ジギングロッドでよく聞くスロージギングってどんな釣り方?

ジギングロッド

TAKAMIYA(タカミヤ) H.B concept ライトステップ ショアジギング 90 KP-2041

ジギングロッドでは基本的に鋭くジャークをして魚を釣っていくイメージがあると思いますが、スロージギングという釣り方もよく聞くようになっていると思います。

比較的新しい釣り方ですので、それについてよく理解していない方が多いとも思います。

そんなスロージギングについて使うロッドやリール、ラインやメタルジグについて解説を行っていきたいと思います。



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スロージギングとは?

スロージギングとはその名の通り、ゆっくりとした動作でメタルジグをアクションさせていく釣り方となります。

従来から続いている釣り方としてのジギングは非常にアクティブなジャークアクションで青物をメインとしていく釣り方でした。

しかし、ジギングが普及してきて大海原といえども、釣れるスポットは限られているので、徐々に魚へのプレッシャーが高まってきた現状があります。

そんな状況においては、激しいアクションだけで釣れる魚が少なくなってきています。

そこで登場したのがスロージギングという釣法です。

このスロージギングという釣り方が出てきたことによって、より低活性な魚を釣ることが出来たり、釣れにくかった根魚などをメタルジグで釣ることができるようになってきました。

スロージギングはゆっくりとした動作ですので、体力的にも通常のジギングよりは楽です。

ジギングの間に挟んだりして体力的なものを調整するといった使い方もありだと思います。



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スロージギングのアクション

スロージギングのアクションはジャークにフォールを混ぜていくといったゆっくりとしたものになります。

ジャークのときにはロッド全体を使ってゆっくりとしゃくりあげていき、その後メタルジグが受ける水の抵抗を利用して、ヒラヒラとフォールさせていきます。

特にこのフォールのときにヒットしてくることが多く、低活性なブリや根魚に効果的なものとなっています。

よく上方向にロッドをアクションさせていくので、勘違いしやすいですが、水中でのベイトフィッシュの姿勢を考えると横、もしくは斜め方向に泳いで行くのがイメージできると思います。

ですので、ロッドアクションを加えるときには、横方向を向けることを意識しておくのがスロージギングでヒット数を稼ぐためのコツとなります。

スロージギングの対象魚

ここではスロージギングの対象魚を列挙していきたいと思います。

特にスロージギングで狙っていくと効果的な魚たちですので、ぜひ覚えておいてください。

ブリ

ジギングの対象魚として有名なブリですが、この魚もスロージギングが効果的な魚となります。

特に低活性でメタルジグへの追いが悪かったり、イカを捕食しているような状況においては効果的となります。

ヒットした後は強烈な引きであることは変わらないので、しっかりファイトして取り込んでいきたいものです。

サワラ

歯の鋭いサワラもスロージギングでよく釣れる魚です。

特に低活性時には有効となります。

またフォールでよくヒットしてきますが、あまりにも数が多いとメタルジグのロスが増えてしまうことがあります。

そういったときはウエイトを上げてフォール速度を上げていくなどの対応をしていきましょう。

キジハタ

全体的に赤く、地域によって呼び方が変わるロックフィッシュの1種です。

根魚ですが、かなりアグレッシブにベイトを追いかけることもある魚です。

底から5メートル程度であれば問題なく追ってくることが多いです。

底からアクションの回数を稼ぐことが出来るスロージギングはキジハタにも効果的です。

クエ

ヒットすると根に潜ろうとするファイトが強烈なロックフィッシュです。

警戒心が強いのか、他のロックフィッシュほど釣れることはありませんが、スロージギングをやっていると釣れることがあります。

非常に美味しく料亭などで出されることもある高級魚です。

ムツ

深海魚に属するムツにもスロージギングは効果的です。

あまりルアーを追うのが得意ではないようです。

鋭い歯にラインを切られないように注意しながら、ファイトするようにしてみてください。

スロージギングで使っていくタックル

ここではスロージギングで使っていくタックルを紹介していきます。

通常のジギングタックルとは違っていますので、取扱いにもちょっとした注意が必要です。

それでは下記に紹介していきます。

ロッド

スロージギング用のジギングロッドはレギュラーテーパーからスローテーパーのロッド全体でメタルジグや魚の引きを受け止めていくようなロッドが多いです。

また、通常のジギングロッドより細身で長さがあります。

長さを利用してメタルジグのより強い波動を出すような形を取ってあるものが多いです。

さらに、スロージギングではベイトタイプが使われることが多いです。

これはフォールを多用するのにベイトタイプが適しているからでしょう。

リール

リールはロッドに合わせる形になるので、ベイトリールが使われることが多いです。

そしてパワーギアのベイトリールが使われることが多いです。

ヒットした魚を一定速度で引き上げてくるのがスロージギングタックルでのファイトスタイルとなりますので、そういった選択肢となってきます。

素材は強度のあるアルミボディーのリールがおすすめです。

ライン

ラインはPEラインで通常のジギングよりワンランク細いものが使われます。

細いラインを使うことでフォール時の抵抗を減らし、よりメタルジグのアクションを活かすようにしておくのがポイントです。

メタルジグ

メタルジグは幅広のものを使っていくことが多いです。

これをフラットタイプと呼ぶことが多く、フォールでゆっくりと落ちていくのが特徴です。

このフォールを上手く使っていくと釣果が増えることでしょう。

重さは80グラムくらいのものから重たいものでは500グラム近いものまで使われます。

フック

フックはアシストフックを使うことがほとんどで、トリプルフックが使われることは少ないでしょう。

フォール時にトリプルフックでは絡みやすいですし、前後どちらにバイトして来るかわかりにくいスロージギングではどちらにもフックがセットできるアシストフックが使いやすいです。

組み合わせ方はいろんな方法がありますが、前後のフックが絡まない長さにしておくのが基本となります。

スロージギングでのファイト

最後にスロージギングでのファイトについて解説しておきます。

スロージギングでは細身のロッドと細めのラインを使っていくことが多いです。

ですので、ゆっくりと魚の引きをかわしつつ巻き上げてくることが必要となります。

特に青物がヒットした時には焦らず時間を掛けて巻き上げてくるようにしましょう。

根魚に関しては、ボトムからある程度引き離すと水圧の関係でファイトが弱くなりますので、それを意識してファイトするとよいでしょう。

もしですが、かなりの大物がヒットしてきた場合は、ロッドのトルクを使わずにファイトするといった方法がよく使われます。

方法としては、ロッドティップを海面に突き刺すような形にしてドラグによってラインがスムーズに出るようにしていくようにします。

ロッドは意外とラインを巻き取るときと出ていくときの抵抗となっていますので、それを取り除く意味合いとなっています。

まとめ

今回はスロージギングについて解説してきました。

ジギングロッドをはじめとするタックル、釣り方までが通常のジギングとは違ったものであることが理解できたかと思います。

スロージギングでしか釣ることができない魚が居ることも事実かと思いますので、通常のジギングと使い分けつつ使ってもらえればと思います。

今回の記事内容を参考に、ぜひスロージギングをやってみてもらい、今まで獲れなかった魚を釣ってもらえればと思います。







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