台湾から世界へ!大注目のウイスキーKAVALANのおすすめ!
ウイスキーの発祥はスコットランドやアイルランドですが、近年ではアジアのウイスキーが大注目を浴びています。
日本のウイスキーはいまや高値で取引され、その品質は世界的にも認められていますよね。
それに続けとばかりに奮闘しているのが、台湾産ウイスキーです。
ウイスキーって寒いところで造るんじゃないの?
と思われた方、それが違うんです。
世界の専門家やウイスキーファンを驚かせた、台湾産ウイスキーをご紹介したいと思います!
台湾産ウイスキーKAVALANって?
台湾ウイスキーKAVALANを造っているのは、台湾では有名な飲料メーカー、金車グループです。
2002年、台湾はWTO(世界貿易機構)に加入を果たしました。
世界中でより自由に貿易を行うことができるようになったわけです。
これを受けて、台湾オリジナルのウイスキーを造ることが長年の夢だったという会長は、本格的なウイスキー作りにとりかかりました。
蒸留所は台湾北東部雪山山脈を東に下った、宜蘭という地域に決定。
この地域は雪山山脈からの澄んだ水と空気があり、ウイスキーを造るのに適していると考えられたからです。
ちなみに、銘柄となっている「KAVALAN」とは、この地域の古称です。
原材料から製造まで、全ての工程を台湾内で行うというこだわりにぴったりな、台湾オリジナルウイスキーにふさわしい名称と言えますね。
KAVALANの歴史って?
その味と品質で世界をあっと言わせたKAVALANですが、ウイスキーを造ろう!
というプランが立ち上がったのが2002年。
蒸留所が現在の場所にできたのは2005年です。
場所の選定や起業の準備に3年ほど要したのでしょうが、そこからは驚くべきスピードです。
蒸留所建設に着手したのが2005年の4月で、完成したのは同年12月。
2008年4月には最初のウイスキーが出荷されています。
以後、続々とウイスキーが出荷されていき、2009年には「モルトウイスキーイヤーブック」に名前が載りました。
初めて台湾が、モルトウイスキーの生産地の一つであると認められたのです。
KAVALAN の特徴は?
ウイスキーを造るには寒冷地が向いている…。
そんな考えは昔の話。
金車グループが蒸留所に選んだ宜蘭は、ピュアな水が豊富で、湿度もウイスキーの名産地「スペイサイド」と変わりません。
問題となるのは気温のみ。
平均気温の温度差はなんと15.5度。
その問題はハイテクノロジーでカバーされています。
自動で温度・湿度管理が可能なので、台湾のような温暖な地域でも品質の良いウイスキーを造ることは可能なのです。
又、温暖な気候は実は悪いことではありません。
通常ウイスキーの熟成には10年20年と長い時間を要しますが、温暖な台湾では熟成が早く進み、短期間で長期熟成のような旨みがでるのです。
さらに、世界に負けないウイスキーを造るための努力は他にも見られます。
まず、蒸留釜はスコットランドから、貯蔵樽はアメリカやスペインから輸入しました。
マスター・ブレンダーとして世界的にも認められていたイアン・チャン氏をリーダーとして、ウイスキーを造るためのスペシャルチームを結成。
さらにジム・スワン博士をスペシャル・アドバイザーとしました。
この博士はウイスキー業界では有名な「お助け屋」的な存在です。
問題のある蒸留所を訪れ、問題解決に向けた現実的なアドバイスを行ってくれるのです。
KAVALAN蒸留所はこうして、ウイスキーを造るのに最も適した環境を作り上げていきました。
世界が認めたKAVALAN
蒸留所創設からわずか5年でコンペティションに勝利するという偉業を果たしたKAVALAN。
2014年には世界大会で獲得したメダルは100個を超えたとか。
勿論現在も獲得数は増え続けています。
一体どんなウイスキーなんでしょうか?
おすすめのシリーズを見てみたいと思います!
カバラン クラシック シングルモルトウイスキー
KAVALANが最初にリリースしたウイスキーです。
又、最初に世界で認められたウイスキーでもあります。
2010年スコットランド・エディンバラで行われた、ウイスキーのテイスティング大会でのことです。
この大会を主催したのは英紙タイムズで、スコットランドの詩人「ロバート・バーンズ」の生誕を祝う「バーンズナイト」に合わせて行われました。
テイスティングのプロたちがブラインドでえらんだのが「極東の新参者」と呼ばれたKAVALANでした。
そもそもこの大会の隠れた狙いがスコッチの優位性を知らしめるためだったといいますから、世間のショックは並大抵ではありませんでした。
結果はタイムズ紙でも大きく取り上げられ、アジアの蒸留所がスコットランドの蒸留所に負けない素晴らしいウイスキーを造っている、と総評されました。
カラー:情熱的、明るい琥珀香り:クリーンでエレガント、そして胡蝶蘭の香り。
マンゴー、ハチミツ、ココナツ、バニラがかすかに香り、わずかにチョコレートも感じる味わい:口当たりがよく、スムーズ。
マンゴージュースのようにトロピカル。
シトラスの軽快さと濃厚な味わいが複雑にミックスされている2010年バーンズ・ナイトテイスティング大会以外にも、2014年「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」ゴールドメダル、2014年「インターナショナル・レビュー・オブ・スピリッツ・コンペティション(IRSC)」ゴールドメダルなど、計13個もの賞を獲得しています。
カバラン ソリスト シェリー シングルカスクストレングス
ソリストシリーズの一つです。
スパニッシュシェリー樽で熟成され、職人の手でボトル詰めされています。
色調の調整も、冷却濾過も行われていません。
そのため、KALVANの最も純粋な味を楽しむ事ができるのです。
カラー:暗く、味わい深いレーズンのようなカラー香り:フルーツやナッツが幾重にも重なったような複雑な香り。
ほんのりとバニラが香る味わい:ドライフルーツやスパイスの味わい。
スモーキーさとコーヒーの苦みを少し感じる2015年サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)」にてダブルゴールドメダル、2016年同大会ゴールドメダル受賞の他、様々な世界大会で計15個ものメダルを獲得しています。
カバラン 金車コンダクター
カバランの製造者である、金車グループの名を冠したウイスキーです。
風味の異なる8種類の樽で熟成を行い、複雑で豊かな風味を醸し出しています。
こちらも色調調整・冷却濾過は行われていません。
カラー:鮮やかな琥珀香り:フレッシュでクリーン。
パパイヤ、バナナ、青りんごなどフルーツの香り。
複雑にフローラルの香りが絡まる味わい:甘く、芳醇な味わい。
バニラ、ココナツの甘みに加えて、ほのかな苦みもある。
2012年インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)トロフィー、2015年サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)」にてダブルゴールドメダルを獲得した他、世界の鑑評会で計12の賞を獲得しています。
カバラン ソリスト ビーニョワイン樽 シングルカスクストレングス
最高級ワイン貯蔵がなされたアメリカンオーク樽を世界中から厳選。
工場内で2年間の自然乾燥の後集成技術を加えて、ウイスキーの貯蔵・熟成に使用しました。
金車グループの技術と熟練の技が調和して生み出されたウイスキーです。
カラー:深い黄金色香り:バニラやカラメルシュガーとダークチョコレートの香り。
その後マンゴー、キウイ、メロンなどがフルーティに香る。
かすかにペッパーを感じる味わい:アーモンド・ブラックチョコレート、トフィーの甘くまろやかな味わい。
ハニーやマンゴーの甘さもあり、飲み口は濃厚。
余韻はモルトウイスキーらしく、さわやか。
2015年ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)にてワールドベストシングルモルト賞、ベストアジアンシングルモルト賞を受賞。
そのほかにも、様々な大会で計15個の賞を獲得しています。
まとめ
蒸留所建設からわずか10年で、世界中からこんなに高い評価を受けるなんて、素晴らしいですね。
しかも、高い評価を受けているのはウイスキーだけではありません。
マスター・ブレンダーの張氏も、2015年WWAにおいて「The master distiller of the year」の栄誉を受け、最高のブレンダーとしてみとめられました。
蒸留所自体の規模も拡大しているようですし、ますます目が離せないメーカーです。
台湾に行かれた際には、蒸留所見学もできますよ。
自分だけのオリジナルブレンドも造れるとか。
これは行ってみたいですね!
台湾から世界に認められているウイスキー、台湾土産の新定番としてみてはいかがでしょうか?
お酒好きの方にも、そうでない方にも、自信をもっておすすめできる逸品です!