触れる部分なので、ラインに優しいものを選ぶ必要があります。
ガイドには次の名称があります。
・ハードガイドリング
・Sicガイドリング
・LDBガイド
・Kガイド
分かりづらいと思いますので、それぞれについて詳しく解説をしていきます。
ハードガイドリング
もっとも安価で、安いエギングロッドに搭載してあります。
硬いプラスチックで出来ており、金属のフレームに組み合わせて使われていることがほとんどです。
ハードガイドリングは熱の放出が遅いため、ラインにはあまり優しくありません。
あくまでも初心者の入門のためのものと考えておくとよいでしょう。
Sicガイドリング
現在のロッドのほとんどに採用されているガイドです。
陶器でできており非常に硬く、熱の放出速度が速いのが特徴です。
エギングで使うことの多い、PEラインでも安心して使うことができます。
エギングロッドを選ぶときにはこのSicガイドリングが搭載されているものを選ぶことを私はおすすめします。
LDBガイド
LDBガイドとは背の低いガイドのことです。
ラインの整流効果が高く、またロッド本体に近いためトルクを引き出す効果があります。
また、ラインの絡みがほとんどないというのも特徴です。
しかし、自重が重くなる傾向があるため、近年ではあまり使われなくなってきました。
Kガイド
現在のエギングロッドのほとんどで採用してあるのがKガイドです。
リング部分がロッドに対して垂直でなく、斜め前になっています。
主流となっているPEラインが絡んだとしても、計算された形状によって自動で解除してくれます。
金属部分にはチタン、もしくはステンレスが使われています。
チタンは錆びず軽量ですが高価であり、ステンレスは安価で強度がありますが青錆等が出ることがあるといった特徴があります。
それでは最後にグリップ部分について解説していきます。
グリップ部分
グリップとは実際に釣り人が持って釣りをする部分の名称です。
グリップには次の各部名称があります。
・フロントグリップ
・リールシート
・リアグリップ
・ロッドエンド
ロッドのバランスを取ったりする役割をグリップ部分は担っています。
それでは各部について解説していきます。
フロントグリップ
リールよりロッド先端側にある持ち手の部分です。
元々はここを持って魚とファイトすることを目的にしていたものです。
しかし今ではロッドの軽量化のため、このフロントグリップを無くしているものもあります。
ただし、私のおすすめはこのフロントグリップがあるものです。
なぜならこの部分を持つことでロッドのバランスの重心を持つことができ、またエギをアクションさせるときに滑りにくく力が入れやすいからです。
ぜひ参考にしてみてください。
リールシート
リールをセットする部分のことです。
主にパーツを回転させることでリールフードをリールフットに固定するものです。
直接手で持つことが多いため、できるだけ手に収まるような太さのものを選ぶことをおすすめします。
それと釣りの最中にパーツが緩むことが多いので、チェックするように心がけてください。
リアグリップ
リアグリップとは、リールより下側の部分のグリップのことです。
ファイトの時に体や脇に当てて固定してやり易くしたり、アクションの時に肘に当てたりして疲れにくくする役割があります。
また、ダブルハンドルでキャストするときには絶対なくてはならないものです。
ロッドエンド
一番ロッドの下側のことをいいます。
この部分にはバランサーウエイトというものが入っていることがあります。
バランサーウエイトの役目はロッドの先端側とつり合いが取れるようにすることです。
そうすると重心が手元に近くなり、モーメントという重量バランスによる重く感じる現象を少なくすることができます。
まとめ
今回はエギングロッドの各部の名称について解説してきました。
同じように見える部分であっても、理解していくとまったく違うものであることが分かったと思います。
知っておくことでロッド選び、釣りの最中に役立ち快適に釣りをすることができると思います。
今回の記事をエギングロッドのみでなく、他の釣りでロッドを選ぶときにも役立ててもらえると嬉しく思います。