エギングロッドのジャークのコツ!エギをしっかり動かすコツと注意点とは?
エギングロッドを使ったエギングでは、絶対と言っていいほどエギを動かすためにジャークという動作が入ります。
これをしなければエギングでイカが釣れないといっていいほどだと思います。
しかし、エギング初心者は上手く理解しないまま、釣りをしていることも多いのではと思います。
今回はそんなエギングロッドでのジャークについて解説したいと思います。
そもそもジャークとは?
ジャークとは、エギングロッドを操作して、エギにアクションを加えることをいいます。
大抵の場合、ロッドを前に構えた状態から、上方向にロッドを煽っていくという動作になります。
これを数回連続して行うのが基本となっており、2~5回くらいまでが通常の回数だと思います。
連続して行うことで、よりエギのバランスを崩させて多彩なアクションが出るようにするのがおすすめです。
しかし、ジャークするだけではイカはなかなかエギに抱きついてきません。
抱きつかせるためには必ずといっていいほど、フォールが必要となります。
でもフォールだけでもエギに抱きついては来ません。
ジャークで動き、フォールで静かに落ちていくといった緩急差でエギにイカはヒットしてきます。
このジャークとフォールのバランスが上手く取れれば、イカの釣れる数は増えてくることでしょう。
エギングロッドごとに得意なジャークの方法と状況
エギングロッドと言っても長さが違ったり、硬さが違ったりします。
その中でもジャークについて大きくかかわってくるのは、エギングロッドの硬さです。
ここでは大きく、硬いエギングロッドと柔らかいエギングロッドと分けて、それぞれが得意とするジャークについて有効な状況などを含めて、解説していきたいと思います。
硬いエギングロッド
エギングロッドの中でもパワー表示でいうと、ミディアムヘビーからヘビーといったパワークラスが硬い部類に入ります。
店頭などで振ってみたくらいでは、なかなかロッドが曲がったりしないです。
この硬さが得意なジャークは、ハードジャークと呼ばれる方法です。
よく動画で、ロッドが風切音を立てているようなジャークがこれに当たります。
エギングの基本とされており、エギが鋭く上下左右に動く方法です。
人間から見た目でも釣れそうな動きをしますので、集中力も保ちやすいです。
ハードジャークが有効な状況
具体的に硬いエギングロッドでハードジャークが有効な状況は、水が澄んでいたり、釣り人が多くプレッシャーが高いといったイカがエギに対して多少の疑いを持つような状況です。
イカは全長に対しては大きな目を持っています。
そのため目は非常によく、エサを捕食するときや外敵を素早く見つけることができます。
澄んだ水の中では、本当のエサではないエギの色だったりはすぐに見破られてしまいます。
しかしながら、よく見えるがためにエギを鋭く動かすことで活性を上げたりすることができます。
釣り人が多く、プレッシャーが高い場合だと、イカは多くのエギを視界にとらえます。
その中でゆっくりと動くものは、エサでないと判断してしまいます。
このような状況ではハードジャークが効果的と思います。
ハードジャークでよく動くエギ
ハードジャークでよく動くエギの特徴は、ヘッドがプラスチックでできていたり、ボディーの表面が比較的つるつるしているものです。
こういったエギは水を逃がして、水を切るようなアクションをするものが多いです。
このようなエギとハードジャークを組み合わせると、より釣果に結びつきやすいです。
また、大きさは3.5号くらいまでが限度かと思います。
これ以上の大きさとなると、ボディーの長さによる抵抗が増えるのでハードジャークに反応しづらくなるからです。
柔らかいエギングロッド
軟らかいエギングロッドと言うと、パワーとしてはミディアム以下のミディアムライトやライトといわれる表記のものです。
ロッドを振っただけでも曲がるくらいのパワーだと思ってもらうとよいと思います。
この柔らかいエギングロッドが得意とするのは、スラックジャークと呼ばれる方法です。
スラックジャークとは、ラインに弛みを持たせて、そのラインを一瞬だけ張るようなイメージでエギにアクションを加える方法です。
ハードジャークよりかなりゆっくりとしたアクションとなりますが、状況によってかなり有効なジャークの方法となります。
スラックジャークが有効な状況
スラックジャークが有効な状況は、水が濁ったりしてイカの活性が下がった時、またはイカの活性が非常に高いときといった両極端な状況になります。
イカの活性が低いときは、鋭く動くエギを追うことは少なく、移動距離が少なくできるスラックジャークはとても有効になります。
またイカの活性が非常に高いときはハードジャークで興奮させすぎるとかえって掛からなくなったりします。
そういったときにはある程度のアピールができるスラックジャークが有効となります。
スラックジャークが効果的なエギ
スラックジャークが効果的になるエギは、ボディーの上部の面積が大きかったり、付いている羽根の抵抗が大きなものになります。
スラックジャークをすると、エギはその場で横方向に回転するような動きをします。
これをロールアクションと呼び、ボディーの回転によるきらめきなどでイカにアピールします。
このアクションを上手く引き出すためには、ボディーに抵抗があるエギを選んでおく方がよいと思います。
最初はほとんどエギが動いていないように見えて、釣れる気がしないようにも思えますが、実際にスラックジャークが効果を発揮すると、その衝撃で手放せなくなるアクション方法でもあります。
ぜひチャレンジしてみてください。
ジャークの時に疲れないようにする基本的なコツ
ジャークの時に疲れないようにする基本的なコツは、力を入れすぎないことです。
ジャークは力で動かすものではなく、ロッドの反発力を上手く使って行うものです。
ロッドの反発力を上手く使うことで、連続してジャークするような場合でもリズムが取りやすくなります。
リズムを取りやすくするイメージですが、ロッドに負荷が掛かり曲がった反動で元の位置に戻すという感じです。
力を入れているとロッドを戻す操作が上手くできなくなり、結果的にリズム良いジャークができなくなってしまいます。
エギングロッドでのジャーク時には、力を入れすぎないように意識してみてください。
ジャークの時の注意点
ジャークの時に最も気を付けたいのは、ロッドを破損させないことです。
エギングロッドは軽く作られていて、かつラインに優しいガイドを使っているので、高価なものが多いです。
なので、破損させたくない気持ちはだれにもあると思います。
もし万が一破損してしまった場合は、パーツの取り寄せにすくなくとも1週間、長いときは1ヶ月ほどかかったりもします。
ロッドの破損の原因としては、ラインがティップに絡んだり、ジャークした時に障害物が上にあったりしてぶつけてしまうといったことが挙げられます。
こういったことには特に意識しておく必要があるでしょう。
まとめ
今回はエギングロッドを上手く使うためにジャークについて解説してきました。
硬いエギングロッドと柔らかいエギングロッドを使い分け、ハードジャークとスラックジャークを上手く使うことでより多くのイカをキャッチすることができると思います。
くれぐれもロッドを破損させないように注意しながら釣りをしてみてください。