ランニングマシンで酔うときの原因は何?注意したい4つのポイント

ランニングマシン・ルームランナー

ランニングマシンは、室内でもランニングができるため、人目を気にしたくない人や、天気で中断されたくない人にはおすすめです。

ただし、ランニングマシンを使うなら、酔わないように注意してください。

使えば必ず酔うわけではありませんが、人によっては、酔いやすくなってしまうこともあります。

では、酔うときの原因について、対策を含めて詳しく説明していきましょう。



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三半規管の乱れ

ランニングマシンでの酔いは、走っている最中ではなく、走り終えて降りたときによく起こります。

走っているときは異常がなかったにもかかわらず、床に降りた途端、急に気持ち悪くなってしまうのです。

そんなときは、まだランニングマシンの上にいるかのように、床が動くような感覚に襲われることがあります。

さらに、グルグルと目が回る症状も起こり、立っていられないほどフラフラになることも珍しくはありません。

このようにひどく酔ってしまうときは、三半規管が正常に働かなくなっている可能性があります。

急な変化に対応できない

三半規管が乱れてしまうのは、走っているときと止まったときの状態が違いすぎることで、混乱してしまうためです。

ランニングマシンの上で走っているときは、足元でベルトが動いているため、いくら足を動かしていても、前に進むわけではありません。

そのため、体は走っている状態でも、周りの景色は一切変化しないという、少し特殊な状態になっているわけです。

しばらく走っていると、三半規管はその状態に慣れてきますが、問題は走ることをやめたときです。

ランニングマシンから降りると、それまで動いていた床がピタリと静止します。

すると、足を動かせば前に進むようになり、それに合わせて景色も変化していくという、ごく普通の状態に戻ります。

三半規管は、この急激な変化についていくことができません。

ついさっきまでは、足を動かしても周囲の変化はなかったというのに、床が動かなくなったとたん、足の動きに合わせてどんどん後ろへ流れていくことになります。

そのような状態に対応できず、三半規管がすっかり混乱してしまったとき、ひどく酔ってしまうことになるのです。

ゆっくり終わる

三半規管の乱れによる酔いを防ぐためには、できるだけ急な変化を避けなければなりません。

走っているのに前に進まないという状態から、いきなり普通に歩く状態に変わってしまったのでは、どうしても三半規管の対応が遅れてしまいます。

そうならないためには、急にランニングマシンから降りたりせず、まずはペースを落とすようにしましょう。

例えば、時速8kmで走っているなら4kmに落とし、ゆったりと走りながら、さらに3km、2kmと徐々に落としていってください。

2~3kmまで落とすと、ウォーキングとほぼ同じ状態であり、最初に比べるとかなり遅くなります。

その遅いペースに体を十分慣らしたら、もうランニングマシンから降りても問題はありません。

少しずつ速度を落として、走っているときと降りたときのギャップをできるだけ小さくしておけば、三半規管が混乱することはなくなるのです。

急に終わらず、ゆっくりとクールダウンしていく方法は、筋肉の疲れを軽減するためにも有効な方法なので、ぜひ試してみてください。

酔いを防ぎつつ、次のトレーニングに疲れを引きずらないようにできれば、どんどん体を動かすことができます。



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体の揺れ

ランニングマシンから降りたときではなく、走っている最中に酔ってしまうという人は、三半規管ではなく、自分の走り方に注目すべきです。

走るときに体が大きく揺れるようなら、それが酔いの原因になっている可能性があります。

揺れる乗り物の中にいると酔ってしまうことはよくありますが、自分自身の体が常に揺れているときも、かなり酔いやすい状態なのです。

これを防ぐためには、できるだけ体の揺れを抑えるようにしてください。

無駄な動きが少なくなれば、簡単に酔ったりはしなくなります。

傾斜をつける

体の揺れを抑えるといっても、走り始めたばかりの初心者だと、なかなか難しいものです。

初心者は、フォームもまだ安定していないので、自分の意志で体の動きをコントロールするのは、少しハードルが高い対策になってしまいます。

そんなときは、少しだけ傾斜をつけて走ってみましょう。

わずかに傾斜をつけておくと、ゆるい坂道を走るときと同じような状態になり、負荷が少し高くなります。

そうすると、フラットな状態で走るよりも、体が揺れにくくなるのです。

どうしても揺れが大きくなってしまい、酔いを抑えられないようなときは、そのように強制的に動きを制限する方法を試してみてください。

睡眠不足

ランニングマシンで酔うときは、終わり方や体の揺れだけでなく、睡眠も大きく影響してくるポイントになります。

酔いと睡眠は、一見するとあまり関係がないように思えるため、まったく注意を払わない人もいますが、それは間違いです。

ひどい睡眠不足の状態だと、ただでさえ体がフラフラしてしまいますが、そんなときに無理に走ったりすると、強いめまいを引き起こすことがあります。

つまり、体調がよい状態で走ったときより、はるかに酔いやすくなってしまうのです。

これを防ぐためには、たっぷりと睡眠をとることが大切です。

夜更かしは厳禁

睡眠不足を防ぎ、しっかりコンディションを整えてから走るためには、夜更かしをやめて、常に規則正しい生活を心がけるべきです。

寝るのが遅くなると、必然的に起きる時間も遅くなります。

仕事があるときは強引に起きることになりますが、休みの日は昼過ぎまで寝てしまったりするものです。

しかし、そんな生活を続けていると、体内時計は乱れに乱れ、眠るべきタイミングでまともに眠れなくなってしまいます。

たっぷりと睡眠時間を確保するためには、深夜まで起きて遊んだりせず、常識的な生活リズムを維持するようにしましょう。

食生活の乱れ

食生活も、ランニングマシンの酔いとは関係ないイメージがあるため、見落としてしまうことが多いポイントになります。

しかし、ジャンクフードを主食にするような偏った食事を続けていると、ビタミンやカルシウムといった重要な栄養素が不足し、自律神経が乱れてきます。

すると、めまいが起きやすい状態になり、ランニングマシンを使ったときも、簡単に酔ってしまうようになるのです。

したがって、食事を軽視すべきではありません。

もともと酔いやすい状態になっていたのでは、終わり方や体の揺れに気をつけていても、あまりよい効果を得られない可能性があります。

普段からバラスのよい食事を心がけて、栄養が不足しないようにしておきましょう。

野菜と発酵食品

健康的な食事をするなら、緑黄色野菜と、味噌や納豆などの発酵食品は、積極的にメニューに入れるようにしてください。

朝にしっかり野菜を食べるようにすると、酵素によって代謝が上がり、自律神経を整えやすくなるのです。

また、発酵食品を多く摂取すると、腸内環境を整えることで、自律神経にもよい効果をもたらしてくれます。

健康的な食生活は、ランニングマシンの酔いを防ぐだけでなく、生活習慣病の予防にもなるので、普段の食事に偏りを感じるなら、見直してみることをおすすめします。

まとめ

ランニングマシンは便利ですが、頻繁に酔って吐いたりするようでは、だんだん使わなくなってしまう可能性があります。

それを防ぐためには、ここで紹介した4つの原因と、酔わないようにする対策をしっかりチェックしておきましょう。

酔いやすくなる原因を確実に潰しておけば、快適にランニングマシンを使うことができるのです。