ベイトリールのパーツ名称とそれぞれの扱いで注意しておきたい点を解説!
ベイトリールと一口にいっても、その構造からパーツの数はとても多いです。
パーツがもし一つ欠けてしまったりすると釣りが継続できなくなったりもしますので、パーツの数が多いとそれだけ注意して使っていかなければならないということになるかと思います。
今回はベイトリールの各パーツの紹介と、併せて注意点について解説していきたいと思います。
スプール
ベイトリールでスプールとは、糸を巻いて収納しておき、投げるときには高回転してルアーを送り出す部分のことです。
ラインが多く巻けるものは深溝、あまりラインが負けないものは浅溝と呼びます。
このスプールを扱うときの注意点は、まず根がかりしたときです。
根がかりしたときはラインを真っ直ぐにすると切りやすいですが、その分スプールに負荷が掛かります。
その負荷はスプールの軸やそれを支えているボールベアリングに伝わってしまい、最悪の場合はゴロゴロと音を立てるようになってしまいます。
なので、根がかりしたときはラインブレーカーを使いったり、タオルなどを手に巻いてラインで手を切らないようにして引っ張ることをおすすめします。
また、もし根がかりが外れたとしても、負荷が掛かったラインはスプールのラインの間に挟まってしまうことがあります。
このままの状態で強く投げると、引っ掛かりがあるのでバックラッシュの危険性が高くなります。
なので、こういった場合はまず軽くキャスト、もしくは手で引き出しておくのがトラブルを回避する方法です。
また、スプールを扱うときの注意点として、スプールエッジに傷を入れないことが挙げられます。
スプールエッジとはスプールの端の部分で、ここに砂などが入って回転してしまうと傷が簡単に入ってしまいます。
この傷も入り方ではキャストに悪影響が出るなどするので気を付けるようにしてください。
ボディー
スプールを含む多くの部分の壁に当たるところをボディーと言います。
このボディーは強度のある素材を使ってあることが多いです。
もしボディーが簡単にひずんでしまうようなことがあれば、その他のパーツに悪影響を与える可能性が出てきます。
ボディーを扱うときの注意点としては、傷を入れないように使っていくことです。
特に金属のボディーのものは傷が入ることによって、表面の塗装の効果が無くなってしまい、そこから錆などに繋がってしまうことがあります。
地面に直接置かないなどの対策が必要になります。
ハンドル
ハンドルとはラインを巻き取るために回転させる部分のことです。
ベイトリールはほとんどの場合、対称の形状でダブルハンドタイプのものが使ってあります。
ギアと直接連動して稼働させたり、クラッチを戻したりする役割を担っているのがハンドルです。
ベイトリールのハンドルは下記に紹介する2つの部品から成り立っています。
ハンドルシャフト
ハンドルの軸となる部分のことです。
金属やカーボンといった強度のある素材が使われています。
さらにストレートハンドルやクランクハンドルといった形状があり、感度や巻き取りのしやすさが変わってきます。
このハンドルシャフトで扱いのときに気を付けることは、強い負荷を掛けないことです。
ハンドルシャフトが曲がってしまうと、リトリーブに影響が出るだけでなく、ベイトリールの心臓部であるギアにも悪影響が出ることがあります。
なので、絶対にシャフト部分に負荷を掛けないようにしましょう。
ハンドルノブ
ハンドルノブとは、実際に指でつまむ部分のことです。
コルクやゴム、プラスチックなどで作られています。
ベイトリールの場合はI型と呼ばれる人差し指でつまみやすいもの、丸型といわれがっちりと手でつかむことができるものの2種類が主になっています。
このハンドルノブで気を付けることは、オイル切れを起こさないようにすることです。
オイル切れが起きると、ハンドルノブ内のベアリングや、その他金属部分が擦れ合いすぎて、パーツの消耗が激しくなってしまいます。
釣行2~3回ごとにオイルをさすようにするのが賢明です。
スタードラグ
スタードラグとは、ラインに強い負荷が掛かったときにラインが自動的に送り出されていくようにするドラグを調整するパーツのことです。
星形になっていることが多いのでこのような呼び方をされています。
このスタードラグで気を付けることは、締め忘れに注意することです。
このドラグシステムは、直接ドラグワッシャーをスタードラグで押さえるようになるので、もし締めていなければ簡単にラインが出て行ってしまいます。
ベイトリールの場合は、スタードラグをいっぱいに締めてから、ほんの少し緩めたくらいのドラグ設定で良いと思います。
一度設定したらほとんど触らないようにした方が、せっかくのバイトのときにミスをしなくて済むと思います。
メカニカルブレーキ
スプールの軸に直接負荷を掛け、スプールの回転を制御するものです。
つまみ式になっていて、調整が分かりやすいようにクリック音がするものもあります。
このメカニカルブレーキを使うときに気を付けることは2点あります。
1点目は、締めすぎに注意することです。
メカニカルブレーキの受けの部分には、大抵の場合、金属の板が入っています。
メカニカルブレーキを締めすぎるとこの部分に負荷が掛かってしまい、パーツの消耗が早くなりがちです。
2点目は、逆に緩めすぎに注意することです。
あまりにも緩めすぎると、メカニカルブレーキのキャップが落ちてしまい、調整ができなくなってしまいます。
緩めすぎたからと言って遠くに飛ばすことができるわけでもありません。
緩める限度はクラッチを切った状態で、スプールがほんの少しだけ左右にぶれるところです。
ブレーキシステム
ベイトリールには、バックラッシュを防ぐためのブレーキシステムがあります。
その種類はマグネット、遠心力、電子制御といったものがあります。
どのシステムに関しても非常に進化しつづけているものです。
このブレーキシステムを扱うときに気を付けることは、中途半端なところで設定しないことです。
例として、ダイヤル式の場合は表記されている目盛以外のところにならないように気を付けましょう。
中途半端な設定だと、ブレーキシステムが上手く動かなかったり、パーツの傷に繋がってきたりしますので、意識してみてください。
ギア
ギアはベイトリールの心臓部分です。
ハンドルを回転させた動力を効率よく伝え、その他の部分を可動させてくれます。
ギアは高強度・高精度の加工法、素材が使ってあります。
このギアで注意する点は、キャスト後です。
キャスト後にクラッチを戻すためにハンドルを巻かれると思いますが、このクラッチの戻りが浅いとギアが上手くかみ合わず、音がなることもあります。
なので、クラッチがちゃんと戻ったことを確認してからラインを巻き取るようにしていってみてください。
レベルワインダー
ラインをスプールに平行に巻いてくれるものです。
ラインを整流して綺麗にスプールに巻き取ってくれます。
注意点としては、指などを挟まないようにしてください。
また、ゴミが溜まってくるとそのゴミを無理やり押してしまい、結果的に故障となってしまうかと思います。
なので、できれば釣行ごとに軽く汚れをふき取るようにしておくと良いかと思います。
まとめ
今回はベイトリールの各パーツについて紹介と、取扱いの注意点について解説してきました。
取り扱いを上手くできるようにすることで、飛距離が出せてたり、1台のベイトリールを長く使っていくことができるようになります。
今回の記事を参考にして、ベイトリールの各部名称と注意点を頭に入れつつ、釣りを楽しんでくださいね。