ベイトリールでぜひ使ってみたいスイッシャーとは?
スイッシャーというルアーは、近年バス釣りをした人にはあまり馴染みのないものかもしれません。
しかし、バス釣りの黎明期から存在し続けるルアーです。
最近、アメリカのトーナメントでも活躍したりすることもあり、使い方次第でとてもよい釣果を生み出してくれるルアーです。
ベイトリールでぜひ使ってもらいたいので今回はそんなスイッシャーについて解説していきたいと思います。
目次
スイッシャーとはトップウォーターの1つ
スイッシャーとは、水面に浮くタイプのルアーであるトップウォータープラグに属するルアーのことです。
他のルアーには見られないプロペラが付いたタイプのルアーです。
このプロペラが回ることによってバスにアピールします。
スイッシャーにはタイプが2つある
スイッシャーにはプロペラが付いています。
このプロペラが1枚なのか2枚なのかで呼び方が変わります。
またルアー自体の性能にも差がでますので、下記に解説します。
シングルスイッシャー
スイッシャーの中でもプロペラが1枚のタイプのものです。
大抵の場合、後ろのフック側についており、その重量でテール側が沈む姿勢になります。
そのため、プロペラと姿勢による抵抗により、移動距離が少なく済むのが特徴です。
さらにプロペラが抵抗になり、キャストしてからルアーが飛んでいくときのスピードがゆっくりになるので、キャスト精度を保ちやすいのも特徴です。
デメリットとしては、プロペラが回転する方向によって右か左かに逸れて泳いで行くので、その点はロッド操作などでカバーする必要があります。
ダブルスイッシャー
ルアーの前後にそれぞれプロペラが1枚ずつ、計2枚付いているものをダブルスイッシャーと呼びます。
前後のバランスが取れるので、水平姿勢になりやすく、アクションの立ち上がりが早いのが特徴です。
プロペラが2枚あるので、それぞれが抵抗になり、特にただ巻きとジャーキングで効果を発揮するのがダブルスイッシャーです。
プロペラはそれぞれが逆の方向に回るようになっているので、シングルスイッシャーと違い真っ直ぐ泳いできてくれます。
スイッシャーに適したベイトロッドとは
スイッシャーに適したベイトロッドとは、柔らかくルアーの重量を乗せやすいロッドです。
その中でもシングルスイッシャーには短め、ダブルスイッシャーには長めのロッドがよいでしょう。
シングルスイッシャーはアクション重視のため柔らかく短いロッドが扱いやすく、具体的には6フィートクラスのものがよいでしょう。
ダブルスイッシャーにはリトリーブの軌道修正をしやすくするため長めのロングロッド、具体的には7フィートクラスのものがよいと思います。
どちらのスイッシャーにおいてもですが、柔らかいロッドのほうがルアー重量とプロペラの抵抗を上手く使ってキャストできること、またバスがバイトしてきたときに弾きにくいのでおすすめです。
スイッシャーに適したベイトリールとは
スイッシャーに適したベイトリールはハイギアで、バックラッシュを抑えられるタイプのものです。
スイッシャーはプロペラの回転数を変えることでバスにアピールできるルアーでもあるので、巻き取り量を幅広く調整できるハイギアがおすすめです。
また、ハイギアのベイトリールは巻き取りに力があまりないですが、スイッシャーはほとんど巻き抵抗がないので問題ないかと思います。
ラインセレクト
スイッシャーは大きさ、使い方によってラインを選ぶとより釣果を伸ばすことができます。
ラインはPEライン以外の2種類のラインを使うと良いでしょう。
下記にその選ぶ目安を挙げていますので、参考にしてみてください。
ナイロンライン
ナイロンラインは水とほぼ同じ比重であるため、トップウォーターに最も向いているラインです。
小さめのスイッシャー、またアクション重視のときにはナイロンラインを選ぶとよいでしょう。
太さは8ポンドから12ポンド程度あればバスの引きにも耐えられ、飛距離もでるので良いと思います。
フロロカーボンライン
フロロカーボンラインはラインに重さがあるのが特徴で、その特徴を上手く使っていくことが必要です。
フロロカーボンラインは特にダブルスイッシャーでただ巻きするときに相性が良いです。
おすすめの使い方としては16ポンドくらいの太めのラインを使ってみることです。
そうするとラインの重さで弛みができ、その弛みがバスがバイトしてきたときの吸い込みをよくしてくれます。
またスイッシャーが水中に引き込まれたかどうか確認しやすく、フッキングのタイミングも取りやすいのでおすすめです。
スイッシャーのフックセレクト
スイッシャーはフックセレクトによってもその性能、攻められる場所が変わってきます。
使うのはトリプルフック、もしくはダブルフックです。
その使い分けについて下記に解説しますので参考にしてみてください。
トリプルフック
フックポイントが3点あるので掛かりがよいことが特徴です。
デメリットとしては、まれにプロペラにフックが絡むことですが、フックサイズをしっかりすることで解決しますので特に気にすることはないと思います。
主にオープンウォーターでスイッシャーを使用するときにトリプルフックは有効です。
広大なウィードエリアなどで使ってみてください。
また、フックサイズを前後で変えることで姿勢を変えることもできるので、微調整したいときにやってみるとよいでしょう。
ダブルフック
ダブルフックとは、フックポイントが2点のフックです。
釣具店でも数種類しかおいてないようなものですが、カバー周りでの使用でも根がかりをあまりしにくいです。
また、フッキングできる確率が非常に高く、フックアップしたらバレにくいのが特徴です。
フックの大きさですが、トリプルフックで適切な大きさのワンランク上のものを選ぶとよいでしょう。
例としてトリプルフックで6番だとしたら、ダブルフックでは4番といったような選び方です。
スイッシャーのアクション方法
スイッシャーはその特徴であるプロペラを回転させることで、金属音や水しぶきを起こしてバスを誘います。
アクションを上手くさせるためにラインアイに直結、もしくはスナップを使い分けると良いと思います。
下記に3つの使い方を紹介していますので、参考にしてみてください。
ただ巻き
リールのハンドルを巻いてプロペラの回転と波紋でバスにアピールする使い方です。
特にダブルスイッシャーで使ってみるとよいでしょう。
状況によって一定速度のただ巻きを試してみたり、巻く速度に変化をつけてみると釣果に差を付けることができます。
ジャーキング
ロッドでスイッシャーを引っ張りアクションさせる方法です。
ただ巻きより強い水しぶきを上げながら、併せて音でもバスにアピールします。
一定のリズムで行い、途中にポーズを入れるとよいでしょう。
ポーズは3~5秒程度がおすすめになります。
バスのバイトはポーズの前後に集中しますので、慌てずフッキングするようにしましょう。
ドッグウォーク
ロッドをチョンチョンと煽ることで、スイッシャーに首を振らせてバスにアピールする方法です。
特にシングルスイッシャーでやってみると比較的簡単に首を振らせることができます。
コツはラインを張ったら、すぐに緩めることです。
ラインを張ったままだと、うまく首を振らせることができないので注意しましょう。
まとめ
最後になりますが、スイッシャーはプロペラが回るという唯一無二のアピールから、他のルアーに反応が無いときでも不思議と水面までバスを誘ってくることもあるルアーです。
ボックスに一つでも入れておいて、他のルアーで難しいなといったときに使ってみるのもよいでしょう。
今回の記事をぜひ参考にして、ベイトリールでスイッシャーを使ってみてくださいね。