20代からのニキビは10代とは違う?洗顔料は「やさしさ」で選ぶ!
10代の肌悩みと言えば、ニキビ。
20代を過ぎて、そんな時代は終わったと思っていたのに、現在もニキビに悩まされている…。
このような方は意外と多いようです。
頑張ってニキビケアをしているのに、なかなか治らないという方は洗顔から見直してみる必要があるかもしれません。
20代からのニキビと洗顔料について見てみたいと思います。
ニキビのできるメカニズムをご存知ですか?
10代でニキビに悩む方が多いのは、皮脂の分泌量が多いことと関係しています。
10代は新陳代謝がさかんに行われており、ホルモンの分泌量が多い時期です。
男性ホルモンが多く分泌されますと、皮脂の分泌を行う皮脂腺を刺激します。
これによって皮脂の分泌が活発になり、お肌は皮脂でテカテカになりがちなのです。
毛穴の詰まりがニキビのもと!
皮脂が過剰に分泌されると、古くなった角質や汚れなどと混じりあい、毛穴に蓄積されていきます。
毛穴が詰まらないようにきちんとケアしなければ、やがては毛穴を塞ぎ、詰まらせてしまうのです。
この毛穴を皮脂が詰まらせた状態を「面皰(めんぼう)」または「白ニキビ」と呼びます。
この白ニキビの状態にアクネ菌が付き、増殖すると「赤ニキビ」と呼ばれるものに変化するのです。
アクネ菌は善&悪がある!
アクネ菌は「プロピオニバクテリウム・アクネス」というのが正式な名称です。
普段から人間の肌に住む常在菌の一種で、腸内細菌と同じようなものです。
アクネ菌も腸内細菌と同様に「善玉」と「悪玉」がいます。
ニキビの原因となるのは「悪玉アクネ菌」。
善玉アクネ菌は肌を弱酸性に保ち、病原菌の繁殖を抑えてくれる有益な存在です。
しかし悪玉アクネ菌は毛穴の中でリパーゼ酵素を分泌し、皮脂を遊離脂肪酸とグリセリンに分解してしまいます。
この遊離脂肪酸が酸化して、過酸化脂質に変化すると肌に炎症を起こしてしまいます。
こうして白ニキビが赤ニキビと言われるものに変化してしまうのです。
20代以降のニキビはなぜ発症する?
10代は皮脂の新陳代謝が盛んなため、皮脂の分泌も盛んとなります。
しかし成長の止まった20代以降はホルモンの過剰分泌は収まり、穏やかな状態のはず。
それなのにニキビが出来てしまうのはなぜなのでしょうか。
ストレスが原因…?
ストレスは、メンタルなものと思われがちですが、実は人間の体に大きな影響を与えるものです。
ストレスを受けると、緊張状態を司る交感神経の働きがリラックス状態を司る副交感神経よりも強く働くようになります。
交感神経優位の状態は、心がリラックスできない状態。
緊張状態がずっと続いてしまうのです。
交感神経は男性ホルモンの分泌を活性化させる作用があります。
つまり、ストレスを受けている間は男性ホルモンが盛んに分泌されるようになっているのです。
男性ホルモンは皮脂分泌を盛んにし、お肌に働いて角質を厚くしてしまうため、毛穴の詰まりが発生しやすい状態になってしまうのです。
結果としてニキビができやすくなってしまうというわけです。
肌の乾燥が原因?
ニキビが出来る人が全てオイリーな肌の持ち主というわけではありません。
お肌が乾燥している人もニキビになりやすいと言えます。
なぜかといいますと、肌が乾燥している状態というのは、角質層に水分が十分に足りていない状態。
角質層は肌のバリア的な役割を果たす部分です。
この部分に水分が足りていないと、角質層はスカスカになり、外的刺激を肌深部まで侵入させたり、肌内部の水分を外に逃がしたりしてしまいます。
そんな状態を改善させるため、肌は表皮の皮脂バリアを強化するために皮脂を過剰に分泌。
肌内部は乾燥しているのに、表皮は皮脂でテカっているという状態になってしまうのです。
この場合も皮脂が過剰分泌されるので、毛穴の詰まりが発生しやすくなります。
ターンオーバーの乱れが原因?
お肌にトラブルがあってもいつの間にか治っているというのは肌の新陳代謝のおかげです。
これは「ターンオーバー」と呼ばれ、20代の方ですと28日周期で行われます。
しかし、お肌が乾燥すると肌機能を強化するために、新しい角質細胞が通常より早めに作られるようになります。
十分な期間を得ずに作られた細胞は未熟で、いびつ。
本来角質細胞が持つべき保湿力なども十分ではありません。
そんな若い細胞が角質層へ押し上げられてくるのですが、古い角質細胞を押し出すほどの力もありません。
そのまま角質層に堆積してしまうのです。
このような角質が表皮に蓄積されて皮脂と混じり合うと、毛穴を詰まらせる原因となります。
洗顔は優しく!が鉄則です
ニキビが出来ると肌を清潔にしなければいけないと思うあまり、洗浄力の強い洗顔料を使用したり、一日に何度も洗顔を行ったりする方がいます。
皮脂分泌が過剰で男性ホルモンの働きが活発な10代ならともかく、20代の方がこのようなニキビ対策を行うとかえって悪化させてしまうおそれがあります。
特に乾燥が原因で皮脂の分泌が過剰な場合、さらに乾燥が進んでしまいます。
ニキビは原因菌のアクネ菌を退治する必要がありますが、肌を強く刺激することはNGなのです。
洗顔は手ではなく「泡」でする
ニキビでお悩みの方の洗顔は、とにかく「泡」が重要。
手の平で洗顔料を良く泡立て、手が肌に触れないように泡で洗顔を行うのがおすすめです。
また、水の温度も重要です。
冷たい水ですと毛穴が閉じてしまいますが、お湯は肌の水分を奪ってしまうので避けましょう。
ぬるま湯で優しくすすぐのが正解です。
洗顔後もお肌に優しく!
洗顔が終わったあと、タオルでゴシゴシ拭いていませんか?
角質をはがして、肌にダメージを与える恐れがありますので、やめましょう。
洗顔後はタオルでお肌をポンポンとたたくように、優しく水分をふき取ります。
家族と共通のタオルは避け、清潔なタオルを使用して下さいね。
20代からのニキビ対策におすすめ!どんな洗顔料がいい?
ニキビのできている肌はとてもデリケートです。
とにかく刺激が少なく、泡立ちの良いものを選ぶようにしましょう。
乾燥によるニキビの方は保湿成分配合のものもおすすめです。
Non A プライマリー
甘草成分(消炎剤)、大豆エキス(皮脂の抑制)を配合した薬用ニキビ洗顔料です。
キメの細かい弾力のある泡がニキビ肌を優しく労りながら洗浄してくれます。
着色料やエタノール、香料・鉱物油は不使用。
敏感肌の方も安心です。
顔だけではなく、全身に使用できるので、背中などのニキビでお悩みの方にもおすすめ。
バータイプです。
ファースト クラッシュ 3-in-1 エイボン
洗う、潤す、整える、の3つのポイントでニキビをケアしてくれます。
ニキビの原因となる皮脂や角質の詰まりをすっきりとオフ。
8酒類の天然保湿成分配合で、洗顔後もお肌はしっとりとした感触です。
ジェルタイプです。
然 よかせっけん(ジャータイプ)
火山灰シラスを超微粒子化。
よりきめ細かい泡立ちで、毛穴の奥の汚れまでしっかりと落とします。
付属の泡立てネットを使用すると、簡単にモコモコの濃密度の泡が出来ますよ。
無香料・無着色・無鉱物油・パラベン、アルコールフリー。
まとめ
ニキビは10代だけのものではありません。
20代以降のニキビは、後々まで残る肌トラブルに発展する必要があるので、特に注意が必要です。
ニキビ痕がシミになってしまうこともあり、早めに対策を取りましょう。
重要なのはまず洗顔。
ニキビのあるお肌に優しい洗顔料で、丁寧に洗うのがおすすめです。
また、食事や睡眠にも注意し、ニキビのできにくい環境を整えましょう。