もっと遠くへ飛ばしたい!ベイトリールで遠投するコツ
一般的にベイトリールは、狙ったところにルアーを正確にキャストすることが得意で、遠投には向いていないと言われています。
しかし、ベイトリールの特徴を理解してそれにあったキャスティング方法を身につければキャスティング方法といっても特に難しいものではなく、ベイトリールを使ったことがある方ならすぐに身につけることができると思います。
遠投できない理由その1
ベイトリールはルアーをキャストするとラインを巻いているスプールが回転してラインが出て行きます。
そのため、バックラッシュというトラブルと背中合わせで釣りをしなくてはいけません。
遠投をするためには、スプールを高速で回転させてたくさんのラインを送り出してあげる必要があります。
そうするとバックラッシュが発生する割合も高くなってしまいます。
遠投できない理由その2
また、最近の釣りではPEラインを使うことが多くなってきています。
PEラインは細いラインでも強度を持たせることができるため、とても優れたラインだと言えます。
しかし、ベイトリールでPEラインを使った際にバックラッシュが発生してしまうとPEラインのメリットである細さが仇となってしまい現場では修復できないことも多くあります。
では、バス釣りと同じようにナイロンやフロロカーボンのラインを使えばいいんじゃない?と考える方もいらっしゃると思います。
たしかにナイロンやフロロカーボンのラインであれば致命的なバックラッシュは防ぐことができますが、PEラインに比べて比重が思いため遠投性も落ちてしまいます。
遠投するために必要なこと
ベイトリールで遠投をするために一番大事なことは「バックラッシュをできるだけ発生させないこと」です。
バックラッシュが発生せずにスプールを高速回転させてラインをたくさん送り出してあげればより遠くまでルアーを投げることができます。
そんなことできるの?と思っていらっしゃる方もいると思いますのでバックラッシュを防ぐキャスティング方法をお教えしたいと思います。
バックラッシュを防ぐブレーキセッティング
バックラッシュを防ぐためには何と言っても「ブレーキセッティング」が重要です。
そもそもバックラッシュが発生する原因は、スプールの回転速度とラインが送り出される速度のバランスが崩れることで発生します。
そこで、スプールの回転にブレーキをかけて調整することでバックラッシュを防ぐことができます。
ブレーキを使っているロッドやルアーの重量に合わせてその都度調整してくことがとても重要となります。
ベイトリールを使い始めたことはほとんどの方がブレーキを強めにかけていると思います。
そうすると確かにバックラッシュは防げますが、飛距離も落ちてしまいます。
飛距離を出すためにはブレーキを緩めていくことが必要です。
「緩める」といっても全くブレーキがかかっていない状態にするのではなく、「クラッチを切ってルアーが抵抗なく落ちていく速度」に合わせることが大切です。
ブレーキをセッティングするのが難しいとか面倒だ!と言う方はDCブレーキを搭載しているリールを使うことをおすすめします。
DCブレーキとは「デジタルコントロールブレーキ」のことで各種モードに設定することで自動的に最適なブレーキセッティングにしてくれます。
バックラッシュを防ぐキャスティング方法
ベイトリールで遠投するためには、ブレーキを緩めることが重要だとお話しましたが、そうするとバックラッシュが起きやすくなってしまいます。
そこでブレーキを使わずにバックラッシュの発生を抑える必要があります。
そのためには使われるのが「サミング」という方法です。
サミングは、回転しているスプールに軽く親指を当てて速度を調整するテクニックです。
サミングを身につけることでブレーキを緩めた状態でもバックラッシュを防ぐことができるようになります。
バックラッシュを防ぐキャスティング方法でもう一つ重要なことは、「ロッドの振り方」です。
ベイトリールでの遠投に限ったことではありませんが、釣り初心者の方が遠投しようとするとどうしてもロッドを後ろから前に力一杯振るということをしている方がいます。
ルアーを遠くにキャスティングする時にもっとも意識して欲しいのは「ルアーの重さでロッドをしならせる」ということです。
「遠投」と聞くと「ものを投げる」ということをイメージしてしまいますが、大事なのは弓矢のように「弓の反発力を生かして矢を放つ」というイメージを持つことです。
まとめ
バス釣りの第一人者として有名な村田基さんは「アンタレス」という村田さん本人が開発に携わったベイトリールで100m近く遠投することに成功しています。
そこまで飛ばせるようになるにはベイトリールについての深い知識とテクニックが必要なのは確かですが、ベイトリールだからといって遠投に向かないということは全くないのです。