身近な堤防からジギングロッドで狙うウマヅラハギ釣り

ジギングロッド

ヤマシタ(YAMASHITA) カワハギ糸付替針 KHNSB3 4-2.5

フグというと言わずと知れた高級魚であり、フグ刺しと言うと普通の家庭の食卓にはまず上りませんが身近な魚でそれに準ずる味を持つものをご存知でしょうか。

それはウマヅラハギです。

市場価値では丸ハギには及びませんが、それでも上品な味わいは同じくらい美味です。

そこで今回はジギングロッドを使って海のエサ取り名人であるウマヅラハギを釣る方法について紹介します。



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カワハギは丸ハギだけではない

一般的に「カワハギ」と聞くと恐らく多くの人が「丸ハギ」を想像するのでは無いでしょうか。

確かに丸ハギはどんな料理にも合い、特に薄造りなどは非常に美味でフグにも劣らないと評価されることもある料理です。

しかし、丸ハギは生息数がそれほど多くはなくおまけにエサ取り名人の異名を持っているので、そう簡単に釣ることは出来ません。

同じカワハギと名が付く魚で比較的簡単に釣れるのがウマヅラハギです。

ウマヅラハギは個体数も多く、丸ハギよりも大型になりやすい種類です。

丸ハギと同様にエサを取るのが非常に上手いので、アタリがあってから針に掛けるまでの絶妙な駆け引きを楽しむ事が出来ますし、大きなものでは40センチを優に超えるようなものもいるので、ヒット後のファイトも非常に楽しめます。



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釣り場の選び方について

今回は堤防から釣る事を想定していますが、釣り場選びのポイントとしては胴付き仕掛けで狙う為に足元から十分な水深があるかどうかをまず最優先に見て下さい。

釣り場の水深が極端に浅ければ沖に仕掛けを遠投しなければならず、自ずとウキ釣りになってしまいます。

しかし、ただでさえエサ取り名人の異名を持つウマヅラハギのアタリをウキ釣りで取るのはまさに至難の技と言えます。

アタリが取れたとしても針に掛けるとなるとまた難易度が上がります。

足元から十分な水深があれば胴付き仕掛けでポイントを直撃出来るのでずいぶんと釣りやすくなりアタリが取りやすくなります。

また、もう1つのポイントとしては、障害物の有無です。

テトラや捨石などがあればウマヅラハギが主食とするエビやカニなどの甲殻類が多く潜んでいるので、絶好のポイントになります。

また、堤防の壁面についたイガイなどの貝類も重要な目印となります。

上記のような点に注意して釣り場を選んでみて下さい。

使用するロッドについて

胴付き仕掛けで足元を探るとは言え、ウマヅラハギからのアタリは決して大きなものではありません。

よって、ジギングロッドを使用する場合は全体が硬いものを使用して下さい。

硬いジギングロッドを使用する事によって小さく小突くようなアタリや食い上げのアタリもしっかりと捉える事が出来ます。

こうした小さなアタリを捉える事が出来るかどうかで釣果は大幅に変わってきます。

また、手頃なジギングロッドが手元に無い場合は硬めのエギングロッドでも構いません。

長いロッドになると扱いにくい上にアワセを入れる動作が遅れがちになるので避けた方が無難です。

より釣果に拘るのであれば、カワハギ専用ロッドも各メーカーから販売されているのでそちらを使用しても良いです。

専用ロッドの場合は徹底的に先調子となっていて、感度が違います。

予算に余裕がある人は是非検討してみて下さい。

使用するリールについて

こちらはスピニングリールとベイトリールのどちらでも構いませんが、どちらかと言えばベイトリールの方が感度は上です。

しかし、スピニングリールでも釣りは十分に成り立つので最終的には本人の好みとなります。

価格帯も堤防からの釣りであればそれほど高いものを使用する必要はありません。

釣り具の安売りでワゴンに詰められてまとめ売りをされているようなものでも拘らないのであれば問題ありません。

使用するラインについて

ラインは感度を重視してPEラインを使用して下さい。

PEラインは号数が小さければ小さいほど当然感度も高くなるので1号前後のものがおすすめです。

ショックリーダーは付けなくても釣る事は出来ますが、仕掛けのスナップサルカンにPEラインをそのまま直結した場合は、カワハギからの小さなアタリに対して瞬間的に強い力でアワセを入れた場合に衝撃で切れてしまう恐れがあります。

それでも構わないのであれば直結でも問題ありませんが、避けたい場合はナイロンラインの4号前後のものをリーダーとして接続して下さい。

リーダーを入れる事で衝撃が吸収されて、上記のような高切れは減ります。

使用する仕掛けについて

ヤマシタ(YAMASHITA) カワハギ糸付替針 KHNSB3 4-2.5

仕掛けは市販のカワハギ用の胴付き仕掛けで構いません。

ハリスは4号もあれば十分ですが、注意したいのがハリスの長さです。

カワハギ仕掛けは様々なタイプのものが各メーカーから販売されていますが、ハリスは出来る限り短いショートタイプのものを選んで下さい。

というのもハリスが長いとどうしてもアタリが竿先まで届きにくくなるので、魚がエサを突いていても気づきにくくなるからです。

売られている仕掛けのハリスの長さを見比べなくても、「ショートハリス」とパッケージに書かれているものがあるのでそちらを選んで下さい。

使用するオモリについて

オモリは釣り場にもよりますが、8号から10号を目安にして下さい。

軽すぎるとどうしてもアタリが出にくくなるので、ロッドとのバランスも考えた上で選択して下さい。

稀に潮の流れが早く底が取りにくい場合は、13号前後の重たいオモリを使用する場合もありますが、ほとんどは8号から10号で間に合います。

使用するエサについて

エサは季節によって変えて下さい。

夏場はカワハギ以外にもエサ取りの活性が高いので、エサ持ちの良いムキエビなど硬めのエサを使用して下さい。

アサリをエサにしても構いません。

逆に魚の活性が低くなる冬の時期は、柔らかいオキアミ生などを中心に使用して下さい。

いつも複数種類のエサを用意しておく事であらゆる状況に対応出来るようになります。

釣り方について

まずは仕掛けを着底させてから、アタリを待ちますが活性が高い日はすぐに竿先を小突くようなアタリが出るのですぐにアワセを入れて下さい。

活性が低い日は仕掛けを大きく上下させて周囲のカワハギにエサの存在をアピールするようにして下さい。

いずれの場合もアタリがあればとにかく即アワセが基本となります。

ここで躊躇したりするとアワセが遅れてエサだけ取られるという事態になります。

また、少しでも竿先の様子が疑わしい場合はとりあえず空アワセを入れて下さい。

この針に掛かりそうで掛からないという駆け引きが他の釣りには無いカワハギ釣りの最大の醍醐味と言えます。

何度かアタリが出ても針掛かりさせる事が出来なければ、すぐに仕掛けを回収して下さい。

上記の場合、基本的にエサは全て無くなっていると考えて良いです。

針掛かりしたら

針掛かりしたら引きを楽しみながら上げて下さい。

ウマヅラハギは根に向かって走るような魚ではありませんので、落ち着いてやり取りすれば問題ありません。

時折強く締め込む事がありますが、ロッド全体で耐えて下さい。

小物類について

釣ったカワハギを〆る為の小型のナイフは忘れずに携帯して下さい。

また、タオルやバケツは他の釣りと同様に必須と言えます。

まとめ

今回はジギングロッドを使ったウマヅラハギ釣りをタックル面なども含めて簡単に紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

ウマヅラハギは先述の通り生息数も非常に多いので、初心者でも釣れるチャンスは大いにあります。

エサを取るか先に針に掛けるかの駆け引きは一度体験するとハマってしまいます。

興味のある人は是非挑戦してみて下さい。







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