ボートエギングをベイトエギングロッドで攻略!そのメリットとは何か?
ベイトリールを使ったベイトエギングをやっている人は果たしてどれくらいいるでしょうか?
主流となっているスピニングタックルと比べると、非常にその人口は少ないと思います。
しかし、ベイトのエギングロッドを使って釣りをしてみると、スピニングリールにはないメリットがあることに気づきます。
そんなベイトエギングロッドを使っていくのが効果的なボートエギングを今回は解説していきます。
ベイトエギングロッドのメリットとは?
最初にベイトエギングロッドのメリットを3つ解説しておきます。
これらのメリットを理解しておくことで、その応用も考えることが出来、かつスピニングタックルとの使い分けも出来るようになるでしょう。
それでは下記に解説していきますので、参考にしてみてください。
ジャークの力が少なくて済む
ベイトエギングロッドの最初のメリットはジャークの力が少なくて済むことです。
ジャークはエギングでは必須のテクニックとなり、これが釣果を左右する一つの要因となっています。
そのジャークは腕全体を使って行いますが、どうしても1日を通して行っていると疲労感が溜まってきてしまいます。
その疲労感がベイトタックルでは軽減を図ることが出来ます。
ベイトエギングロッドでは、ラインがロッドに沿うような形になっていますので、余分なスラックが出ていないこと、またラインがロッドに沿うと、ブランクスのトルクを活かせるのでその分ロッドの復元力でエギがジャーク出来ます。
これがスピニングタックルだとどうしてもガイド間の弛みがあるので、その分大きく腕を動かしてジャークしないといけません。
そういった疲労の軽減が出来るのがベイトエギングロッドの利点です。
ラインの出し入れが簡単にできる
ベイトエギングタックルの2つめのメリットは、ラインの出し入れが簡単にできることです。
ジギングでもベイトタックルが使われているのは同じような理由だと思いますが、エギングでもジギングでも必ずラインを送り出す動作が入ってきます。
その時にクラッチ一つでラインを出すことができるメリットは大きいです。
スピニングタックルだと、ロッドを持っているもう片方の手でベールを返していく必要がありますが、ベイトリールではロッドを持っている手でクラッチを切ることも、スタードラグを弾いてクラッチを戻すことも出来ます。
また、ボートエギングにおいては、船が流れていくのに合わせてクラッチを操作して、ドリフト気味にしたり、さらにバックドリフトにしたりといったテクニックもしやすいです。
イカがヒットした時の巻き取りにムラが出にくい
ベイトエギングロッドの最後のメリットは、ヒットした時の巻き取りにムラが出にくいことです。
エギはカンナというカエシの無いハリでイカを釣り上げてきます。
このカンナは力が緩まってしまうと、簡単に外れてしまいます。
また、イカはしっかりとカンナに掛かっていることもあれば、薄く皮一枚で掛かっていることもあります。
こういった状況においては、一定でムラのないリトリーブをすることがランディングできる確率を上げる方法となります。
もしこれにムラがあると、イカが驚く回数が増えてしまい、その都度カンナが外れてしまう可能性を高めることとなってしまいます。
ファイトする上でもベイトエギングロッドはメリットがあることを覚えておきましょう。
知っておきたいベイトエギングロッドのデメリット
では、ベイトエギングロッドにデメリットはないのでしょうか?
残念ですが、メリットがある以上、デメリットも存在します。
そのデメリットとは、まずキャストの難易度の高さです。
エギングではPEラインを使うのが主となりますが、このPEラインはベイトタックルの最大のデメリットであるバックラッシュをしてしまうと、復元が難しいです。
そのためブレーキ設定やキャスト時のサミングには慣れが必要となります。
慣れるためにはトラブルを何度も経験する必要があると思います。
トラブルを避けるためには、できるだけブレーキ設定を強めにしておくことをおすすめします。
ベイトエギングロッドを使ったボートエギング攻略
ここまでベイトエギングロッドのメリットとデメリットを解説してきましたので、実際にボートエギングでどのように使っていくのかをここでは解説します。
主にベイトエギングロッドが使われるのは、アオリイカやコウイカ、それとイカメタルの釣りです。
下記にそれぞれ解説していますので、釣りの参考にしてみてください。
アオリイカやコウイカ
ボートからのアオリイカやコウイカのエギングでは、底取りをしっかり行っていくこと、それと船がどうしても流れていきますので、それに合わせていくことが必要です。
そこで活躍するのがベイトエギングロッドとなります。
底取りをすること、船が流れていくことに対してはラインを送っていくことが主な対処方法です。
そこでベイトタックルのメリットであるラインを出し入れしやすいということが活きてきます。
クラッチを切って回転するスプールが止まったり、ゆっくり回転するようになったりしたら着底の合図です。
また、イカがエギに抱き着いたときにより深くフッキングするためにラインを置くるといったテクニックもあります。
もちろん船で使うエギは重たいことが多いので、ジャークのときにもベイトタックルのメリットは活きてきます。
イカメタル
最近釣り人口が増えてきているのが、イカメタルの釣りです。
主にスルメイカやヤリイカといった細身のイカが対象となっています。
イカメタルでは小型のエギ、布製や金属製のスッテを複数セットして使っていきます。
これらをアクションさせるときには力が要りますし、細かな棚の調整も必要となります。
ここでも先に挙げたベイトエギングロッドのメリットが活きてきます。
それと併せて覚えておきたいのが、マーカー付のラインを使ったほうがよいことです。
イカメタルはそのときのイカが居る層に合わせていくのが重要となっていますので、1メートルごとにマーカーが付いているようなラインを使っていくとよいでしょう。
また、イカメタルの釣りをしているときにはサバやサワラがヒットしてしまうこともあります。
もしこれらがヒットしたときでもベイトエギングロッドは力があるので、一気に巻き上げてくることが出来ます。
サバやサワラのヒットは、場荒れの原因にもなるので、早めにランディングすることを心がけてみてください。
併せてエサ釣りもおすすめ
最後にちょっとしたベイトエギングロッドの他の使い方を紹介しておきます。
ベイトエギングロッドは応用範囲が広いので、エサ釣りにも使うことが出来ます。
特に船の釣りでは、他の魚も狙える環境にあることが多いので、エサ釣りの仕掛けを持っておくとよいことがあります。
そんな時には、エサを買っていくのも良いですが、釣れたイカの切り身をエサとして使ってみるのも良い方法です。
イカの切り身では、カサゴなどの根魚が釣れたりしますので、良いお土産となってくれることでしょう。
覚えておいて、潮どまりなどでイカの反応が少ないときにやってみるとよいと思います。
まとめ
今回はベイトエギングロッドのメリットやデメリット、ボートエギングでどのように使っていくとよいかを解説してきました。
陸っぱりでは扱いが難しいベイトエギングですが、船における釣りではメリットが活きる場面が多いと思います。
ぜひ今回の記事を参考にして、ベイトエギングロッドを使ってみてもらえるとうれしく思います。