話題のビッグクランク!ベイトリールをはじめとするタックルや気を付けたい点とは?
クランクベイトといえばだいたい10グラム前後のものが多くラインナップされています。
しかし、最近では1オンスを軽々超えるようなビッグクランクというものも店頭で見かけるようになりました。
今回はこのビッグクランクについてベイトリールをはじめとするタックルや気を付けたい点について解説していきたいと思います。
最初にビッグクランクとは?
そもそもビッグクランクとはなにか、特に初心者の方には分かりづらいと思いますので、解説しておきます。
ビッグクランクはその名の通り、大型のクランクベイトとなります。
クランクベイトとは、リールを巻くことでアクションし、ブラックバスを誘ってくれるルアーです。
現状では、製造上の問題なのかはわかりませんが、プラスチック製のものが多いです。
サイズは10センチ以上のものもあります。
ウエイトはブラックバスフィッシングで重たいと言われる1オンスを軽々越えるものが多く、2オンスといったグラム換算すると56グラムといったものがあります。
ビッグクランクはその大きさからなる浮力、そしてアクションの大きさというメリットをどれだけ使いこなせるかがキーとなります。
もちろんデメリットもあります。
そのアクションの大きさからプレッシャーの高い釣り場では扱いにくいですし、キャストを繰り返していくには腕力も要ります。
長時間繰り返しキャストをしていくには、ビッグクランクをしっかりキャストできる、バランスの良いタックルを用意する必要があるでしょう。
ビッグクランクはアメリカ発
もともとブラックバスフィッシングはアメリカ発ですが、今回紹介しているビッグクランクももちろんアメリカ発です。
その情報を得た日本の人たちも日本のフィールドで使ってみたところ、しっかりと釣果を得ることができたので、全国的にも広まりました。
今までアメリカから入ってきたフロッグやスイッシャーの釣りと並んで、ビッグクランクの釣りもポピュラーになってくることと思います。
ビッグクランクには絶対ベイトリール
ビッグクランクベイトには絶対的にベイトリールを使うことをおすすめします。
理由としてはまず、スピニングタックルでは到底扱えないからです。
ビッグクランクはそのおおきさゆえの巻き抵抗があります。
スピニングリールはラインローラーで一度ラインを90度近くまで曲げて巻き取ってくるわけなので、抵抗が大きなルアーは力が必要となります。
また、ロッドに関してはミディアムヘビー以上のものもありますが、カバー攻略用であることがほとんどですので、ビッグクランクには向いていません。
以上のことを踏まえるとやはりベイトリールがよいです。
ベイトリールをはじめとするベイトタックルのメリットとしては、巻き取りに力があること、ラインキャパシティーが多いこと、ロッドの適用ウエイトが重たいことが挙げられます。
巻き取りについては、ベイトリールは真っ直ぐラインが出て、真っ直ぐラインを巻いてこられる状態です。
そのため抵抗となるものがほとんど無く、直接的にビッグクランクの巻き抵抗のみ伝わってきてくれます。
ラインに関しても16ポンド以上、かつラインが膨らみやすいフロロカーボンラインを使うことが多いですので、深溝のものを選んでおくことをおすすめします。
ロッドについてですが、先に述べたようなウエイトをビッグクランクは持っていますので、しっかりとパワーがあるベイトロッドがよいです。
最近よく使われているマイクロガイドセッティングのものを個人的にはおすすめします。
トリガーとグリップに関してもしっかり握りこめるものを選んでおくと、リトリーブ中に持ち方に気を遣わなくてよくなりますので、覚えておくとよいと思います。
ビッグクランクのタックル
ビッグクランクを使うときには、やはりパワーのあるベイトタックルが必要となります。
下記にその目安を挙げておきますので、参考にしてください。
ロッド
ロッドはグラスロッドをおすすめします。
グラスロッドはとても追従性が高く、素材の特性上、カーボンのような折れは少ない傾向があります。
ウエイトがあり、キャストのときに気を使わなければならないような心配がなくなるのでグラスロッドが良いと思います。
長さとしては7フィート以上あるものがキャスト、またリトリーブまでやり易いのでおすすめです。
ガイドに関してはSicが搭載してある、チタンガイドフレームのものが最も軽量でありラインを痛めにくいです。
グリップ周りに関してですが、コルクグリップが良いと思います。
硬質のEVAはキャストには向いていますが、それよりも質感重視でコルクを選んでみるとよいと思います。
リール
リールは深溝でローギアのものを使っていきましょう。
ベイトリールのスペックで、ナイロン16ポンドが100メートルといったような表記がベストですが、これ以下でも自分が使うラインが巻ければ問題ないでしょう。
ちなみに私の場合ですが、素材はフロロカーボン、太さは16ポンドを使うようにしています。
飛距離は十分出るので、太くしていても問題はなく、また太さを活かしてリトリーブするといったテクニックもありますので、このような組み合わせのものを使っています。
ナイロンラインやPEラインは感度や、キャスト時のブレイクなどを気にしなくてはなりません。
トラブルとアクションの安定性のバランスを取れるのはフロロカーボンラインだと思います。
ライン
ラインは先にも挙げたようにフロロカーボン素材のものを選んでください。
フロロカーボンを使うことで、スレの心配をあまりしなくてよくなってきます。
また豆知識ですが、メーカーによってフロロカーボンラインの製造には多少の違いがあり、その違いがラインの硬さや柔らかさ、太さとなって表れます。
いろんなものを試してみてもらえるとよいかと思います。
ビッグクランクのテクニック
ビッグクランクはその大きさを利用してアクションさせるようにしましょう。
それでは下記にその使い方を紹介していきます。
ステディーリトリーブ
ビッグクランクだけでなく、クランクベイト全体の基本リトリーブ方法です。
ロッドティップがぶれないようにロッドエンドを体に当てて行うことをおすすめします。
ビッグクランクはその振動の大きさから手元にはっきりと水中の様子が伝わってきます。
ですので、ブラックバスのバイトもしっかりと伝わってきます。
ビッグクランクを巻いてきているときに振動がなくなったらそれをしっかりフッキングするようにしてください。
フロー系アクション
ビッグクランクで使ってほしいアクションがフロー系アクションです。
通常であればクランクベイトを巻いて使いますが、フロー系アクションはその浮力を使ってのアクションとなります。
イメージとしては水面に向かっていく小魚です。
特にベイトが多い状況において有効となっています。
アクションとしてはステディーリトリーブから始まり、狙いたいスポットにおいて巻く手を止める、もしくはごくゆっくりと巻くというようにするとビッグクランクは上方向に向かって泳ぎます。
ブラックバスのバイトは軽くなるようなものが多いですので、通常のフッキング以上に鋭くアワセを入れるようにしてください。
まとめ
ビッグクランクの釣りはまだ歴史が浅いですが、ビッグバスのキャッチ率も高く、これからどんどん普及していくことと思います。
その大きさを使いこなすためには、ベイトリールを選択し使っていくことが必要となります。
ビッグクランクを使えるようになれば、またひとつ釣果が変わってきてくれるでしょう。
今回の記事を参考にして、ぜひビッグクランクの釣りをやってみてくださいね。