マグネット? 遠心? ベイトリールのブレーキの仕組みを知ろう

ベイトリール

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みなさんはベイトリールのブレーキのことをちゃんと理解していますか?

「あんまり知らないけど使えてるからいいや」と考えている方もいらっしゃるかと思います。

ベイトリールを使っているならブレーキの特徴を覚えて置いて損はありません。

特徴を知っておけば今までより遠くに、より正確にキャストできるようになるかもしれません。



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キャストコントーロールとメインブレーキ

ベイトリールをある程度使っている方はすでに知っていると思いますが、使い始めたばっかり、もしくはこれから使ってみたいと思っている方のために簡単にベイトリールのブレーキについて説明してみたいと思います。

ベイトリールには「キャストコントロール(通称:キャスコン)」と「メインブレーキ」の2つのブレーキがついています。

ベイトリールは国内外様々なメーカーから発売されていますが、どのメーカーのベイトリールでもブレーキはこの2つです。

キャスコンは、スプールを両側から締め付けて回転を調整する役割を持っています。

ハンドルの付近につまみがありこれを締めたり緩めたりすることで強さを調節することができます。

ベイトリールのブレーキのセッティングをする際にはまずこのキャスコンでスプールの回転具合を調整してからメインブレーキを調整することをおすすめします。

キャスコンの調整は、扱うルアーの重さや風の具合、扱う方のスキルによって変わってきますが、目安としては下記の通りです。

1.ベイトリール初心者向け:クラッチを切ってもラインが出ていかない程度
2.中級者向け:クラッチを切った時にルアーの重さでラインがゆっくりと出ていかない程度
3.上級者向け:クラッチを切った時に抵抗なくラインが出ていく

初めてベイトリールを扱う方はまず1に調整することをおすすめします。

ほとんどのモデルのベイトリールには「メインブレーキ」がついています。

メインブレーキには、ダイワ製リールなどに使われているに使われている「マグネットブレーキ」とシマノ製リールなどに使われている「遠心ブレーキ」があります。

それぞれのブレーキの仕組みと特徴は後ほど説明します。

キャスコンは一度セッティングを決めたらそのままにすることが多いですが、メインブレーキはルアーの重さや風の強さによってセッティングを都度変えていきます。

マグネットブレーキとは?

マグネットブレーキは、サイドパネルについているダイヤルを回してセッティングを行います。

例えば、設定値が1から10までの場合には数字が小さいほどブレーキは弱く、数字が大きくなるほどブレーキが強くなります。

製品によっては「5.5」など細かいセッティングが可能なリールもあります。

セッティングもダイヤルを回すだけですので比較的簡単に行うことができます。

遠心ブレーキとは?

一方遠心ブレーキは、サイドパネルを開いてセッティングするタイプがほとんどです。

例えば、シマノのSVSインフィニティーという遠心ブレーキはスライド式スイッチ(ブレーキシュー)をオン/オフを切り替えることでブレーキの強弱を調整します。

スコーピオンというモデルであれば、ブレーキシューが4つついており全てオンにするとブレーキはMAXの強さとなりそれぞれオフにしていくとブレーキも弱くなっていきます。

このモデルの場合には、サイドパネルを開けてセッティングをする必要がありますが、サイドパネルはワンタッチでオープンすることができ容易にセッティングができるようになっています。マグネットブレーキ、遠心ブレーキのどちらもブレーキ性能と点については優劣をつけることはできません。

どちらを好むかは扱う方によって千差万別です。

ただ、どちらを選ぶにしてもそれぞれの仕組みと特徴を知っておく必要があると思いますので次項から説明していきます。



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マグネットブレーキとは?

マグネットブレーキは、その名の通り磁石の力をつかってブレーキをかけます。

サイドパネル内には小さな磁石が数個取り付けられており、この磁石をスプールに近づけたり離したりすることでブレーキの強弱を調整しています。

その磁石とスプールの距離を調整しているのが外部についているダイヤルです。

マグネットブレーキの特徴は、キャスト直後から後半まで均一にブレーキがかかることです。

そのため、向かい風の時や比較的重量の重いルアーを使った時のキャスティングに向いていると言われています。

また、ブレーキ機構が直接スプールに接触することがないため、雨やオイル等の影響を受けにくいのもメリットと言えます。

遠心ブレーキとは?

遠心ブレーキは、スプールに取り付けられているブレーキシューがスプールが回転する遠心力により外周に接触しその摩擦力によってブレーキがかかる仕組みです。

キャスト直後から後半まで均一にブレーキがかかるマグネットブレーキとは異なり、スプールの回転数が速くなれば強く、弱くなればブレーキも弱くなります。

キャスト直後でスプールが高回転している時にはブレーキが強く、後半にかけてブレーキが弱くなっていきます。

そのため、キャスト直後のバックラッシュを防ぐことができるほか、後半にかけてブレーキが弱くなるので伸びのあるキャスティングをすることができます。

しかし、あまり細かい設定はできずブレーキシューが物理的に外周と接触するので雨や異物の影響を受けやすいのがデメリットと言えます。

遠投に向いているのはどっち?

ルアーフィッシングでは、釣り場によっては遠投を必要とする時があります。

ベイトリールはバックラッシュというトラブルがつきものなので一般的にはベイトリールには不向きと言われています。

しかしブレーキセッティングをきちんと行えば十分に遠投することが可能です。

そこで気になるのがマグネットブレーキと遠心ブレーキのどちらが遠投に向いているのかということではないでしょうか。

結論を先に言ってしまうと「どちらでも遠投できる」です。

と言ってしまうと元も子もないですが、それぞれのブレーキの特徴を知ってそれにあったキャスティングスキルを身につければどちらでも遠投はできます。

ただ、「扱いやすい」という視点で考えると均一にブレーキがかかるマグネットブレーキの方が扱いは容易だと思います。

遠心ブレーキをうまく扱うには、キャスティング後半のブレーキが弱くなってくる部分をどれだけ人力で補えるかという点にあります。

サミングのスキルをきちんと身につければ遠心ブレーキのリールでも遠投することは十分可能です。

ブレーキの効き具合はライン量によって決まる!

遠投だけでなく、通常のキャスティングでもブレーキをきちんと動作させるために大切なのが「ライン量」です。

マグネットブレーキ、遠心ブレーキ共にスプールの回転を調整するという点においては仕組みは同じです。

そのため、ラインをどれだけ巻いているかつまり「スプールの重量」が非常に重要です。

イメージしていただくとわかると思いますが、スプールが軽いとブレーキは効きやすく、重いと効きづらくなります。

どちらが良い、悪いと言うわけではなく自分のキャストにはどちらが向いているのかを見極めることが大切です。

ブレーキのメンテナンス

最後にブレーキのメンテナンスのお話をしておきたいと思います。

それぞれのブレーキは、その仕組みに合わせて適切なメンテナンスをしてあげる必要があります。

特に、物理的な接触によってブレーキがかかる仕組みである遠心ブレーキはメンテナンスをおこなるとブレーキ性能が落ちてしまいます。

ご自身がお使いのリールがどちらなのかをしっかりと理解してメンテナンスをおこなてください。

まとめ

ベイトリールのブレーキの仕組みと特徴についてお話してきましたがいかがでしたか?

もしかするとこれまであまり仕組みのことを考えずにリールを選んでいた方もいるかもしれません。

もちろん使いやすい方を選べばいいと思いますが、仕組みを知っていればもっと使いやすくなるかもしれません。

逆に今まで使ってなかったブレーキ機構の方が使いやすいなんてこともあるかもしれません。







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