夏の浅い野池のブラックバスはシャロークランクとベイトリールで攻略!
夏は田植えの影響などがあり、野池は減水傾向になるところが多いです。
その浅くなった野池では深く潜ってしまうようなルアーや、重たいリグを使ってブラックバスを釣るのは難しいです。
そこで活躍してくれるのがシャロークランクとなります。
シャロークランクはベイトリールで使っていくのがベストです。
今回はそのシャロークランクをベイトリールで攻略していく方法について解説していきたいと思います。
そもそもシャロークランクとは?
そもそもシャロークランクとはどんなルアーか知らない方に向けて解説を行っておきます。
まずクランクベイトは浮力があり、巻くとリップが水の抵抗を受けて潜りつつ左右に振れるアクションをするルアーです。
ほとんどブラックバスのルアー釣りでしか使われることが無いルアーですが、ブラックバスに対してのアピールはとても良いです。
このクランクベイトの中でも浅い水深を泳いでくれるのがシャロークランクです。
シャロークランクはだいたい潜っても50センチ程度しか潜らないのが特徴です。
ボディに対してリップが立ち気味になっていて、これが潜らない理由となっています。
リップは小さく浅くしか潜りませんが、アクションはとても大きく動いてブラックバスに効果的にアピールしてくれます。
夏の浅い野池の状態
夏の浅い野池では田植えの影響で水が減っていくことが多いです。
日に日に浅くなってくることが多いので、それに伴って普段ブラックバスが好むような岸際のカバーがどんどん水から干上がってしまいます。
そういった状況においては、毎日水深が変わってしまうのと同時にどんどん濁りも強くなってくることが多いです。
濁りは風によって浅くなった底の泥を巻き上げたり、プランクトンが増えたりすることによって起こります。
濁りの原因によらずブラックバスの視界はどんどん遮られるようになります。
また、減水と濁りが出てくることによって酸素が少なくなる傾向もあります。
そうなると酸素を求めて水面近くに小魚やエビが浮き上がってくる傾向もあります。
このベイトを捕食するためにブラックバスも水面近くを意識することが多くなります。
このような状況を攻略するには、ベイトリールで手返し良く、シャロークランクを使っていくのがポイントになります。
シャロークランクの使い方
ここではシャロークランクの使い方を紹介します。
それぞれを上手く使っていくことによってブラックバスのバイトを引き出せるものと思います。
ぜひ参考にされてください。
基本はただ巻き
シャロークランクはただ巻きだけでも十分にブラックバスを誘ってくれます。
潜っても50センチ程度なので、障害物にも引っかかりにくく、初心者の方でもとても扱いやすいアクションの方法です。
このただ巻きでは、ブラックバスは下からシャロークランクをひったくる様にバイトしてきます。
しかし、視界が狭くなっているためバイトを弾いてしまうことも多いです。
ですので、ただ巻きするときにはロッドを優しく持ってバイトを弾かないようにしつつ、フッキングはスイープに行っていくのが良くなってきます。
ちょっと構えを変えてウェイキング
ただ巻きにちょっと工夫を加えて使ってもらいたいアクションがウェイキングです。
ウェイキングとはシャロークランクを水面直下で泳がせてアクションと水面に出す波紋でブラックバスにアピールしてくる方法です。
特に朝と夕方の活性の高いマズメ時で活躍するアクションの方法です。
キャスト直後から最初のうちはロッドを高めに構えて上手く水面直下をシャロークランクが泳いでくるようにするのがコツです。
そして水面を飛び出さないようにリトリーブスピードを調整しつつ、自分にルアーが近づいてくるにしたがって徐々にロッドを正面からやや下くらいまでに下げるようにしてくるのが最後まで上手く引いてくるためのコツとなります。
バイトは水面までブラックバスがルアーに襲い掛かってきますので、ロッドに重さが伝わってきてからしっかりとフッキングするとよいでしょう。
ロッドアクションでテーブルターン
最後に使ってほしいアクションとして紹介するのがテーブルターンです。
テーブルターンとはロッドでシャロークランクにその場で左右に180度アクションさせる方法です。
浅い野池では虫がエサとなることも多くそのような場所で使ってみたり、ウェイキングでバイトミスしたスポットでやってみたりするとよいです。
アクションのコツはまずラインを少し弛ませておき、その後にロッドでラインを弾いては緩めるといったことを繰り返すことです。
強めにリズムよくアクションを加えるのがコツとなっています。
他のアクションに比べてバイトミスが少ないのがこのテーブルターンのメリットでもあります。
シャロークランクと相性がよいベイトリール
ここではシャロークランクと相性がよいベイトリールを紹介しておきます。
シャロークランクは手早くキャストと移動を繰り返していくのも釣果アップのコツですので、それに合ったベイトリールを選んでおきましょう。
それでは紹介していきます。
ダイワ タトゥーラSVTW7.3R
SVコンセプトによるスプールで快適なキャストをすることができるのが、こちらのダイワ タトゥーラSVTW7.3Rです。
ギア比は全部で3種類ありますが、シャロークランクにおいては、この7.3のモデルのリトリーブスピードが丁度良いでしょう。
スプールだけでなく、他の上位機種ベイトリールにも搭載されているTWSというレベルワインドも魅力的です。
このレベルワインドは、キャスト時には抵抗にならないように広い開口部をラインが通るようになり、リトリーブ時は溝にラインが入って綺麗に巻き取るといった仕組みになっています。
より遠くへバックラッシュの危険性も低くしてくれる構造となっています。
コンパクトなボディで握り込みもしやすいシャロークランクにおすすめのベイトリールです。
おすすめのシャロークランク
最後におすすめのシャロークランクを3つ紹介しておきます。
O.S.P バジンクランク
ほぼ水面直下しか泳いでこないシャロークランクです。
これによってそれまで他のシャロークランクでは使い勝手が悪かったエリアまで攻略できるようになっています。
ミスバイトが多いシャロークランクの釣りにおいてフッキング率を高めるために、フロントフックにはサーフェスリグという形でフックの取り付けをしています。
O.S.P ダイバジン
ウエイトが18グラムもある大きめのシャロークランクです。
ボディ左右が前から見るとフラットな形状になっていて、他のシャロークランクよりもより強い波動や水面に残す波紋によって強くアピールすることができます。
ボディにはハニカムスーパーHPという構造をしてあり、ボディを薄くしても強度を保ったまま、速いアクションを生み出すといったようになっています。
他のシャロークランクではアピールが弱いと思った時に出番となってくれる大きめのシャロークランクです。
エバーグリーン クラッチヒッター
最大でも30センチと潜らないシャロークランクです。
キレのあるハイピッチなアクションでブラックバスにアピールしれくれます。
立ち上がりが非常に良いのが特徴で、巻き始めからブラックバスのバイトを期待できますので、岸際ぎりぎりにキャストして引いてくるとよいでしょう。
また濁ることが多い夏の浅い野池においては、内蔵されている2つの素材違いのラトルによるアピールも効果的となってくれることでしょう。
まとめ
今回は夏の浅い野池のブラックバスをシャロークランクとベイトリールで攻略していく方法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
シャロークランクは初心者の方でも水面近くでブラックバスを釣るのが比較的簡単ですので、トップウォーター入門として使ってみても良いと思います。
それでは今回の記事を参考にぜひシャロークランクとベイトリールを使って夏の浅い野池を攻略してみてください。