ジギングロッドで白波打ち付ける荒磯から挑むヒラスズキ釣り

ジギングロッド

シマノ ロッド コルトスナイパー BB S1000MH

荒波が強く打ちつける荒磯でひたすらにルアーをキャストし続けて獲物を狙うまさに「男の釣り」とも言えるのが、ヒラスズキ釣りです。

今回紹介するのはジギングロッドを使って、荒天時に磯際に発生するサラシを中心に狙う方法です。

難敵ヒラスズキを攻略するのに最も確率の高いこの釣りを、タックル面なども含めて簡単にではありますが紹介します。



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荒れた日こそ絶好のチャンス!

磯場から狙うヒラスズキ釣りは、他の釣りでは好まれるようなベタ凪の晴天の日では、全くと言って良いほど釣れません。

荒波が磯に激しく打ち付けて真っ白なサラシが全体に広がっているような天候こそがヒラスズキという難敵を手中に収める絶好のチャンスとなります。

なので、難易度も高くそれと同時に危険性も非常に高い釣りだと考えておいた方が良いです。



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まずは身の安全を第一に

いくら荒れている日がよく釣れると言っても、台風前や暴風警報が発令されているような荒天時には釣行は避けて下さい。

確かにそのような日は絶好のサラシが広がっている可能性が高く他の釣り人が誰もいない可能性が高いので釣り人心理として行きたくなる気持ちは非常によく分かりますが、まずは自分の身の安全を第一に考えるようにして下さい。

いくら他人が驚くテクニックを持っていたとしても、死んでしまっては元も子もありません。

元気でさえいればいつでも釣りを楽しむことは可能なので、決して無理をしないようにしましょう。

沖磯と地磯のどちらでも狙えるヒラスズキ

ヒラスズキという魚は、陸続きで誰もがエントリーできる地磯と、専用の渡船などを使って利用する沖磯のどちらでも狙うことが出来ます。

ただ、慣れていない人はまずは安全面などで安心できる沖磯から始めるのが良いです。

地磯の場合は場所にもよりますが、非常に険しい山道をロープを使って降下しなければならないようなケースも多く、経験が浅い場合は滑落などの大変な危険も伴います。

仮に行くとすれば経験豊富なベテランと一緒に行かれることをおすすめします。

沖磯の場合でも利用の手順などがあるので、こちらも地磯と同様にベテラン同伴で最初は釣行する方が良いです。

使用するロッドについて

ロッドはショアジギングロッドでもシーバスロッドでもある程度の重さのルアーが投げられるものであれば問題ありません。

長さとしては15フィート前後のものが扱いやすくおすすめです。

ショアジギングロッドを使用する場合は、ヒラスズキ専用とされているモデルはそう多くはありませんので、青物が狙える規格のものを代用するのが良いです。

価格帯もピンからキリまで存在しますが、最初は安価なモデルから使用し始めて徐々に高価なモデルへと移行するのが良いです。

使用するリールについて

ヒラスズキは大型になればかなりのパワーを持っているので、中型スピニングリールを用意しておきたい所です。

小型スピニングリールではヒット直後の突進に対応できずにラインブレイクとなってしまう恐れがあるので注意して下さい。

中型リールを用いて相手の突進を多少強引にでも防ぐ方が、結果的に取り込める確率が高くなります。

使用するラインについて

ヒラスズキ釣りでは力勝負にも出られるようにPEラインの1.5~2号前後をメインラインとして使用して下さい。

このくらいの太さがあれば60センチオーバーの大物が相手であっても十分に対応することが出来ます。

糸巻量としては200メートルもあれば十分です。

ショックリーダーはナイロンラインもしくはフロロカーボンラインの40~50ポンドを使用して下さい。

長さとしては多少の余裕を持って2メートルほど用意しておけば大丈夫です。

この釣りは磯際のサラシを攻めるので、仮にヒットした魚が走って根に擦られてリーダーに傷が入っている場合はすぐに新しいものに交換して下さい。

ここでの一手間を惜しまないことがキャッチ率の向上にも繋がります。

使用するルアーについて

使用するルアーはフローティングミノーかトップウォータープラグを使用して下さい。

シンキングペンシルなども場合によっては有効です。

海面付近をしっかりと泳がせることによってサラシの中に潜みながらエサを待ち構えているヒラスズキにアピールします。

カラーはその場所でどういった種類のベイトを捕食しているのかにもよりますが、キビナゴやイワシを模したブルー系のルアーは必要不可欠と言えます。

釣り方について

真っ白なサラシが常に海面に広がっているような日は別ですが、通常は広がるタイミングというものがあるので、サラシが発生するタイミングをしっかりと見計らって、サラシの数メートル沖にルアーを着水させて下さい。

着水したらゆっくりと引き始めて、サラシの中を確実に通すようにして下さい。

この釣りはどれだけ正確にルアーを投げ込めるのかが、ヒットに持ち込む上で非常に重要となります。

サラシの中を通せばどこでもヒットするということは決してありませんので、どの辺りがヒットポイントなのかというのを何度も繰り返しキャストする中で見つけ出すようにして下さい。

また、磯際でアタリがあることも多いのでしっかりと足元まで引いて気を抜かないようにして下さい。

アタリが遠のいた場合は

ヒラスズキは他の魚と比較してもかなり警戒心が強いので何度も繰り返しキャストしている内にアタリがぱったりと遠のいてしまうことがあります。

その場合は、少しキャストするのを止めてからポイントを外してみて下さい。

ルアーを見せ続けていると次第に相手も学習して見切ってくるというのは往々にして良くあります。

一旦小休止を入れることによって、ポイントがリセットされる効果があるので、再開すれば再びアタリを取ることが出来ます。

他に投げられそうな場所が無いのであれば、ルアーカラーを変更するというのも一つの方法です。

カラーローテーションを上手く回す為にもある程度の種類のルアーカラーは用意しておくべきだと言えます。

派手なアタリに惑わされての即アワセは厳禁

この釣りはルアー釣りには珍しく即アワセは厳禁です。

というのも、ヒラスズキはルアーの真下から突き上げるように襲い掛かって来るので見た目にも派手なアタリが出がちで、釣り人からすれば思わず反射的にアワセを入れてしまいがちになります。

しかし、このタイミングでアワセを入れると魚の口からルアーを弾いてしまいフッキングしないか、したとしてもすぐに外れてしまいます。

下から突き上げるようにしてバイトした魚というのは、必ずルアーを咥えた後で反転して再び潜るので、この時に竿先にある程度重みが乗ってからアワセを入れるようにして下さい。

キャッチ&リリースが前提

ヒラスズキは個体数が少ないので基本的にルアーで狙う人はキャッチ&リリースを前提としています。

なので、ランディング後はタイドプールなどに入れて極力弱らせないように注意を払って下さい。

ただ、中にはエラから血を流してしまっている個体が出てくるかもしれないので、そうしたリリースしても極めて生存確率が低い魚がいる場合は、持ち帰って美味しく食べるのが良いです。

まとめ

今回は荒天時に荒磯から狙うヒラスズキのルアー釣りを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

この釣りは難易度、危険度ともに高いですが、それだけに狙う価値は十分にあります。

ジギングロッドやルアーなど自分が考えたセッティングで狙い通り食わせたときの感動は何物にも代えがたいものがあります。

興味のある人は是非、挑戦してみて下さい。







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