ランニングマシンで走るのと外を走るのとどっちが効果的?目的によって違いもある?
室内に居ながらにして、天候にも気温にも左右されずにエクササイズが出来るのが、ランニングマシンです。
冬など特に、寒冷地で雪の多い地方の人のトレーニングにはこれ、最高のマシンですね。
昔なら冬の間は基礎トレーニングだけだった人も、これがあれば走り続けられます。
しかしこのマシン、実際に外を走るのとどれほどの違いがあるのでしょう。
その点も考慮したいものですね。
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目次
ランニングマシンで走るということ
屋内でのトレーニングとして、多くの種類のマシンが活躍しています。
その中でもランニングマシンは、どんなジムでも置いてないところはないと言うほどの、人気マシンです。
軽快にマシンの上で走る人の姿は、ジムのCMにもよく使われていますね。
また自宅でのトレーニングに導入する人も、年々増えています。
何と言っても天候や気温に左右されずに走れるというのは、最大の利点です。
台風が来たから走れない、あまりに寒くて家を出られずに走れない、そんな悩みを解消してくれたのが、このマシンです。
また外を走っていて、途中でエネルギー切れを起こしてリタイア、どうやって帰ろうなどというトラブル、起こしたことはありませんか。
そんな心配もランニングマシンなら皆無、と言うことです。
加えて交通事故の心配もなく、誰かとぶつかることもありません。
自分のペースで安全に走れるのが、このマシンの最大の強みです。
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自分だけのエクササイズには最適だけど
とにかく自分のペースで淡々とトレーニングできるので、ダイエットや身体訓練としては最適のランニングマシンです。
しかしこれが、マラソンやジョギングの大会に出る人が使うとなると、ちょっと勝手が違ってきます。
外の道を走るのと、家の中でベルトの上を走るのでは大きな違いがあるのです。
極端な話、ランニングマシンでだけの練習で、大会用のトレーニングにするのは無理だということです。
外を走るための目的でトレーニングするなら、同じ条件下でのトレーニングが望ましいですね。
動くベルトの上を走るのと、自分の脚で道を蹴って走るのでは、まるでエネルギー消費が違ってくるのです。
また気持ち的にもかなりの差が出てきます。
同じ家の中やジムの中を見ながら走るのと、景色が移り変わる屋外での走りの違いですね。
ランニングではないですが筆者の体験から
屋外と屋内での動きの違いというのは、これは経験してみないと分かりづらいですね。
これは筆者の体験で、走ったわけではないですが、同じく歩くことでも大きな違いを感じた出来事です。
筆者これまでに2回ほど入院したことがあります。
週単位の入院だったので、とにかく運動不足にならないようにと、ひたすら病棟内の廊下を歩いていました。
手術入院だったので、傷に触らない程度とは言え、多分1日に3キロ位歩いていたと思います。
勿論できるだけのストレッチもしていました。
まあ要は、暇だったのですね。
さてある日、外出許可が下りたので買い物に出ることにしたのです、いい加減毎日、病棟内の廊下を歩いていたので、まあそれほどきつくはないだろうと思っていたのです。
しかしこれが、非常に疲れました。
病院内のすべすべの廊下と、一見舗装してあってなだらかな、でも凸凹のある舗装路です。
小さな凸凹に躓きそうにもなりました。
また空気もです。
空調の風だけの病院内と、どこから吹いてくるかもしれない風の屋外では、それだけでも体力と注意力を多く消費したのです。
勿論病み上がりと言うか病んでいた最中ですから、余計感じたのかもしれませんが、屋外と屋内の違いを実感したものです。
普通の走りとランにグマシンでの走りの大きな違い
さて屋外と屋内だけでなく、マシン使用の時と外を走る時の違いというのは、どんなものなのでしょう。
屋外では自分の脚で走りマシンでは
普通歩く時や走る時には、自分の脚で床や道路を蹴って進みます。
前方に進んでいるので、空気抵抗も生まれます。
向かい風だったりすれば、その分また進むのに力も必要になります。
かなりの大きなエネルギーが必要だということです。
一方のランニングマシンの場合、ランナー自体は動いていません。
同じ場所で足を動かしていることになります。
動いているのは足の下のベルトなのですね。
なので蹴る力なども、屋外を進む走る場合よりも小さくて済むのです。
このエネルギー消費の差が、最も大きな違いとなります。
特に脚を蹴る力、ハムストリングスを鍛えるには、屋外ランニングのほうがおすすめだということです。
気持ち的な視覚的な違い
人間の目というのは、そこから入ってくる情報というのは大変に大きなものです。
耳で聞いて理解するよりも、目で見て再現するほうが早いのも事実です。
この視覚的情報が、屋外を走るのと屋内でのマシン使用ではまた大きく違ってきます。
自分を前へと進めている屋外でのランの場合、それにつれて景色も移り変わります。
自分が前に進んでいるという確信も、そこに生まれます。
しかし屋内の場合見えるのは、同じ景色だけです。
移り変わりはありません。
実際に前進していないので仕方ないのですが、でも外での足踏みともまた違った、完全に同じ景色だけのものになります。
この情報の差が、気持ちのモチベーションの差になって現れてくることもあるのです。
足の裏に感じる硬さの違い
当たり前のようですが、ベルトの上と地面ではまるで硬さが違います。
ベルトの上で走っているとやはり柔らかいので、膝や付け根への負担は少なく済みます。
これはランニングマシンのある意味、最大の魅力ですね。
リハビリなどに使用する時に、この柔らかさが味方になってくれます。
一方屋外を走る場合、地面は固くまた移り変わりも大きくなります。
同じアスファルトに見えても、これが結構硬さが違うのはランナーの場合経験済みでしょう。
なので自然、膝や付け根のカバーもあって、屋外を走る場合歩幅が小さめになってきます。
このあたりの調節、出来るようになっていくとマシンと屋外の切り替えができて、トレーニングがはかどりますね。
ランニングマシンは大会に出る人には役立たないのか
こうしてみてみると、やはり大会や協議会に出る場合は、ランニングマシンでのトレーニングは不必要かと思ってしまいますね。
しかしこれ、そう一概には言えないのです。
現実的に、天候や気温のせいで屋外で走れない場合、ランニングマシンはその間のトレーニングとして大きく役立ってくれます。
時間や速さの調節もできますので、自分に合わせてのトレーニングをアレンジすることも出来ます。
また不慮の怪我などからのリカバー、リハビリにも大きな効果を発揮します。
リハビリでいきなり外を走るのは、体力的にも無理があります。
また危険もそれなりに多いのが屋外です。
二次遭難の危険性が無くなるまで、屋内でのマシン使用はこういった場合おすすめです。
特に普段仕事が忙しく、走れる時間が夜間しか無い場合、屋外ランは危険もあります。
そんな場合のトレーニング、筋トレの手段としてもランニングマシンはおすすめです。
そしてダイエットや筋トレだけの目的の場合は、ランニングマシンの使用だけでも十分な運動ができますので、活用していって下さい。
まとめ
実際に外を走るのと、ランニングマシンで屋内を運動するのは、やはり違いはあるものです。
運動量も感覚も違ってきますし、結果的に出る記録も違ってきます。
しかしだからといって、大会目標の人に屋内マシンは不必要かと言うと、そうとばかりは言えません。
要はその違いをしっかり把握して、両方をうまく使い分けていくことが大事なのです。