ヘアオイルとしてもおすすめ!ローズヒップオイルの特徴と魅力とは?
あなたは、「ローズヒップオイル」というヘアオイルをご存知でしょうか?
「ローズ」と付いていることから、とても高級そうなオイルに感じると思います。
ローズヒップオイルは、そう感じた通り高級感漂うオイルで、他の植物性オイルに比べると値段は高めになっています。
そして、セレブといわれる人達が使用しているイメージが強いため、高級というイメージをより一層強くしています。
それでは、ローズヒップオイルの魅力や特徴とは何なのでしょうか。
ここでは、そのことについて詳しく説明していきます。
目次
ローズヒップオイルはどのようなオイル?
ローズヒップオイルとは、その名前からも分かるように、バラの種子を抽出したオイルになります。
バラといっても観賞用に育てられたバラではなく、野に咲く「野ばら」になります。
観賞用に育てられたバラから作ることもできますが、観賞用のバラでは抽出できるオイルの量が少なく、無農薬で育てるのが難しいので、無農薬で育ちやすく多くの実をつける野ばらの種子が利用されています。
しかし、野ばらを利用してローズヒップオイルを作るにしても、1kgの野ばらの種子からたった3gしか抽出することができないため、価値の高いオイルといえます。
そのため、ローズヒップオイルのことを「オイルの王様」と呼ぶ人もいます。
ローズヒップオイルとローズオイルの違い
名前や原料が似ている「ローズオイル」というオイルがありますが、ローズオイルはバラの花を原料としてできるオイルであり、バラ独特の良い香りがするため、香水や化粧品に利用されることが多く、香りによって治療効果を生み出すアロマテラピーなどにも利用されています。
そのように、ローズオイルは主に香りを利用するオイルになります。
それに対しローズヒップオイルは、野ばらの種子から抽出したオイルになり、ローズオイルのようなバラの良い香りはしません。
しかし、美容成分が豊富に含まれていることから、スキンケアやヘアケア、マッサージなどに利用されています。
このように同じバラを利用していても、種子と花びらでは取れるオイルの性質が違ってくるため、効果や利用法なども違ってきます。
ローズヒップオイルに含まれている成分
美容効果に優れたローズヒップオイルには、リノール酸・α-リノレン酸・オレイン酸・ステアリン酸・パルミチン酸などの脂肪酸が含まれています。
その中のリノール酸は、ローズヒップオイルの脂肪酸の約4割を占めており、α-リノレン酸も同じ割合を占めています。
ですが、α-リノレン酸よりもリノール酸の方が若干多く含まれています。
そして、その次に多いのはオレイン酸であり、ローズヒップオイルの脂肪酸の1.5割ほど占めています。
リノール酸とα-リノレン酸は、人の体内で作ることができないので、食べ物などから補給する必要があり、それらの脂肪酸は必須脂肪酸とも呼ばれています。
リノール酸やα-リノレン酸が豊富なオイルの使用感はソフトなため、オレイン酸の含有率が高いオリーブオイルなどが肌に合わない場合は、ローズヒップオイルを試してみることをおすすめします。
そして、これらの脂肪酸以外にもビタミンCが多量に含まれており、ローズヒップオイルが「ビタミンCの爆弾」といわれることもあります。
これもローズヒップオイルの大きな特徴となっています。
脂肪酸やビタミンC以外にも、優れた抗酸化作用のあるビタミンE・βカロテン・リコピンなども含まれており、鉄分やカルシウムなどのミネラルも含まれています。
このようにローズヒップオイルは栄養価の高いオイルとなっており、この栄養成分が肌や髪の美容に効果を発揮します。
ローズヒップオイルが髪に与える効果
多くのモデルや女優さんが愛用していることから「女優オイル」という別名もあり、美容効果の優れたオイルになりますが、スキンケアだけでなくヘアケアにも優れたオイルになります。
ヘアオイルとして使用することで、生活環境や生活習慣により傷んでパサついた髪を保湿し、潤いのあるまとまりやすい髪にしてくれます。
また、ローズヒップオイルはスカルプケアにも優れており、髪をシャンプーで洗う前の頭皮マッサージで使用することにより、頭皮を清潔にし保湿するため、健康的な頭皮になる効果も期待できます。
ローズヒップオイルで頭皮マッサージを行う時は、爪を立てたり力を入れすぎたりしないよういしましょう。
そのように頭皮マッサージをすると、頭皮を傷つけてしまうので、指の腹を使って優しくマッサージを行うことが大切です。
そして、頭皮マッサージ後は、ローズヒップオイルが残らないように、シャンプーをして洗い流しましょう。
頭皮にローズヒップオイルが残っていると、嫌な臭いが発生したり、痒みやフケや抜け毛などの頭皮トラブルを起こす恐れがあるので、オイルはしっかりと流しましょう。
ローズヒップオイルの酸化や匂いについて
ローズヒップオイルは酸化しやすい
以上説明してきたように、ローズヒップオイルは美容効果の優れたオイルになりますが、酸化しやすいのも特徴となっています。
そのため、開封して空気に触れると少しずつ酸化が進み、酸化しきってしまうと、ローズヒップオイルの優れた美容効果は失ってしまいます。
ローズヒップオイルの使用できる期間は短いため、開封したら冷蔵庫に保存し、2ヶ月以内に使い切ることをおすすめします。
使用できる期間は最長でも6カ月といわれているので、オイルを無駄にしないためにも、なるべく早く使いたいものです。
また、冷蔵庫に入れても酸化は進んでいるので、6カ月以上経過したローズヒップオイルを使用することはおすすめできません。
そして、酸化しきったローズヒップオイルを使用すると、髪や肌に悪影響を及ぼす恐れがあるので、使わずに捨てましょう。
このようなことからローズヒップオイルは、できるだけ少ない量の物を選んだほうが良いのかもしれません。
ローズヒップオイルの匂い
ローズヒップオイルはその名前から華やかな香りがしそうですが、そのような香りは一切ありません。
ローズヒップオイルは種子から抽出したオイルであり、ローズオイルのように花びらから抽出したオイルではありません。
そのため、バラの良い香りはせず、しいて言うなら「生魚のような臭い」になります。
その臭いは酷くはありませんが、お世辞にも良い匂いとは言えません。
精製された商品だと製法により、そのような臭いができるだけ抑えられています。
そのため、ローズヒップオイルを使いたいけれど臭いが気になるという方は、精製されたものを選ぶと良いかもしれません。
しかし、精製されていない未精製のものの方が美容成分がしっかりと残っているため、高い美容効果が期待できます。
ですが、その分酸化しやすいので注意しましょう。
これらのことから、ローズヒップオイル初心者は、精製されたものを選んだほうが無難と言えます。
ローズヒップオイルが肌や髪に合わない人
ローズヒップオイルは、刺激に弱い敏感肌のような方でも安心して使用することができるといわれていますが、肌質により合わない可能性もあります。
そのため、アレルギーによる症状を防止するためにも、パッチテストは行ったほうが良いでしょう。
また、ローズヒップオイルには、皮膚が生まれ変わるターンオーバーを促す働きがあります。
ターンオーバーは、早すぎても遅すぎても肌トラブルを招く要因になり、ローズヒップオイルによりターンオーバーが正常になれば良いのですが、早くなりすぎてしまうことはよくありません。
また、その他のピーリングなどの働きにより、逆に悪影響を及ぼす可能性もあります。
このようなことから、ローズヒップオイルにより少しでも異常が出たら、ただちに使うのを止めましょう。
そして、症状が治らない場合や酷い場合は、病院で診てもらいましょう。
まとめ
ローズヒップオイルは、名前からバラの良い香りがすると思われがちですが、そのような香りはしません。
購入してから失敗したと思わないためにも、そのことは理解しておきましょう。
また、他のヘアオイルよりも酸化しやすいため、使用できる期間や保存方法には注意することが大切です。
この記事を読んでローズヒップオイルに興味を持たれた方は、ローズヒップオイルを使って髪を美しくし、セレブ感を味わってみましょう。