世界でも有名な5大ウイスキー！その種類の歴史や味を紹介
お酒が好きな方たちの間で高い人気を集めている『ウイスキー』は、様々な種類が販売されています。
そして、世界から注目されているもので『5大ウイスキー』があって、ジャパニーズ・スコッチ・アメリカン・カナディアン・アイリッシュなどがあります。
そこで、これからウイスキーを初めて飲もうとしている方たちのために、5大ウイスキーの歴史や味を紹介するので、参考にしてみて下さい。
ジャパニーズウイスキー
多くの方たちは意外に思うかもしれませんが、日本で作られている『ジャパニーズウイスキー』は世界でも有名な種類の1つに数えられています。
日本は、お米の日本酒というイメージが強いかもしれませんが、このジャパニーズウイスキーは独特な味がするので、詳しく紹介しましょう。
ジャパニーズウイスキーの歴史
日本にウイスキーが初めて持ち込まれたのが、幕末のペリーの来航と言われています。
この時に日本の通訳の方たちにウイスキーが振る舞われたのですが、本格的にジャパニーズウイスキーが作られるようになったのは、明治時代末期からです。
実は、ジャパニーズウイスキーは、スコットランドのウイスキーを見本として開発されていったのです。
そのため、スコットランドのウイスキーと大きな違いがないように感じてしまうかもしれませんが、日本人の好みに合いやすい味に変えていったので、少しずつオリジナリティーの高い味に変わっていきました。
ジャパニーズウイスキーの味
ジャパニーズウイスキーは、日本人の好みに合うようになっていくうちに、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした物になっていきました。
モルトウイスキーとは大麦を原料にした物で、グレーンウイスキーはトウモロコシ・ライ麦・小麦など原料にしたものです。
ジャパニーズウイスキーは、ブレンデッド・ウイスキーになっている事から、少し甘めな香りがして、甘酸っぱい味をしたウイスキーなどが販売されています。
ただし、ジャパニーズウイスキーの中には、様々な種類が販売されているので、味や香りに多少の違いはあるので注意する必要はあります。
スコッチウイスキー
ジャパニーズウイスキーが見本にしたスコットランドのウイスキーが『スコッチウイスキー』と呼ばれるものです。
私たちの祖国で作られたウイスキーの見本にもなったお酒なので、詳しく知りたい方は多いと思うので、どのような歴史や味なのか説明しましょう。
スコッチウイスキーの歴史
12世紀～13世紀の間に、アイルランドからスコットランドに、ウイスキーの製法が伝えられました。
ここから、スコットランドで、スコッチウイスキーが製造されるようになっていき、16世紀には一般人の方たちにも浸透していったのです。
しかし、スコットランドではウイスキーに課税されるようになったので、密造されるようになっていきました。
このような歴史は、アメリカ合衆国でも似たような事があったので、お酒と歴史には少し共通点があるのです。
スコッチウイスキーの味
スコッチウイスキーは、ブレンデットウイスキーとモルトウイスキーなどがありますが、主流となるのはブレンデットウイスキーになります。
モルトウイスキーは、香りがよくなっているのが大きな特徴になっているので、香りで楽しみたい方には、スコッチウイスキーのモルトがおすすめです。
そして、スコッチウイスキーのブレンデットは、氷や水でもあまり香りや味が変わらなくなっているので、水割りが好きな方には、おすすめのお酒です。
アメリカンウイスキー
スコットランドのウイスキーと似たような歴史を歩んだのが、アメリカ合衆国のウイスキー『アメリカンウイスキー』です。
そのような歴史を歩んだアメリカンウイスキーとは、どのような物なのか紹介するので、見ていきましょう。
アメリカンウイスキーの歴史
アメリカ合衆国は、イギリスによる植民地化によって、人口が爆発的に増えていきました。
そして、1622年にジョージ・ソープという人物が、アメリカのトウモロコシを使って、お酒を製造した所から、アメリカンウイスキーの歴史が始まりました。
そして、18世紀以降に、スコットランド系アイルランド人によって、技術の進んだ方法によって、製造されるようになっていきます。
ところが、アメリカ合衆国は1920年に悪名高き『禁酒法』が施行されました。
この法律によって、お酒を製造する事が禁止されたのですが、密造や密入が続発するようになったのです。
この辺りがスコッチウイスキーと似たような歴史を歩んでいく訳ですが、結局は、アメリカ合衆国の禁酒法は廃止される事になりました。
アメリカンウイスキーの味
アメリカンウイスキーは、原料になっている物が、トウモロコシ・ライ麦・大麦などと幅が広くなっていて、味や香りも様々な物があります。
実際にトウモロコシを原料にしているウイスキーは甘い香りになっていて、ライ麦を原料にしているウイスキーはスパイジーな香りになっているのです。
味のほうは、口あたりが軽い感じになっているので、飲みやすくなっています。
このような味になっている事から、バーボンにしやすくなっているので、ストレート以外でも飲みやすいウイスキーになっているのです。
カナディアンウイスキー
アメリカ合衆国の隣国であるカナダのウイスキーも高い人気を集めていて、その名前は『カナディアンウイスキー』と呼ばれています。
このカナディアンウイスキーも独特な香りや味になっているので、その魅力に迫ってみましょう。
カナディアンウイスキーの歴史
実は、カナディアンウイスキーが作られた経緯は諸説あるので、あまりハッキリと分かっていません。
しかし有力な説とされているのが、1668年にウイスキーの輸入量を削減した事によって、醸造所が作られていき、カナダでも蒸留が始まった説です。
18世紀になったら、カナダは穀物が過剰生産になった事もあって、多くの蒸留酒が製造されるようになりましたが、味はあまりよくありませんでした。
それでも、19世紀にライ麦を原料にしたウイスキーから、トウモロコシなども原料にしたウイスキーが製造されるようになって、現在のカナディアンウイスキーの味や香りになっていきました。
カナディアンウイスキーの味
カナディアンウイスキーの味は、軽い口あたりになっていて、ウイスキーをあまり飲んだ事がない方でも、飲みやすくなっています。
さらにライ麦の香りが鼻にただよってくるようなウイスキーになっているので、味だけではなく香りでも楽しめるようなお酒になっているのです。
さらにカナディアンウイスキーは、ロックだけではなく、水割りやハイボールにしても、香りがあまり落ちないお酒になっています。
実際にロックはウイスキーの味や香りを純粋に楽しめますが、アルコール度数が高くなっているので、お酒に弱い方には、水割りやハイボールなどがおすすめです。
アイリッシュウイスキー
スコッチウイスキーと間違えて飲んでいる方もいるのが『アイリッシュウイスキー』です。
このアイリッシュウイスキーは、アイルランドのウイスキーで、かつては高い人気を集めていたお酒でした。
そのようなお酒は、どのような歴史や味になっているのか紹介するので、見ていきましょう。
アイリッシュウイスキーの歴史
アイリッシュウイスキーが誕生する説もいくつかあって、1600年頃に聖パトリックが伝えたと言われていますが、最も古い情報によれば、1172年とも言われています。
このように歴史のあるウイスキーなので、イギリス・アメリカ合衆国・カナダで高い人気を集めていました。
ところが、1920年になれば、スコッチブレンドウイスキーが流行するようになって、アイリッシュウイスキーのシェアは下がっていきました。
このような事態に陥ったのは、スコッチウイスキーのほうが、値段が安くなっている事が大きく関係していたのです。
アイリッシュウイスキーの味
シェアは下がってしまいましたが、アイリッシュウイスキーは柔らかい味わいになっているので、様々なウイスキーを飲んでみたい方にはおすすめのお酒です。
しかし、アイリッシュウイスキーは、穀物の殻が硬いものを使っていて、石臼を使う事もあって、少し油が強いウイスキーになっています。
そのため、独特な味わいになっているので、好き嫌いが割れるお酒でもあるので、注意してください。
まとめ
世界の5大ウイスキーは、香りや味わいが違うだけではなく、たどってきた歴史も大きな違いがあります。
そのため、5大ウイスキーのどれかを飲む場合には、そのような歴史に思いをはせながら飲んでみるのも悪くありません。
ただし、ウイスキーはアルコール度数が高いお酒なので、おつまみを食べながら、飲むようにしてください。