ウイスキーは「whisky」か「whiskey」か? おすすめを見てみよう。

ウイスキー

世界的に愛好家の多いウイスキー。

日本でも朝ドラ「マッサン」以降ちょっとしたブームが巻き起こりました。

そんなウイスキー、実は二通りの綴りがあるというのをご存知でしょうか。

「whisky」と「whiskey」。

日本語ですと「ウイスキー」ですが、英語表記ですと2種類存在するのです。

「e」があるかどうかの微妙な違いですが、「whisky」と「whiskey」のおすすめを見てみたいと思います。



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スペルの違うウイスキーってどういうこと?

英語表記が二通りあっても、日本語ですと全て「ウイスキー」です。

全く違いが分かりませんね。

発音的にもほとんど違いがないと思われますが、実は国によって表記が異なるのです。

例外もありますが、主に「whiskey」とつづるのはアイルランド、アメリカです。

「whisky」とつづるのはスコットランド、カナダ、日本など。

つまり、ウイスキーの生産国によって綴りが異なっているのです。

どちらも同じ発音になってしまう日本人からはピンときませんが、「whisky」または「whiskey」という違いが生産国やスタイルの違いを示していると考える人もいます。

特に世界のウイスキー愛好家にはスペルにこだわりを持つ人が多いようです。

なぜアメリカでは「whiskey」なのか?

お隣同志のスコットランドとアイルランドでスペルが違うというのも不思議ですが、なぜアメリカとアイルランドだけが「whiskey」と「e」をつけてつづるのでしょうか。

これはゲール語を翻訳する際の違いから生じたのではないかと言われています。

スコットランド、アイルランド共にゲール語を使用しますが、同じ言語でも二つの国には若干違いがあります。

アメリカではア1700年代にアイルランド移民より「whiskey」表記が持ち込まれました。

以降、アメリカでは「whiskey」が正当な綴りとして広く知られるようになったのです。



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たかが「e」の違いではありません!

カタカナ表記にすると「whisky」も「whiskey」も同じ「ウイスキー」です。

日本人からすると格別な違いを感じないのですが、英語を話すウイスキー愛好家にとっては大きな問題と言えるようです。

「e」一つで原産国の違いを見て取れるのですから当然かもしれません。

この表記を巡ってアメリカではちょっとした論争が起こりました。

前述の通りアメリカでは「whiskey」とつづるのが一般的です。

アメリカの有名な新聞社「ニューヨークタイムズ」では一貫してこの「whiskey」表記を使用してきました。

それこそアイリッシュウイスキーだろうが、スコッチだろうが、アメリカン・ウイスキーだろうが全て「whiskey」です。

アメリカ国内なのですからなんら問題はなさそうですが、これに強い反発を覚えるウイスキー愛好家達がいました。

「e」の一文字に含まれた文化的違いや背景をもっと尊重するべきだとして、アメリカやアイルランドのウイスキー以外はきちんと「whisky」と表記すべきと抗議したのです。

このような抗議を真摯に受け止めたニューヨークタイムズは以後、ウイスキーの表記を原産国に合わせて変更するようになりました。

現在ではアメリカ、アイルランドのウイスキーは「whiskey」、スコットランドやカナダ、日本のウイスキーは「whisky」とつづられるようになっています。

「whiskey」のおすすめを見てみよう:アイリッシュウイスキー

世界でも「whiskey」とつづるのはアイルランドとアメリカ合衆国だけです。

アイルランドはウイスキー発祥の国と呼ばれ、アメリカはアメリカン・ウイスキーとして人気の高い「バーボン」を世界に送りだしています。

それぞれ個性は違いますが質が高くおすすめのウイスキーがたくさんあります。

アイルランドのウイスキーは「ウイスキーの元祖」と呼ばれています。

古い歴史と伝統を今に伝える、オリジナルの面影を現在に残すウイスキーです。

穀物の豊かな香りと軽やかですっきりとした味わいが特徴。

ホットコーヒーと合わせた「アイリッシュコーヒー」も人気です。

CONNEMARA(カネマラ)

アイルランドのクーリー蒸留所のシングルモルト・アイリッシュ・ウイスキーです。

クーリー蒸留所は新進気鋭の蒸留所として、ウイスキーファンの注目を集めています。

このシングルモルト・ウイスキーはピーティッドタイプ。

濃密なピートのアロマに加えてフルーティな香りが際立ち、スムースでいながら複雑な味わいが魅力です。

ロック、ストレートがおすすめ。

JAMESONblackbarrel(ジェムソン ブラック・バレル)

1780年創業の歴史ある蒸留所で作られてウイスキーです。

3回蒸留で作られるウイスキーは他のウイスキーにはない豊かな香味とまろやかさが特徴。

世界ナンバーワンアイリッシュウイスキーとも言われます。

創業当時に行われていた、樽を焦がすチャーリングの伝統を受け継いで熟成。

熟成樽にはシェリー樽とバーボン樽を使用し、豊かで複雑なアロマを感じることが出来ます。

シェリー樽由来の甘い香り、バーボン樽由来のバニラやナッツの風味が魅力的です。

飲みやすいので、ウイスキー初心者におすすめ。

「whiskey」のおすすめを見てみよう:アメリカン・ウイスキー

世界5大ウイスキーの中でも軽やかで飲みやすいと言われているのがアメリカン・ウイスキーです。

もともとはスコットランドやアイルランドからの移民によってウイスキー製造がおこなわれるようになりました。

アメリカン・ウイスキーと言えば、なんといっても「バーボン」が有名です。

主にケンタッキー州で作られており、アメリカの歴史と文化を体現する飲み物と言えます。

原材料にはトウモロコシや大麦、ライ麦、小麦を使用。

樽を焦がして熟成させるという独特の製法が行われています。

JackDaniel’sblack(ジャックダニエル ブラック)

アメリカを代表するプレミアムウイスキーです。

「テネシーウイスキー」として、バーボンとは別物と考える人もいます。

木桶に詰めた楓の木炭でウイスキーを一滴一滴濾します。

一般に「チャコール・メローイング製法」と呼ばれるもので、これがテネシーウイスキーの特徴と言われています。

芳醇でバランスの良い飲み口です。

バニラ、キャラメルの独特の風味もあり、ウイスキーファンなら一度は試して頂きたい逸品です。

WOODFORD RESERVE(ウッドフォードリザーブ)

ケンタッキー州最古の蒸留所、ウッドフォードリザーブのバーボンウイスキーです。

アルコール度数43度のスーパープレミアム・スモールバッチ・バーボン。

石灰岩のブロックで建てられた独特の貯蔵庫を使用し、オーセンティックでゆっくりと均一の熟成を重ねました。

なめらかな味わいは驚くほど。

カクテルベースとしても人気の高いバーボンです。

「whisky」のおすすめを見てみよう:スコッチウイスキー

ウイスキーと言えばスコッチ!

という方も多いのではないでしょうか。

名実ともに世界のウイスキーの代表格です。

自然豊かな土地には100以上の蒸留所が存在し、地域によって個性の異なるウイスキーを生み出しています。

麦芽を乾燥させるときに使用する「ピート(泥炭)」の風味が強いものが多いのが特徴。

スモーキーなフレーバーは通のウイスキーファンに好まれています。

Themacallan12(ザ マッカラン 12年)

「シングルモルトのロールスロイス」と称えられている、シングルモルト・ウイスキーの最高峰です。

フルーティな芳香と豊かな口当たりが特徴。

厳選されたシェリー樽で最低12年熟成された原酒のみを選びました。

マッカランの中でも最もスタンダードなウイスキーです。

LAPHROAIG10years(ラフロイグ10年)

力強く個性的なシングルモルト・ウイスキーです。

独特のスモーキーフレーバーはアイラモルトの中でもさらに個性が強く、ウイスキー上級者向けと言われています。

イギリス・チャールズ皇太子愛飲のウイスキーとして有名です。

まとめ

日本人からすると違いを感じない「whiskey」と「whisky」。

「e」の一文字にこだわりを感じるファンが多いというのは驚きですね。

しかし、ウイスキーの味わいは原産地によって全く異なるのも事実。

ウイスキーはその地域の伝統や文化に深く根ざしていますから、「e」一つに対する思い入れがあるのも無理はないのかもしれません。

お気に入りのウイスキーを見つけたら「e」があるかないか、確認してみるのも楽しいかもしれませんね。

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