エアロバイクとランニングマシーンの利用、向き不向きはある?
そろそろ健康的な生活を実現したいし、何か運動でも始めようか。
そう思った時に、一体何から始めればと言う基本的な問題を抱える人も、決して少なくないでしょう。
そして運動と言って最初に思いつくのは、走ると言う行動かもしれません。
走る、つまりジョギングやランニングマシーンと、自転車で走るまたはエアロバイクでの運動、どんな違いがあるのでしょうか。
またそれぞれ、向き不向きと言うものはあるのでしょうか。
走ると言う行動で得られるもの
人間の普段の行動で一番ポピュラーなのは、歩くと言う事です。
脚に怪我などのトラブルのある方は別として、これは無意識に当たり前のこととして行う行動です。
とは言えこれも、きちんとした運動であることも事実です。
そしてこの、歩くと言う運動を推し進めると、走ると言うさらに運動量の大きい行動になります。
走ると言えば勿論、マラソンやジョギング50メーター走を思い浮かべる人もいるでしょう。
大体のイメージとしては、自分の脚で走ると言うのが多く感じられることと思います。
しかし道具を使って走ると言う事もあるわけで、自転車で走るのもまた運動の内に入ります。
脚で走るよりも早く進めて、少し楽に思えるのがこの自転車の走りです。
とは言え、楽そうに見えてもそれなりに運動量があるのも事実です。
これら走ると言う運動は、とりもなおさず最も自然でしかも、人間の身体に最も適した運動でもあるのです。
ランニングマシーンで走るのとエアロバイク使用で走るのとの違いは?
同じ走ると言う行動でも、自転車と自分の脚でではさすがに違いがあります。
インドアで行う、ランニングマシーン使用とエアロバイク使用にもまた、ちょっとした違いもあります。
勿論どちらも全身運動であり、適度な速さの場合きちんとした有酸素運動を行えます。
ランニングマシーンで走る場合
自分の脚で走ると言う行動は、実際には全身運動であり、脚だけで走っているわけではありません。
その全身の筋肉の中でも、必須なのが脚の筋肉であり、脚を動かすために必要なのがインナーマッスルです。
大腰筋や腸腰筋がそれにあたります。
このインナーマッスルを鍛えておけば、加齢による足取りのおぼつかなさなどを遅らせることも出来ます。
逆を言えば、インナーマッスルの衰えが歩くと言う行動を妨げてしまうのです。
走る場合、歩くよりも脚を高く上げることが必要になってきます。
なので自然にインナーマッスルを刺激することになりますし、インナーマッスルが鍛えられれば脚も一層上がることになり、走ると言う行動が楽になってくるのです。
加えて上半身では、腕の動きが大きくなりますので、腹筋や背筋も刺激できます。
走ると言う運動はこのように、全身の筋肉を使用して鍛えることが出来るのです。
エアロバイク使用で走る場合
自転車やエアロバイクを使用して走る場合、脚で走るよりも見た目も感覚も楽な感じがするでしょう。
何故ならサドルに腰かけての運動だからです。
しかしペダルを踏む脚はと言えば、普通に走るよりも大きく上げ下げすることになりますので、実はインナーマッスルの動きも大きくなるわけです。
またペダルを踏みこむ力も必要ですので、脚を強く下に向かって踏む力もかかってきます。
大腿四頭筋を非常に必要としてくるわけです。
勿論脚で走る場合も大腿四頭筋は鍛えられますが、踏み込みの力と言う点から見た場合、自転車のペダルの踏み込みはそれを上回ります。
上半身はと見ますと、残念ながら腕はハンドルに固定ですので、大きく動かす機会には恵まれません。
その代わり、しっかりとハンドルを操作すると言う力が必要ですので、特に腕の内側の筋肉に負荷がかかりその部分を鍛えることも可能です。
この2つをインナーマッスル的に比較してみると
どちらもそれぞれ筋肉の使用が大きいので、しっかりと身体を鍛えることが出来ます。
ただインナーマッスルについてですが、これを上手く利用するには骨盤の状態に条件があります。
床や路面に対して垂直しないと、インナーマッスルが上手く働いてくれないのです。
なのでランニングマシーンで走る場合は、骨盤を垂直にキープして走る必要があります。
エアロバイクの場合は、ペダルの上げ下げで否応も無くインナーマッスルを刺激していますが、サドルに座っていますので骨盤は完全に垂直にはなってくれません。
まあ早い話が、どちらも姿勢が大事と言う事です。
特にランニングマシーンで走る場合、脚をきちんと上げて走らないと躓いたりして怪我の元になりますので、姿勢には一層注意が必要です。
ランニングマシーンとエアロバイク、どんな人におすすめ?
原理的にはあまり変わりがないとも言えるこの2つのマシーンですが、それでも向き不向きも出てきます。
運動はあまりやっていない人の場合
通勤で歩くのがせいぜいで、後はあまり運動らしい運動はしていない人の場合、ランニングマシーンからのスタートはあまりおすすめが出来ません。
脚を上げることが必要であるランニングマシーンの場合、運動不足の人の場合すぐに疲れてしまい、脚が上がらなくなって躓くと言う事があるからです。
マシーンが動いているところに躓くのは、ある意味普通の道路で躓くより危険とも言えます。
まずはエアロバイクでインナーマッスルと大腿四頭筋を鍛えてから、ランニングマシーンに乗り換えるといいでしょう。
無理に走って怪我をしないように、準備期間をきちんととりましょう。
急いてはことを仕損じますので、準備を怠りなくなさって下さい。
軽い運動やストレッチはしている人の場合
普段から家で暇な時に何となく腹筋や背筋をしていたり、軽く走ってみたりしている人の場合は、ランニングマシーンで姿勢を作りつつ走るのがおすすめです。
特にジムでランニングマシーンを使用すれば、自己流の姿勢をスタッフに直してもらうことも出来ますので、大変に効果的です。
脚の上げ下げについても指導がもらえますので、その後のジョギングが楽になること請け合いです。
最初はちょっと辛く感じるかもしれませんが、マシーンのスピードの調節しながら走ると言う楽しさを感じてみてください。
基礎運動はしている方たちですので、運動の楽しみをマシーンを使用しつつ追求していきましょう。
少し年を取ってから運動をと言う人の場合
脚が弱ってきたかもしれない、膝が少々痛むけど運動しないと寝たきりも怖い、腰が痛いけどここが踏ん張りどころ、等と言う方々へはエアロバイクがおすすめです。
ペダルを踏むだけでもインナーマッスルが刺激できますので、歩く時に躓くことも減るはずです。
特に膝を傷めている人などは、ペダルが自動で動いてくれてその上に足を乗せておくと言うタイプのエアロバイクで、膝は刺激せずにインナーマッスルの退化を防ぐのがよろしいかもしれません。
自転車で外を走ると事故の元になるかもと言う心配も、エアロバイクならありませんので安心して運動が出来ます。
初期は不可も小さくして、決して無理はしないことが一番肝心です。
歩くのが楽になった感じがして来たら、エアロバイクの負荷も少しずつ強くしていくと、通常生活のリハビリだけでなく生涯運動として楽しめるようになるでしょう。
まとめ
エアロバイクもランニングマシーンも、インドアでの運動ですので危険が少ないのが特徴です。
特にエアロバイクの場合、躓くこともありませんし倒れることもありません。
運動から遠ざかっていた人が、再度始める場合には非常に適した運動器具と言えるでしょう。
ひと言で言えば、エアロバイクは運動初心者に、ランニングマシーンは中級者に適しているのではないでしょうか。
身体の調子と相談の上、上手く利用して運動を楽しんでください。