ヘアオイルとしても優秀!ヘンプシードオイルの成分と髪への効果とは?
現在、健康や美容のため、食生活や肌と髪のケアにオイルを取り入れている人は多くいます。
そして、様々な種類のある植物性オイルの中で紹介したいオイルがあります。
それは、ヘンプシードオイルです。
ヘンプシードオイルは天然由来の植物性オイルとして、美容効果が注目されているオイルになります。
そのオイルは髪にも効果的なことから、ヘアオイルとしても使用することができます。
ここではヘンプシードオイルの成分や髪への効果などを紹介していきますので、髪の傷みで悩んでいる方はご覧ください。
ヘンプシードオイルの原料について
椿油やオリーブオイル、アルガンオイルやホホバオイルなどの植物性オイルは知っているけれど、ヘンプシードオイルは知らないという方はいるかと思います。
ヘンプシードオイルの「ヘンプシード」とは「麻の種子」のことで、ヘンプシードオイルは麻の実を抽出したオイルになります。
麻はドラッグの大麻という印象が強いことから、その種子から取れるオイルを使用することに抵抗を感じる方がいるかもしれませんが、幻覚作用が働く成分が含まれているのは、大麻の葉や穂の部分になり、種子には含まれていません。
そのため、心配する必要はなく、安心してヘンプシードオイルを使用することができます。
原料になっている麻の実は栄養価が高く、健康や美容に効果のある成分が豊富に含まれており、他の植物性オイルより劣ることはありません。
ヘンプシードオイルは、オリーブオイルやグレープシードオイルのように食用のものも販売されています。
そして、高い美容効果も期待することができるため、肌や髪のケアをするオイルとしても使用することもできます。
そのようなことから、ヘンプシードオイルは万能オイルと言うことができます。
しかし、日本で大麻を育てることは厳しく制限されているので、ヘンプシードオイルの多くは輸入されている物になっています。
ヘンプシードオイルは麻の実を抽出したオイルになりますが、その抽出方法は圧縮法になります。
圧縮法は、油分が豊富に含まれている原料から油を取り出す抽出法で、麻の実に強い圧力を加えて油を搾り出します。
ヘンプシードオイルには必須脂肪酸が多く含まれている
ヘンプシードオイルには必須脂肪酸であるリノール酸・α-リノレン酸・γ-リノレン酸が含まれています。
必須脂肪酸とは人間が生きるのに必要な脂肪酸になり、ヘンプシードオイルには特にリノール酸が豊富に含まれています。
リノール酸を過剰に摂ると健康を害する原因になりますが、健康を維持するには必要な栄養成分になります。
そのリノール酸は、α-リノレン酸と一緒に摂ることによってバランスを保ち、その二つの成分の働きによって健康効果を高めてくれます。
ヘンプシードオイルの必須脂肪酸の割合は80%であり、その割合は他の植物性油脂よりも高くなっています。
そして、リノール酸とα-リノレン酸はバランスの取れた含有量となっており、他の食べ物にほとんど含まれていないγ-リノレン酸も少しだけ含まれています。
γ-リノレン酸も必須脂肪酸であり、体に良い脂肪酸になります。
これらの成分が含まれているヘンプシードオイルは、肌や髪のケアだけでなく、アトピー性皮膚炎などの肌トラブルなどにも効果を発揮します。
また、必須脂肪酸の他に美髪に効果的なオレイン酸という脂肪酸も含まれています。
ヘンプシードオイルに含まれているその他の成分
ヘンプシードオイルには必須脂肪酸以外にも身体に嬉しい栄養成分が豊富に含まれているので、健康や美容を高める効果が期待できます。
それでは、どのような栄養成分が含まれているのか見ていきましょう。
美容に効果的なビタミン類
ヘンプシードオイルには、美容に効果的なビタミンA・ビタミンC・ビタミンEが含まれています。
その中のビタミンCは熱に弱い性質があるため、熱を加えると壊れやすい成分になります。
しかし、美白効果があることから様々な化粧品に多く含まれており、メラニン色素の生成を抑制する働きがあるため、シミやそばかすや黒ずみの予防になります。
また、肌のハリや弾力に関係しているコラーゲンの生成に必要な成分になります。
そして、ビタミンAとEは、料理で熱を加えることによって吸収しやすくなる性質があります。
ビタミンAは、細胞の修復をサポートする働きがあるため、皮膚のバリア機能を強くする効果が期待でき、その効果によって免疫力がアップします。
また、活性酸素の働きを抑える効果もあるため、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防や改善する効果も期待することができます。
ビタミンEは、「若返りのビタミン」ともいわれており、高い抗酸化作用があります。
体が酸化する原因となる活性酸素の生成を抑える働きがあり、血行を促進させる働きもあるため、新陳代謝が上がり、老廃物を排出する機能を高めることができます。
健康的な肌や髪の毛を作るのに欠かせないタンパク質
タンパク質は体作りに欠かせない栄養成分で有名ですが、健康的な爪や髪の毛や肌を作るにも必要な栄養成分になります。
そのため、タンパク質が不足すると筋肉量が減少したり、肌や髪のトラブルなどを引き起こしてしまいます。
また、その他の悪い症状も引き起こすことになります。
良質なタンパク質は、大豆や鶏のささみなどに多く含まれていますが、ヘンプシードオイルの原料となっている麻の実にも豊富に含まれています。
他の栄養素の働きをサポートするミネラル
ヘンプシードオイルには、亜鉛・マグネシウム・銅・鉄などのミネラル類も含まれています。
ミネラルは、体液や神経を調整する働きや、歯や骨などを作るのに深く関係している栄養成分になります。
他の栄養素である、タンパク質・脂質・炭水化物などの働きを効率的に働かせるには、ミネラルが欠かせません。
ヘンプシードオイルには先程話したミネラルが含まれているため、食用のヘンプシードオイルを摂ることによりミネラルを補給することができます。
2種類の食物繊維
ヘンプシードオイルには、水溶性と不溶性の食物繊維が含まれており、腸内環境を良くする効果が期待できます。
この2種類の食物繊維はバランスよく摂ることが大切であり、どちらか一方だけ摂っても腸内環境を良くする効果は期待できません。
そして、その2種類の食物繊維で腸内環境が良くなると、血流も良くなり、老廃物を排出する働きであるデトックス効果を高めることができます。
ヘンプシードオイルの髪への効果
空気の乾燥や紫外線、パーマやヘアカラーなどは髪にダメージを与えていまします。
ダメージを受けた髪の毛のキューティクルは傷ついており、パサパサしたまとまりにくい髪になっています。
髪の毛は主にタンパク質でできています。
そして、ヘンプシードオイルにはタンパク質が含まれています。
そのタンパク質であるアミノ酸が毛母細胞の機能を活発にするため、ヘンプシードオイルでヘアケアすることにより傷んだ髪の毛を補修します。
また、ヘンプシードオイルには必須脂肪酸の他に、オレイン酸という脂肪酸も含まれており、オレイン酸は肌や髪に馴染み高い保湿力があるため、ヘアオイルとして使用することにより髪に潤いを与え、ツヤのあるまとまりやすい髪にしてくれます。
そして、ヘンプシードオイルに含まれているミネラル成分には健康的な髪の毛に育てる働きがあり、髪を美しくすることに役立っています。
その他にも、頭皮マッサージで使用することにより、頭皮環境を整えることができます。
以上のようにヘンプシードオイルは食用のものを口から摂るだけでなく、キャリア用のもので髪のケアをするのも効果的となるため、おすすめしたいヘアオイルです。
まとめ
ヘンプシードオイルは麻の実を原料としていますが、危険なオイルではありません。
逆に体に良く、美容効果があることからヘアオイルとしての働きを十分に期待できるオイルです。
ヘアケアだけでなくボディケアにも使用できるため、美を高めたい方はヘンプシードオイルを試してみると良いでしょう。
それでは、成分の約80%が必須脂肪酸のヘンプシードオイルを使用し、髪を美しくしてください。