足に合わないと登山時に大変なことに! ぜひ山ガールに知っておいてほしいトレッキングシューズの選び方とインソールについて
最近では中高年だけでなく、若い人の間でも人気が高まっている山登り。
特に「山ガール」と呼ばれるような若い世代の女性に、山登りの人気が高まってきています。
また今では従来のものとは比べものにならないくらいに、超おしゃれでかわいらしいデザインのトレッキングシューズやウェアが販売されるようになりました。
そこで今回は特に山登りが初心者という山ガールに知っておいてほしいトレッキングシューズの選び方と、トレッキングシューズに欠かせないインソールについて紹介していきたいと思います。
目次
かっこいい!かわいいだけで選んではダメ!
山ガールのファッションを見ると、「私もあんなかっこよくてかわいいトレッキングシューズやウェアを着て山に登ってみたい!」とあこがれる若い女性が多いかと思います。
確かにデザインも良くてカラフルなスタイルは、女性があこがれるのも無理はありません。
しかしトレッキングウェアの場合はサイズが多少違っていても、山登りには大きな影響がないかもしれませんが、トレッキングシューズは少しでもサイズが違うと山登りに大きな支障が出てしまいます。
街中のように靴が合わずに足が痛いからと言って、買い替えるなんてことは山ではもちろんできませんし、雪山や険しい獣道を歩く時に靴ズレや足が痛みだすと、それこそ命取りになることだってあるのです。
つまりトレッキングシューズは、山登りにとって命綱となる大切なアイテムだということを肝に銘じて選ぶ必要があるのです。
登山スタイルによってトレッキングシューズも違う
山登りの初心者の場合は、いきなり高く険しい山に登るのは困難ですし、そのような山に登ることはできるだけ避けた方が良いでしょう。
また山登りには日帰りの場合と数日間かけて登る場合や、標高の高い山、ロッククライミングなど、いろいろな登山スタイルがありますので、それによって選ぶトレッキングシューズも違ってきます。
初心者の人や山ガールデビューしたての人の場合は、最初から本格的な登山用のトレッキングシューズで近郊の低い山や軽量化登山で挑むよりも、ローカットのトレイルラン系のシューズやウォーキングシューズに近いスタイルのものを選ぶのがおすすめです。
あまり険しい道のりでないのに本格的なハイカットシューズを選ぶと、かえって足が疲れやすくなります。
一方、2000m級・3000m級の山や岩稜登山・縦走などのようなハードな山登りの場合は、足首を固定して捻挫や骨折を防いでくれるハイカットのトレッキングシューズを選ぶと安心です。
山は天候の変動が激しく、急に雪山と化すことも
山に登る前は良い天気で暖かな日差しがあっても、山に入ってからは急に天候が変化して雨や雷が発生したり急に雪山と化したりする場合があります。
このような場合は足元が危うくなり滑落の危険性が急に高まりますので、登山前には常に万全の対策を講じておくことが大切です。
特に平地では雪の降るような気配がなくても、いったん山に登ると空模様が全く違ってきます。
そこで少しでも山で雪が降る可能性がある場合は、トレッキングシューズを選ぶ際、アイゼンをつけることが可能なものを選ぶ必要があります。
近郊の山で何度も登山経験があるからといって、夏山用のトレッキングシューズやウォーキングシューズを履いている人を見かけることがありますが、このようなトレッキングシューズの場合はアイゼンが装着できないものもあり大変危険です。
トレッキングシューズは同じものではなく、山によって違うものを用意する必要があります。
自分の命を守るためにも、トレッキングシューズを1足だけで済まそうとせず、登山スタイルにふさわしいものを揃えておくことをおすすめします。
自分の足サイズを正確に把握して買うこと!
トレッキングシューズの場合は特に、今履いているサイズと同じだからというので買うのではなく、自分の足サイズを正確に把握してから買うことをおすすめします。
いくら自分が気に入ったデザインでも、足にフィットしていなければ山登りを安全に行うことはできません。
できればインソールやトレッキングシューズの専門店で、自分の足サイズを測ってもらうと確実です。
またショップに出向いて購入する場合は、必ず試着することをおすすめします。
試着してみて少しでも違和感がある場合は、履き慣れたら大丈夫だと思い込むのもNGです。
少し歩いてみてちょっとでも違和感がある場合は、別のサイズのものやシューズに変えるか、あるいはインソールを変えるなどして自分の足が疲れにくいと感じるものを選ぶことが大切です。
ネットでトレッキングシューズを購入する場合
ネット通販ではいろいろなメーカーのものを一度に見ることができ、自分が好きなデザインのものを見つけやすいというメリットがあります。
ただネットでは試着することができないので、購入する場合は一度履いたものであるか、または専門店で足サイズを正確に測ってもらって、トレッキングシューズのサイズをしっかり確認してから購入するようにしましょう。
また購入してから失敗した、と思わないためにも、メールなどでサイズが他のシューズに比べて大きめか小さめか、あるいは幅が広いか狭いかなど、事前に確認しておくこともおすすめです。
インソールが歩行時の衝撃を吸収し、足を守ります
トレッキングシューズを購入してまだ間がない頃は、自分の足にぴったりフィットして山歩きがしやすく足が疲れにくいと思っていても、何度か履いているうちにだんだん靴ずれしやすくなったり足やひざが痛くなったりし出した、そういった経験がある山ガールもいるのではないでしょうか?
せっかく自分の足に合ったおしゃれなトレッキングシューズを選んだのに、何度か履いただけでつらい思いをしながら山登りをするなんてつまらないですよね。
トレッキングシューズが合わなくなった原因は、トレッキングシューズの寿命が来たのではなく、インソールが合っていない可能性が高いのです。
トレッキングシューズもそれ用のインソールも、決して安いものではないのですぐに購入しようと思う人は少ないでしょう。
またインソールは人に見られない部分だし、トレッキングシューズはいいものなので交換する必要がないと思っている山ガールも多いのではないでしょうか?
ところが見えないからこそ大切なのがインソール。
インソールは歩行時の衝撃を吸収することで、足裏の土踏まずやひざ、指先や指の付け根を保護してくれるとても大切な存在なのです。
トレッキングシューズが自分の足に合わなくなったということは、中のインソールが摩耗して衝撃を吸収できなくなってしまっているということなのです。
あなたの足を守るインソールを3つ紹介!
山登りをする時に使うインソールは、トレッキングシューズ専用のインソールを選ぶ必要があります。
そこで女性専用のトレッキングシューズのインソールについて、おすすめのものを3つ紹介しようと思います。
ソルボトレッキングエア (レディース)
ソルボトレッキングエアの女性専用のインソールで、足の横と内側・外側の3つのアーチを支える構造にすることで、足本来の機能を高めて歩きやすさと快適さをとことん追求してあります。
まず足の横のアーチは、中足骨部を支えて踏み込む力を集約することで力強い蹴り出しを可能にし、険しい山道でも楽に歩けるようにしてあります。
次に内側のアーチは、母趾をしっかり開かせて曲げやすくすることで確実な踏み込みを実現し、外反母趾の予防とともに足とひざへの負担を軽減するようになっています。
そして外側のアーチは、親指方向への体重移動をさせやすくして軸足への踏んばりがきくようにすることで、安定した歩き方ができるようサポートしてくれます。
足の力が弱い女性でもしっかりとした歩行ができ、力強く山登りができるよう支えてくれる心強いインソールです。
モントレイルエンデュロソール
モントレイルエンデュロソールは、体温などの熱により自分の足にぴったりとフィットするという大きな特徴があります。
より早く自分の足にインソールをフィットさせたい場合は、オーブンで温めてから使うと効果的です。
もう一つこのインソールの特徴として、ソールの厚さがかなり厚めに製造されていますので、長時間歩くことで起きやすい指先や指の付け根の痛みを緩和させることができるということが挙げられます。
せっかく山ガールデビューしたのに山歩きがツライ!
という経験した女性もあるかと思いますが、モントレイルエンデュロソールをトレッキングシューズに使用すれば、足の疲れや痛みはかなり軽減されるでしょう。
ソフソールFIT
ソフソールFITは人によって土踏まずの深さが違うことに着目し、土踏まずのアーチの高さが選べるようになっています。
アーチをその人に合ったサイズにすることで、踏み込む時の力が最も理想に近いものになり、安定感があり疲れにくい山歩きができるようになっています。
またこのインソールはヒールから全体に加重がかかるように設計されているので、ハイヒールやパンプスを履き慣れている女性にぜひおすすめです。
自分のアーチの高さがわからない時は、専門店に行けば見本を試すこともできます。
まとめ
山登りは一度頂上まで行くともう一度登りたくなり、さらにはもっと標高が高くハードルの高い山に登りたくなると言われています。
最初は何の気なしに山ガールのファッションにあこがれて山に登ってみたのが、どんどん高い所や険しい所に登りたくなるという女性もいるようです。
このようによりハードルの高い山を登るためにも、トレッキングシューズ選びは失敗しないよう慎重に選ぶ必要があります。
さらにトレッキングシューズだけでなく専用のインソールも何足かそろえておくなど、事前の準備はしっかりとしておく必要があることを山ガールには知っておいてもらいたいと思います。