ママチャリを選ぶポイント
ママチャリは今や都市部だけでなく,日本中いたるところでのスタンダードな交通手段となっています。
エコブーム,運動ブーム,節約ブーム,健康ブームなどに引っ張られて広がってきました。
しかし,安易な購入で事故が起きたり,無駄な買い物をしたりといった経験をした方も多いのではないでしょうか。
しっかり情報を集め,自分に合ったママチャリを選ぶことが大切です。
ママチャリとは
もっとも乗る人の多い一般的な自転車のことを指します。
鍵やかご,スタンドなど一般的な装備は最初から付属しています。
またがりやすいフレーム,高さも低く,どんな使用場面,どんな性別や年齢層でも扱いやすい,万人向けの自転車と言えます。
通勤や通学にも使え,自転車を購入する場合の選択肢としてまず挙げられます。
しかし,その分種類も多く,値段もいろいろです。
ママチャリを選ぶ基準は乗る距離や使う頻度,乗る人の性別や年齢,体力,乗る場合に積載する荷物の量や重さ,乗るときの時間帯,よく使うコースの中の坂の有無などです。
これを頭に入れて自分の選ぶママチャリを考えていくとよいです。
要素①丈夫なママチャリ
そしてしぼり込んだママチャリに求める要素は,まずは丈夫さです。
距離や使う回数,どんな人が乗るかによって,どの程度丈夫なママチャリにした方がいいかが決まってきます。
例えば中高校生の通学用,男性が乗るといった場合や,毎日遠距離の通勤に使っているというような場合は当然丈夫なママチャリが必要になってきます。
特に中高校生の男子は乗り方も荒く,すぐに壊れることも珍しくありません。
ハンドルの形も大切です。
セミアップハンドルとフラットハンドルがありますが,買い物や子どもを乗せることが多く,自転車の使用距離が短い人はセミアップがおすすめです。
ゆったりとした姿勢で、安定して走ることができます。
走行距離が長く,いつもの道に坂が多い方は力が入りやすいフラットハンドルがおすすめです。
要素②ママチャリの形
荷物の量によってママチャリの形も絞られてきます。
たくさんの荷物を積むのであれば,やはり後ろの荷台ということになるので,荷物が載せられるようなしっかりとした荷台やかごが必要になってきます。
女性が好むようなおしゃれ重視の形は選択できなくなります。
逆に,女性が乗る機会が多いのであれば,スカートのことも考えて,スカートでもこぎやすいフレームの形が必要になります。
2本であったり,大きすぎるのもマイナスです。
要素③ママチャリの大きさ
どんな体格の人が乗るのかによってママチャリの大きさ,サイズも決まってきます。
一般的な大きさは26インチと言われていますが,大柄・背の高い方が乗るのであれば大きなサイズ,逆に小柄・高齢者であれば小さい26インチ以下がよいです。
自分の身長や体格に合わせてしっかり選びましょう。
ちなみに26インチは,身長150cm~165cm,27インチは身長160cm~が目安となっています。
要素④ママチャリの装備
夜,ママチャリに乗ることもあると思います。
それも考えて装備としてライトはオートライトがよいです。
ママチャリのライトは道の先を照らすという目的もありますが,加えて車や歩行者,他の自転車などに自分の存在を知らせるという目的も持っています。
また,最近は夜の無灯火を取り締まっている場合も多くなりました。
そのため,暗くなったら当然ライトをつけるのですが,やはりこぐと重くなり,ライトを点灯しないということも考えられます。
しかし,最近のライトはLEDが使われており,昔のものより格段に軽くなっています。
普通に走っていても充電され,重さもさほど感じません。
また,自動的につくオートライトであれば安全面にも心配がありません。
また,走る距離や途中に坂があるのかないのかなどによっては,ギアが必要にもなります。
遠距離を毎日通勤する方,いつも通る道に坂がある,こぐ力が十分に出せないなどの条件がある場合はギアは必要不可欠でしょう。
外側にギアのついている外装6段はうまく使いこなせば細かな調整が利き,疲れにくくなっています。
逆にギアが内蔵されている内装3段はメンテナンスフリーで,長く乗ることができます。
その他の注意点
その他の注意点としては,まず値段で選ばないということです。
ママチャリは探しようによると1万円以下という激安のものあります。
しかし,きちんと乗っていくためには値段はそれ相応のものでなければなりません。
値段の安いものはやはり,品質の保証のできない海外製のものが多く見受けられます。
メーカー元が定かではない製品すらあります。
そんな自転車に命は預けられません。
自分や家族,そして周りの人のためにもしっかりとした価格に見合うものを選ぶことが大切です。
次に素材です。
大きくアルミ製とスチール製に分けられます。
使用目的によって選択しましょう。
毎日の移動手段として使い,荷物もあまり載せないのであれば軽いアルミ製という選択肢もあります。
しかし,耐久性の問題もあるので,一般的なママチャリであればスチール製を選ぶのが無難だと思います。
ただ,スチールにも弱点があります。
まず重い,それから錆びるという点です。
重いは耐久性から仕方がないとはいえ,錆びるは問題です。
そこで錆びにくくするために,塗装とメッキが大事になります。
メッキの方が劣化が少なく,錆びにくいとなっています。
維持費も大事になってきます。
特にタイヤは消耗品です。
パンクしにくいもの,また自分で整備できるものは整備する,整備してくれる自転車屋さんとの距離やサービス内容なども侮れません。
意外と買ったままで終わりという方も多いのですが,買った後の保証やサービスも含めて業者さんをしっかり選びましょう。
電動アシスト
普段はそう実感はないかもしれませんが,荷物を積む場面が多い,よく使う道に坂が多いなどの場合は,予算と相談しなら電動アシスト付きのママチャリも候補にあがります。
こぐ力の50パーセントをアシストしてくれるわけですからこれは大きいです。
バッテリーの容量
バッテリーを車体にのせるので50km~70km走るごとにどうしても充電する必要があります。
容量が大きければ長い距離充電せずに走れますが,逆にバッテリー自体も重くなります。
バランスを考えて選択しなければなりません。
また,下り坂でアシストがオフになる機能をもったママチャリもあります。
充電器
充電器もいろいろな場所で充電できるように持ち運びが気軽にできる大きさがよいです。
アシストなしのときの走り
電動アシスト付きのママチャリはほとんどのモデルが車重20kg以上もあります。
バッテリーが切れた後,とたんに重くてこげなくなったということでは意味がありません。
バッテリーが切れた後もそれなにり乗れるものかどうか,試乗して体感しておきましょう。
アシストの内容
全ての電動アシスト付きのママチャリが同じような力で坂道が登れるかというとそうでもありません。
長距離を走ることの重きを置いたものは坂道でのアシストが少なく設定されています。
使用目的やいつも使用する道の状況によって選ばなければなりません。
まとめ
多くの方が使っているママチャリですが,自分の使用目的,体格,予算などを考えて購入しましょう。
使い方によっては手軽に乗れて,エコで,お財布にも優しい乗り物です。
できるだけ購入後も長く乗り続けるためにも,メンテナンス,盗難の防止,駐車スペースの確保,乗車時のルール順守などしっかり続けていくことで,一層有意義な生活になると思います。