私が行っているエアロバイクでのリハビリについての体験談

エアロバイク

La・VIE(ラ・ヴィ)折りたたみ式クロスバイクneo 3B-3631

エアロバイクとはコナミスポーツクラブの商標ですが、フィットネスバイクの総称として用いられることが多い名称です。

主に任意の負荷をかけて、自転車を漕ぐ容量でトレーニングするための機械ですが、ダイエットや体力測定、リハビリなど様々な用途で用いられます。

負荷が自由に変えられることで、体力が無い高齢者や女性でも安心して使用出来ます。

私の場合エアロバイクは、心臓機能の検査や心臓リハビリに使用しています。



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運動負荷試験とエアロバイク

検査は複数の機器を装着し、呼気を正確に測るために、がっしりとしたマスクで口と鼻を覆います。

マスクを固定しているヘッドギアとバンドで視界も悪く、マスクから伸びた呼気が通るチューブも非常に煩わしく重いです。

当然心臓の検査ですので心電図も付けます。

そうした、検査機器をジャラジャラ付けた状態で検査を始めます。

手元には限界が来た場合押すスイッチがあり、このスイッチが押される事で検査技師が中断の有無を判断します。



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運動負荷試験の種類

以前私が受けていた運動負荷試験の検査はトレッドミルを用いた検査でしたが、最近はエアロバイクになり、それからは極端に息が上がることがなくなり、検査自体は負担が少なくなりました。

ちなみにトレッドミルというのは、一般的にルームランナーと呼ばれる装置です。

トレッドミルでは限界が来てスイッチを押しても検査続行を判断される場合が多く、エアロバイクと違い患者の任意での中断が出来ない為、個人的にはあまり好ましくないものだと思っています。

エアロバイクのメリットとデメリット

大きなデメリットとしてはエアロバイクでの運動負荷検査は、トレッドミルと比べて負担が少なく患者が任意で中断出来るため、心臓の限界までの負荷がかけ難く正確な最大負荷の数値が分かりにくいそうです。

ですが、それは医師や検査技師の目線で、患者の目線からすればエアロバイクでの検査が断然良いです。

患者側としてそれは大きなメリットです。

心臓リハビリでのエアロバイク

心臓リハビリは日本ではまだ普及しているとは言えない状況です。

年齢=病歴の私ですら心臓リハビリの存在を5年ほど前に知りました。

それから5年間ほど心臓リハビリを続けています。

一般的には術後の早期回復、予後の調整等を目的としていますが、私は先天性の心疾患のため術後などは関係なく、体力維持や運動不足解消を主な目的としています。

私は20年ほど前に手術をしましたが、その後遺症と思われる不整脈・心不全の症状が出始めて、これ以上心臓が弱らない為と、どうしても運動不足になりがちになってしまうので、それらの解消をしたいと思っています。

リハビリにおいてエアロバイクの使用状況

心臓リハビリの中でエアロバイクを使った心臓リハビリがあります。

主に10~20分ほどペダルを漕いでいますが、心電図やSpO2を図りながら行っており、異常があれば直ちに中断出来ます。

ペダルを漕ぐ回転数は50回転ほどが理想のようです。

あまり早いと負担が掛かり過ぎますし、遅過ぎるとリハビリの意味がありません。

SpO2というのは血中酸素飽和度のことです。

リアルアイムで心電図の波形やSpO2がモニターに映し出されるため、患者の視点でも自分がどの程度で心拍数が上がるかなどを把握出来ます。

SpO2が低下すれば、酸素を吸入しながら心臓リハビリを行います。

最近ではSpO2が低い状態でも息が上がらない程度まで体が慣れてきてしまっているので、酸素を吸入するという事は少なくなりました。

またペダルを漕いだ時間と負荷の量でどれだけのカロリーを消費したかが分かりやすく、食べ物で、バナナ一本分など表示されるエアロバイクもあり、漕いでいるときに指針を立てやすく、頑張れます。

リハビリにおいてエアロバイク使用上の注意

心臓リハビリで多少無理すると、心臓リハビリ後時間が経ってから体にダメージが返ってくることもあります。

主に私が経験したダメージというのは、疲労からの不整脈、そこからFAに発展した経験があります。

FAというのは心房細動と呼ばれる、心臓の心房と呼ばれる部位の電気信号異常で小刻みに震える不整脈です。

薬で抑えたり、アブレーションと呼ばれるカテーテル治療で治したりするのが一般的ですが、私の場合はそのどちらも有効性がないので、電気ショックによる治療が行われます。

電気ショックは処置後もしばらく痛いので、受けなくてもいいように、今は無理をせず心臓リハビリをするように心がけています。

また、心臓リハビリ後はクールダウンも重要です。

当然汗もかきますので、水分も必ず補給することが重要です。

汗をかいた分、血液がドロドロになりやすく其れだけで心臓に負担が掛かるからです。

心臓のために運動した結果、悪化した何てことにはならない様に、適切な休息をとることが大事です。

病院でエアロバイクを漕ぐメリット

心臓リハビリは医師と看護婦看護師立ち会いのもと行われており、そのあたりの不安はありません。

ただ時間が経ってから出る疲労でFAを起こす事もあるので、それだけが唯一の不安です。

普段の生活でもちょっと無理した場合、その事でFAを起こす事があるので、心臓リハビリを継続して行い体力を徐々に付ければ、FAを起こす頻度も下がるのではないかと思います。

医師と看護師の目が届く場所で運動を行うのは、大変心強く、中でも心臓リハビリを行うにあたってのエアロバイクはとても良い道具です。

ただレジスタンス運動を続けるよりかは、消費カロリーなど目標も立てやすく、モチベーションも維持出来ます。

入院生活におけるリハビリ

入院生活の中、心臓リハビリは患者同士の交流の場にもなっています。

特にエアロバイクを漕いでいる間は、黙々と漕ぐより隣の患者と談話しながらペダルを漕いでいる方が多々います。

病室では普段カーテンを閉め切って患者同士の交流が殆ど見受けられませんが、やはり皆さん人と話すのは好きなようです。

楽しみながら心臓リハビリを行うことで、きつさも緩和出来ると思います。

外来でのリハビリ

外来で心臓リハビリを行う場合も、同じ境遇の患者が集まることが出来る場ではあるので、顔見知りになり話すようになれば、それを目的に心臓リハビリを継続する理由にもなっているのではないでしょうか。

いくらエアロバイクが他の器具より楽とはいえ、続ける目的にはなりにくいと思います。

中々同じ病気・境遇の人と会う機会は無いので、楽しみにしている方がいても全く問題ないと思います。

自宅でエアロバイクを使うべきか

エアロバイクの値段は、ネット通販を使えば安価なものが見つかりやすく手ごろで、運動量が分かり易いためおすすめです。

自主的に自宅で運動を始めるには丁度いいものの一つだと思います。

ですが、自主的に行う前にエアロバイクを使う場合は、体調に不安がある方の場合、主治医に意見を求めることが必要だと思います。

病状によってケースバイケースがあるとは思いますが、自主的に行うと、その負荷やデメリットに対しての対応に疑問が持たれるからです。

自宅でエアロバイクを行うとき、特に一人きりで行うには注意が必要になることと思います。

まとめ

以前は心臓疾患とエアロバイクは無縁のものと考えていましたが、心臓リハビリを初めとして運動負荷試験でも接する機会が増えてきた印象を受けます。

私自身、負担が少なく運動が出来るエアロバイクに魅力を感じています。

心臓へのリスクを考えると自宅で行うのは躊躇してしまいますが、いつかそういった心配をせず、エアロバイクを漕げる生活をしたいと思います。







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