本格ジギングロッドで挑む!地磯の大型カンパチジギング

ジギングロッド

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釣りは同じ魚種を狙う場合でも堤防から釣る場合と磯から釣る場合と船から釣る場合でかなり魚の大きさもタックルも釣り方も変化します。

青物に関して言えば同じショアからでも堤防からと磯からではその釣りは全く別物と言っても過言ではありません。

そこで今回はジギングロッドを用いて地磯から大型カンパチを狙う方法について紹介したいと思います。



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ジギングロッドで地磯から挑む大型カンパチのジギング

「青物」と総称される魚の中でもキャッチする難易度を考えた時に真っ先に思い浮かぶのがヒラマサとカンパチです。

カンパチは30cmから40cmのネイリクラスであれば身近な堤防からキャッチすることができる可能性がありますが、50cmを超えて60cmクラスになると堤防から狙える所はかなり限られてきます。

しかし、陸からでもまだまだ狙う事ができる場所はあります。

それが今回紹介する「地磯」です。

地磯は、普段人がそれほど入っておらず魚に対するプレッシャーが低い為、魚がスレていません。

堤防などの人気エリアであればシーズンになると連日数多くのアングラーが入れ替わり立ち代わり釣りに来るため、魚がその場にいてもなかなかヒットまで持ち込む事が難しくなってしまいます。

また、地磯は潮通しも抜群でカンパチも含めて思わぬ大物が潜んでいる可能性も十分にあります。

しかし、メリットばかりではありません。

地磯はその大半がポイントにたどり着くまでに険しい山道を降りていかねばならず、慣れないアングラーは相当な体力と時間を消耗します。

また、安全面もライフジャケットなどはもちろんのこと、他にも後述しますが登山用ロープなどしっかりとしたものを揃えておく必要が釣り場によっては出てくるので、コスト面でも安全面でも誰もが気軽に明日から挑戦しますとは現実的にならない釣りです。

今回はそういった安全面も含めて紹介していきます。



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シーズンについて

地磯からのカンパチ釣りのシーズンは基本的に堤防から狙う場合とそれほど変わりません。

確実に狙えるのは8月の真夏から水温が低下してベイトも少なくなる11月いっぱいと言えます。

近年は海水温がそれほど安定しておらずその年によって大幅に変わってくるので、多少シーズンの早い遅いはありますが、やはりショアから狙うとなると夏から秋にかけてが最良であるということは、日本全国どの釣り場でも同じです。

また、カンパチなどの大型魚はエサとなるベイトフィッシュを追いかけて常に移動を繰り返しているので、11月頃の通常であれば釣りにくい時期であってもベイトフィッシュが沸いているような状況であればある程度の数のカンパチがその場にいる可能性もあります。

常にアンテナを張って情報を探ることが確実に釣果を得る為の第一歩と言えます。

ちなみにシーズン初期の夏頃は30~40cmのネイリがどうしても多くなるのである程度の数は見込めます。

そして徐々に季節が進んでいくごとに釣れるカンパチも大型になり、ヒットしても取り込む為にはテクニックとパワーが要求されるようになります。

地磯は堤防に比べて大型がヒットしてくる可能性も高いので、あらかじめそれにしっかりと対応できるようなタックルが必要となります。

青物は情報収集が大切

青物は基本的に昨日釣れたからと言って今日も同じように釣れるとは限りません。

そこがアングラーを熱くさせるのですが、手堅く攻めようと思えば何よりも情報収集が大切になってきます。

地元のエリアを中心に攻めるのであれば、釣り場で他の釣り人とも積極的にコミュニケーションを取り仲間を増やしていくのが一番手っ取り早い方法と言えます。

何故ならばその釣り仲間が多ければ多い程、自分が釣りに行っていない日でも誰か別の仲間が釣りに行っているというパターンが増える為、自分が釣行する前日の海の状況なども聞くことができるからです。

そうした情報は釣具店などで得られる情報よりも新しいリアルタイムの情報なので、非常に有益であると言えます。

その仲間の中で毎日海に出ているようなアングラーがいればさらに有益な情報が手に入る可能性が高くなります。

なかなか知らない人に話しかけるのは気が引けるという人もいるかもしれませんが、積極的に話しかけるべきです。

どうしてもそれは難しいという人は最近ではブログで釣行記を書いているアングラーも多数いるので、そうした情報を参考にしてみると、あるいは釣果ブログのコメント欄に書き込んでやり取りをして仲良くなってから一緒に釣行するという手段もあります。

いずれにせよこの釣りは安全面なども含めて基本的に単独釣行を行うことのメリットは全くと言って良いほどありませんので、複数人のネットワークを作っておくことをおすすめします。

地磯について

地磯は各地の釣り場情報をまとめた空撮ポイント集のようなものが発売されているので、そちらを利用して選定するのが良いです。

一番手っ取り早いのは上記のような仲間内で情報を共有しあうことですが、最初からそうした仲間がいるアングラーも珍しいと思うので、まずはポイント集や釣具店のスタッフなどに聞いてある程度選定することをおすすめします。

一口に地磯と言っても足場が非常に悪いベテラン向けのポイントと、中級者であれば比較的楽に降りて行けるポイントなど様々なので、最初は足場の良いアクセスが比較的容易なポイントを選ぶようにして下さい。

場数を踏んで慣れてくるあるいは一緒に行く仲間が増えてきたら、次第にベテラン向きの難関ポイントに足を運んでも良いです。

言うまでもなくアクセスが難しいポイントになればなるほど魚影も濃く魚もスレていないので、安定した釣果や大物が狙える可能性も高くなります。

安全面について

地磯では毎年全国各地で多くの事故が発生しています。

その釣り場に通い慣れているベテランのアングラーでも命の危険にさらされることも珍しくありませんし、実際に崖からの滑落や波に呑まれて命を落とすアングラーも数多くいます。

堤防での釣り以上に安全面には気を配るようにして下さい。

ではまず頭の先からということで、地磯釣行の際には滑落に備えて頑丈な登山用のヘルメットを絶対に用意して下さい。

崖を降りる際に滑落しても頭はしっかりと守れるようにするだけでも危険性は大幅に下がります。

帽子では全く衝撃から守ることができないので、止めて下さい。

ヘルメットは釣具店では販売されていないことが多いと思いますので、登山用品店などで買い求めて下さい。

その際に自分で選ばず店員に事情を説明して一緒に選んだ方が確実に良い物を選ぶことができます。

そしてライフジャケットはベスト型のものでも良いですが、ポイントまで向かう際に邪魔になる可能性があるので、腰に巻くコンパクトなタイプがおすすめです。

また、磯の上は大変滑りやすいので、スニーカーではなくスパイクシューズを履いて下さい。

基本的にライフジャケット以外は釣具店ではなく登山用品店で買い求めた方が良いように思います。

また、地磯釣行においてはどんな高価な安全装備よりも確実に命を守る方法があります。

それは「決して無理をしない」という心構えです。

天候条件など予報と実際の釣り場の状況は必ずしも一致するとは限りませんし、むしろ良くも悪くも一致しないことの方が多いです。

釣り場に到着して少しでも危ないと感じたら、迷わず中止する勇気を持つことが大事です。

釣りは元気でさえあれば、いつでも楽しむことが出来ます。

釣り場にまで来て中止の判断を下すのは大変勇気のいることですが、安全第一の意識を持って下さい。

自分の身を守ることが出来るのは自分自身です。

使用するロッドについて

地磯の場合はその釣り場のアベレージサイズにもよりますが、思わぬ大物がヒットしてくる可能性もありますので、基本的には80cm級にも対応できるような頑丈なタックルを用意しておくことをおすすめします。

この釣りではジグを使用する以上、相手のサイズを選ぶことはできないのでこちらが対応可能なように備える以外に方法はありません。

ショアジギングロッドはダイワやシマノといった有名メーカーからも様々なモデルが販売されていますが、おすすめなのはアピアというメーカーです。

ショアジギングの名手のテスターを多く抱えており、連日のフィールドテストから得られたデータや使用感を基に多くのモデルを販売しています。

ただし、ロッドに関してはそれぞれのメーカーがホームページ上で公開しているスペックと実際に使用した感覚が大きく異なる可能性も十分にあるので、実際に店頭販売している釣具店にいって触ってみることをおすすめします。

実際に手に持ってみることで、購入後のミスマッチを防ぐことができます。

あるいは、自分が購入を検討しているモデルをすでに使用している人に頼んで使わせてもらうのも一つの方法です。

使用するリールについて

地磯からの釣りではとにかく遠投が必須になるので使用するリールはスピニングリール一択となります。

遠投できれば広範囲を攻めることができるので、カンパチとルアーが遭遇する可能性も自ずと高くなります。

リールは少なくとも1万円以上のモデルを購入した方が長期的な使用を考えると安くつく場合が多いです。

地磯という非常にハードな環境下で使用して相手も大型のカンパチとなると耐久力が弱いとすぐに破損してしまいます。

また、根が荒い場合はヒット直後に強引に根から引き離すことも場合によっては必要になってくるので巻き取りパワーも当然求められます。

ステラやソルティガといった高級機種は値段も高価ですがハンドリングの滑らかさやドラグ機能なども高性能なので予算に余裕がある人は購入してみると良いです。

使用するラインについて

メインラインは遠投性能の引っ張り強度に優れたPEラインを使用しますが、号数としては3号前後を使用して下さい。

3号であれば純粋な引っ張り合いで切られるということはそうそうありません。

ショックリーダーはナイロンラインかフロロカーボンラインの10号から12号を接続して下さい。

根が荒いポイントでは12号以上を使用して下さい。

カンパチは海底付近にいることが多く、ヒット直後に根に突進する習性があるのでショックリーダーもそれなりの太さのものを用意する必要がります。

PEラインとショックリーダーの接続について

現在、ソルトルアーフィッシングの世界で主流となっているのはFGノットであり、強度も安定して出せると言われていますが、基本的に自分が素早く結ぶことができて十分な強度を確保できるノットであればFGノットにこだわる必要はありません。

ノットは数を覚えるよりも、種類は少なくてもしっかりと自分のものにすることが何よりも大切です。

使用するジグについて

使用するジグはイワシカラーなど複数種類必ず用意しておいて下さい。

地磯や時期によってベイトの種類やサイズが異なってくるので、どのジグを用意すれば良いか分からないという場合はあらかじめ種類を揃えておくことによって様々な状況に対応することができます。

重さとしては30gから50gをメインに使用しますが、釣り場の水深や潮流によっても変化してくるので、こちらもカラーと同様に選択肢は複数用意しておいて下さい。

釣り方について

ルアーを遠投後、一旦着底させてワンピッチワンジャークで足元まで探って下さい。

カンパチは遊泳力に大変優れており、早いルアーアクションにもしっかりと付いてきます。

状況によっては棒引きでヒットすることもあるので、その日のヒットパターンを探る為にもシャクリ方の引き出しは何個か持っておいた方が良いです。

ちなみにカンパチはルアーが落下するフォールアクションにも弱いので、ルアーが着水してから着底するまでにもアタリが無いかどうか常に集中して下さい。

海底の位置よりもやたら上でラインが止まったりした時はすぐに余分な糸ふけを取ってアワセを連続で入れて下さい。

取り込みについて

カンパチはヒットの瞬間から強烈に海底に向かって走るので、ロッドで限界までためて絶対にラインは出さないという覚悟でひたすら耐えるようにして下さい。

ここで耐え切れずに糸を出してしまえば間違いなくカンパチは根に走ってラインは何号を巻いていようともすぐに摩擦で切れてしまいます。

耐えられるかどうかが勝負の分かれ目と言えます。

相手が大型のカンパチであればあるほど、ヒット直後の突進は強烈かつ執拗になるのでフッキングと同時に相手に主導権を握られないようにやり取りすることを心がけて下さい。

場合によっては強引にこちらに頭を向けることも求められてきます。

海底から一旦引き離せられれば、取り込める確率はかなり上がってきます。

美味しく食べる為にも

大型であればあるほど釣れた場合はすぐに血抜きをして下さい。

磯の上で暴れさせると極端に味が落ちてしまうので注意して下さい。

まとめ

今回は本格的なジギングロッドを使って狙う地磯からの大型カンパチショアジギングをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

この釣りは大物と遭遇できる可能性も高いですが、安全面も含めてかなりリスキーな釣りと言えます。

しかし、挑戦してみる価値は大いにあるので是非とも記録級の大物を目指してチャレンジしてみて下さい。







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