エクストラハイギアのベイトリールの特徴と有効な釣りとは?
エクストラハイギアと呼ばれるギア比を搭載したベイトリールが出始めて数年が経ったかと思います。
今まではローギア、ノーマルギア、ハイギア、スーパーハイギアくらいまでだったギア比にエクストラハイギアが追加されたのは、それなりの理由があるからです。
今回はそのエクストラハイギアに焦点を当てて解説したいと思います。
そもそもエクストラハイギアとは?
エクストラハイギアとは巻き取りスピードが非常に早いギア比のことになります。
ハンドル1回転あたりで巻き取れる量が多いので、スピーディーに釣りをしていくことができます。
明確な基準があるわけではありませんが、エクストラハイギアと呼ばれる目安は8.0:1前後のギア比くらいです。
エクストラハイギアは、バスフィッシングやロックフィッシュの釣り人の間で好まれる傾向があります。
以前のスーパーハイギアのリールより10センチ程度速く巻き取ることができ、スピーディーな釣りができるので集中力の継続ができ、結果として長時間の釣りが出来るため、釣果が伸ばせるといったものです。
エクストラハイギアのベイトリールのメリットとデメリットとは?
エクストラハイギアのベイトリールは性能が極端でもあるため、メリットとデメリットがはっきりしています。
私もエクストラハイギアのベイトリールを使用してみてそのはっきりとした特徴を体験しました。
メリットは巻き取りの速さ、これに尽きます。
例えば投げてすぐ回収したり、魚を掛けてから早く根回りから引きずり出したいときに速い巻き上げスピードは有効になります。
デメリットは、巻き取り時に力が無いことです。
ギア比は高ければ高いほどハンドル1回転あたりの巻き取り量は増えますが、反比例して巻き取りの力はダウンしていきます。
しかし、最近のギアの精度はめまぐるしいものがあり、ギアの力の伝達率を徹底的に追求してあるので、以前よりはかなり改善されているように感じられます。
エクストラハイギアのベイトリールが有効になる釣りとは?
エクストラハイギアのベイトリールが有効になる釣りは次のようなものが挙げられます。
・バスのフロッグの釣り
・バスのカバーの釣り
・ロックフィッシュのテキサスリグの釣り
バスのフロッグの釣りでは、バスのバイト範囲が狭いため次々とスポットを探っていく必要があります。
投げては回収を繰り返すため、通常のハイギア程度だとストレスが溜まってしまい、釣りに対する集中力を継続しにくくなります。
エクストラハイギアではそういったことがなく、集中力を保って釣りをすることができます。
また、カバー周りの釣りでは掛かった瞬間にカバーからバスを引き離さなければ、キャッチ率の低下につながります。
ロックフィッシュの釣りでも同じように掛かった瞬間に根から引き離さないとラインブレイクに即つながっていきます。
フッキングして魚の頭がこちらを向いた勢いで巻き取ることでキャッチ率は上がります。
巻き取りの力が無いことを逆手にとった使い方もあります。
それは、バスのクランクベイトやバイブレーションの釣りといった巻き物の釣りです。
巻き取りの力が無いことは、小さな力の変化を手に取りやすいということにもなります。
エクストラハイギアのベイトリールで巻き物の釣りをしていると、ルアーの動きが明確に分かり、感覚がわかってくると魚がルアーの後ろに付いたなども分かるようになってきます。
本来デメリットとされることも見方によってはメリットとなりうる良い例かと思います。
エクストラハイギアのおすすめベイトリール
私がエクストラハイギアのベイトリールでおすすめするのは、アブガルシアのBIGSHOOTER COMPACTです。
このベイトリールのギア比は8.0:1となっており、ハンドル1回転あたりの最大巻き取り量は83センチとなっているエクストラハイギアに属します。
ハンドルノブが丸みを帯びていて、ハンドルの長さも95ミリの4ミリ厚で気持ち的にも力を込めやすいようにしてあります。
アルミやチタンがボディに使用されており、剛性は抜群です。
コンパクトなベイトリールでありつつ、最大ドラグ力が7キロあるのも魅力です。
通常であればこの大きさのベイトリールだと最大ドラグ力が4キロ程度のものが多いかと思いますが、7キロあることでフロッグやテキサスリグといった釣りで魚に主導権を持たせることなく釣りをすることが出来ます。
ボールベアリング数も7個と、巻き取りのスムーズさにも目が向けられています。
価格も比較的良心的な設定でファンも多いベイトリールです。
このアブガルシアのBIGSHOOTER COMPACTはエクストラハイギアのリールの中でも特におすすめですので、ぜひ検討してみてください。
まとめ
エクストラハイギアのベイトリールについてまとめると、
・エクストラハイギアと呼ばれるギア比の目安は8.0:1前後
・メリットは巻き取りの速さ、デメリットは巻き取りの力の無さ
・有効になる釣りはバスのフロッグ、カバーの釣り、ロックフィッシュの釣り
以上になります。
使うベイトリールの特徴を把握すればするほど、釣果につながるものと思います。
エクストラハイギアのベイトリールをあなたの手持ちリールに追加して釣果に繋げてもらえればと思います。