落とし込み釣りにおけるベイトリールが釣果にもたらす影響とその使い方

ベイトリール

AOTSURI リール 14+1BB 軽量 6.3:1 アルミスプール 右

皆さんは釣りにおいて何が釣果を左右するのかを普段どの程度考えていますでしょうか。

釣果を左右する要因というのは自然環境以外でも確実に存在します。

そこをどの程度考えられるかで、結果は変わってきます。

そこで今回はベイトリールが落とし込み釣りにおいてどのように影響を持っているのかとその使い方について紹介します。



私が絶対おすすめするベイトリールランキングはこちら





落とし込み釣りにはリールが重要

世の中には様々な釣りが存在しますが、皆さんはそれぞれの釣りで釣果を出来る限り高い確率で出す上で、最も重要なものは何だと考えるでしょうか。

もちろん、その答えは対象魚やその釣り方、あるいはその地域によっても大きく異なってくるものなので一概にはこれと断定することは出来ませんが、落とし込み釣りに関しては、「リール」が釣果に大きな影響を及ぼします。



私が絶対おすすめするベイトリールランキングはこちら





スピニングリールが落とし込みで圧倒的に不利

通常、海釣りでショアとオフショアを問わず頻繁に使われているのがスピニングリールです。

スピニングリールは扱い方も非常に簡単で、釣りをほとんど経験したことが無いと言うような初心者の方でもトラブルなく十分に使用することが出来るという意味でも優れたリールです。

しかしながら、落とし込み釣りにおいてはスピニングリールを使用することは釣りをする段階で圧倒的に不利な状況を生み出すことになってしまいます。

ベイトを掛けなければ釣りにならないという現実

この釣りはエサ釣りのように仕掛けを投入する前にハリにエサを刺すのではありません。

まずは何も付いていない状態のサビキ仕掛けをアジやイワシ、サバといった大型魚が普段からエサとしているベイトフィッシュの群れの上から落として針に掛けます。

そして、それをそのまま海底まで下して大型魚のアタリを待つと言うのが一連の流れになります。

ということは裏を返せば、ベイトが付かなければそもそも釣りが成立しないということになります。

そこで、まずはいかにしてベイトをサビキ針に掛けるのかを釣り人は考える必要があるのですが、そこで重要になってくるのが「落下スピード」です。

落下スピードの調整の可否が重要

ベイトというのは活性が高い日や何万匹という大規模な群れでいる場合はどのような仕掛けでどのようなスピードで落としても釣れるのですが、そのような状況で釣りが出来ることは本当に稀です。

一般的な日であれば、仕掛けの落下スピードをこまめに調整することによってベイトの食いをコントロールします。

ベイトはそのスピードが早過ぎても付いていけずにヒットしませんし、逆に遅すぎると仕掛けを見破ってヒットしません。

その日によって微妙に異なる相手の状況に合わせることが求められます。

しかしながら、スピニングリールの場合は基本的に落下速度というものはオモリの号数を変えることでしか変化させることが出来ないので、常に同じスピードでしか仕掛けを落とすことが出来ません。

ハンドドラグで調整しようとしても、どうしても落下速度にムラが出来て不自然な形になってしまうので、食いの良さはそれほど変わりません。

この事を考えると手巻きリールを使用する場合は、メカニカルブレーキが付いたベイトリールを使用するのが自然な流れとなります。

メカニカルブレーキは精密さが必要不可欠

落下スピードを調整できた方が圧倒的に有利であるということは既に書いた通りですが、ベイトリールの多くに付いているメカニカルブレーキもどんなものでも良いというわけでは当然ありません。

特に外国製の5000円を下回るような格安品に多いのが、ブレーキのつまみの部分を動かしても思うように落下スピードが変わらないという現象です。

格安品を否定するわけではありませんが、どうしても1つ1つのパーツに掛けるコストがメーカーものと比べると当然安くなっているので、精密さの点では大きな不安があるということは否めません。

ベイトリールは落とし込み釣り以外にも様々な釣りに流用することが出来ますから、初めて買うという場合は予算も踏まえてにはなりますが、数万円代のしっかりとしたモデルを選択されることをおすすめします。

出費という点では非常に高いのですが、耐久性能や精密さという点でも結果的に長い目で見れば決して高い買い物ではありません。

特にダイワやシマノといったメーカーはオフショアフィッシングに大変力を入れているので、高性能なモデルを売り出しています。

どれが良いのか具体的によく分からないという場合は、スタッフなどに聞いてみると良いです。

ベイトのタナに近づけばブレーキを締める

基本的には船長が魚探を見てどのタナにベイトが固まっているのかをマイクを通じてアナウンスしてくれるので、それをよく聞いておきましょう。

ベイトリールの場合は水深のカウンターが付いている場合は、アナウンスされたベイトのタナに仕掛けが近づけば徐々にメカニカルブレーキを締めていって下さい。

急激に締めると不自然な動きになってしまうので、徐々に締めていくのがポイントです。

ベイトのタナを通過する際に、仕掛けにしっかりとベイトが掛かるのが分かればそのままブレーキを少し緩めて、落下スピードを速めて下さい。

慣れるまでは面倒かもしれませんが、この動きを徹底することによって大きく釣果は変わってきます。

ヒット直後は巻き上げパワーを存分に生かしてやり取り

落とし込み釣りでヒットする魚は基本的に全てフィッシュイーターばかりなので、サイズも大きくパワーもあるものばかりです。

そのような魚を相手にする時こそスピニングリールにはないベイトリール特有の強みである巻き取り力を存分に発揮して下さい。

ベイトリールはハンドルの回転の向きが縦でスプールが回転するのも同じく縦なので、非常に巻き取り力に優れています。

特に落とし込み釣りの場合は海底付近でヒットすることが多いので、カンパチやヒラマサなどもヒットするような海域であればいち早く底を切ることを考えるようにして下さい。

特にカンパチなどはヒットと同時に海底に突っ込む習性があるので、糸が切れることを覚悟でとにかく「巻けなくても巻く」くらいの気持ちで対応して下さい。

ドラグ調整はしっかりと

とは言っても、ドラグをフルロック状態にしてやり取りしたのでは突然相手が突っ込んだときに一気に瞬間的な力が掛かって切られてしまうこともあります。

また、最悪の場合は竿が折られる危険性もあるので避けて下さい。

なので、釣りをする前に必ずライン強度の限界まで引き込まれたらラインが出るようにドラグを調整しておいて下さい。

ドラグチェッカーなどを使用して精密に調整しておく必要まではありませんが、ある程度の感覚でも良いのでしっかりとドラグが効くようにして下さい。

リールはトラブルに備えてスペアを用意

リールですが釣りには何かとトラブルが大なり小なり付き物なので、必ずスペアを1台で良いので用意しておいて下さい。

スペアで用意するものは同じスペックのリールでもかまいませんし、少々安価なものでも問題ありません。

まとめ

今回はベイトリールが落とし込み釣りにどのような影響を及ぼすのかと、その具体的に利用方法について紹介しましたがいかがだったでしょうか。

この釣りは誰にでも楽しめる非常にシンプルなものですが、だからこそ人によって大きな差が生まれてきます。

これまで全く経験したことが無いという人も是非気軽に挑戦してみて下さい。







ベイトリール