ジギングロッドを自分好みにカスタマイズする方法
ジギングロッドを使っていて「グリップがもう少し長ければもっと使いやすいのに…」とか思ったことはありませんか?
そんな時ほとんどの方は自分の好みにあった新しいロッドを探して購入されていると思います。
でも実際には自分の好みのロッドを探すのは簡単なことではないですしお金もかかってしまいます。
そこで提案したいのが「ロッドカスタマイズ」です。
ロッドの名称を覚えよう
ジギングロッドをカスタマイズするためにはロッドに使われているパーツをその役割を覚えておかないといけません。
安価なロッドでも高級なロッドでも基本的な構造は同じです。
それぞれのパーツの名称を役割を簡単にご説明しますので覚えて置いてください。
ブランクス
まず、ロッドの中心となるパーツが「ブランクス」です。
ブランクスとは所謂「竿」の部分です。
ブランクスの素材は、竹やグラス、カーボンやスチールなど様々なものがありますが、現在はカーボンブランクスは主流になっています。
一口にカーボンといってもメーカーのよって製造方法などが異なっています。
ガイド
ガイドはラインをと通すためのパーツです。
「ラインが通ればなんでもいいじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、ガイドはブランクスに振動を伝えたりブランクスのしなりやパワーをしっかりと生かすためには必要不可欠なパーツです。
ガイドも金属製やチタン製、ダイワのロッドに使われているAGS(カーボン製)などいろいろなものがあります。
また、スピニングリール用ロッドとベイトリール用ロッドではガイドの形状や個数も異なっています。
リールシート
リールを装着するためのリールシートもロッドの重要なパーツの一つです。
リールをきちんと固定できる必要があるのはもちろん耐久性や時にはデザイン生も求められます。
ガイドと同じくリールシートもスピニングリール用ロッドとベイトリール用ロッドでは形状が異なります。
グリップ
グリップには主に「コルク」と「EVA」のどちらかの素材が使われています。
EVAの方が価格が安いので市販されているロッドの多くはEVA素材のグリップが使われています。
またグリップには、ストレートタイプとセパレートタイプがあります。
どんな素材のどの形状のグリップが使いやすいかは人によって好みがわかれるところだと思います。
ロッドカスタマイズの第一歩 グリップのカスタマイズ
ロッドカスタマイズの中で一番簡単なのが「グリップカスタマイズ」です。
グリップのカスタマイズはロッドの性能自体にあまり影響を与えないのでカスタマイズが初めての方でも比較的安心して行うことができると思います。
グリップのカスタマイズとしては主に2つの種類があります。
まず一つ目は「グリップ交換」です。
グリップの交換は、使いやすいその素材のグリップに交換するのはもちろんですが、傷がついたり劣化したりしているグリップを交換したりする目的にも使えます。
二つ目のグリップカスタマイズは「グリップの形状のカスタマイズ」です。
例えば、グリップを少し長くしたりストレートタイプのグリップをセパレートタイプにカスタマイズすることができます。
どちらのカスタマイズも比較的簡単に行うことができます。
このカスタマイズに必要な道具は以下のものです。
どれもホームセンターで入手することができます。
・カッター
・ペンチ
・紙やすり
・エポキシ系接着剤
この道具の他に実際に使うグリップやカーボンパイプなどが必要になります。
グリップやカーボンパイプはネットショッピングで入手するのがおすすめです。
取り扱っている釣具屋さんが近くにある方はそちらでも構いませんが、品揃えの点から考えるとネットショッピングがいいと思います。
実際の交換方法としては「グリップをペンチなどで剥ぎ取って新しいものに付け替える」という簡単な手順です。
初めての方はイメージできないと思いますが、ネット検索をすれば交換の手順ややり方を説明している動画がありますのでそちらをご覧いただくことをおすすめします。
意外と簡単リールシート交換
リールシートの交換もグリップのカスタマイズと同じくとても簡単に行うことができます。
グリップとは違いあまり使い心地に影響するパーツではないので交換する方は少ないかもしれませんが、リールシート単体で購入することもできるのでもしリールシートが割れてしまった時などに交換するなどもおすすめです。
必要な道具はグリップのカスタマイズと同じもので、あとはリールシート単体が必要です。
ただしリールシートを交換する場合には、グリップを一緒に交換しなければいけない時もありますので実際に交換を検討する時には注意が必要です。
ガイドを交換して竿の曲がりを自分好みに
ガイドの交換は、グリップやリールシート交換に比べると高難易度だと思います。
ガイドはロッドの性能に直結する非常に重要なパーツです。
交換するためには、ガイドを取り付ける位置や取り付け方などの知識と経験が必要です。
ガイドを取り付ける位置は、同じ長さのロッドでもブランクスの特性や使うリールなどによって変わってきます。
ガイドの位置を決める手順は以下の通りです。
1、バットガイド(リールに一番近いガイド)の位置を決める
2、ベリーガイド(バットガイドとトップガイドの中間のガイド)の位置を決める
3、第二、第三(リールに近い順)のガイドの位置を決める
4、ティップガイドの位置を決める
5、全体のバランスを調整する
実際に位置を決める場合には、リールから出ているラインの角度やブランクスの曲がり具合によって調整が必要になってきます。
ガイドをブランクスに接着する時にもそれなりの技術力が必要です。
あまり手軽にできるカスタマイズではありませんが、うまく調整ができればブランクスが持つ性能を最大限に引き出すことができます。
世界に1本しかないオリジナルロッドを作ろう
ロッドカスタマイズの最高峰と言っていいのがオリジナルロッドだと思います。
ブランクスやガイドなど必要なパーツを全て自分自身で選び、一からロッドを作っていけば理想に近いロッドを作ることができます。
そのためには、きちんとしたパーツ選びの目とブランクスの特性を理解するスキルが必要です。
オリジナルロッドを作る上で一番大事なのが「ブランクス選び」です。
ガイドやグリップなどはある程度種類が限られていますが、ブランクスは各メーカーが様々なものを開発しています。
また、同じメーカーのロッドでも硬さや長さ、粘りや曲がり方などブランクスによって特徴も異なってきます。
自分の理想とするロッドを作るためには、どんなロッドを作りたいかやどんなターゲットを釣り上げたいかなどきちんとしたロッド設計をすることが大切です。
オリジナルロッドを作りたいと思っている方に覚えておいて欲しいことがあります。
それは、「オリジナルロッドは既製品より高くなる」ということです。
もちろん安くロッドを作ることもできますが、理想通りのロッドを作ろうと思うと必ず既製品より高価になります。
まとめ
理想のジギングロッドを追い求めてたくさんのロッドを購入してきた方も多くいらっしゃるはずです。
もしまだ理想のロッドにたどり着けていないという方は、今手元にあるロッドのどこが気に入らないのかを一度ちゃんと考えてみてください。
もしかすると少し手を加えるだけでそのロッドが理想に近づくかもしれません。
理想のロッドを追い求めるよりも今あるロッドをどうすれば理想に近づけられるのかをぜひ考えてみてください。