誰でもウイスキーをシンプルに楽しめる4つの飲み方徹底解説
ウイスキーは、以前は、「高級なお酒」「おじさんのお酒」というイメージがつくお酒でした。
しかし今は、ハイボールやジャパニーズ・ウイスキーがブームとなり一般に広く飲まれるお酒になりました。
ウイスキーは、ハイボール以外にも様々な割り方・飲み方が楽しめるお酒です。
この記事では、ウイスキーの美味しい飲み方を徹底解説します。
ストレート
一番シンプルな楽しみ方が、ストレートです。
ストレートは、ウイスキーをショットグラスなど、小さいグラスに注ぎ、生のまま飲む飲み方です。
ストレートはウイスキーの素材の味をダイレクトに味わえる飲み方です。
お酒の味が強烈にするため、お酒に強い方や、ウイスキーを本格的に楽しみたい方におすすめの飲み方です。
作り方は、グラスに注ぐだけですが、準備をしっかり行うことでより美味しく楽しむことができます。
ウイスキーの保管方法
ストレートで飲む場合、ウイスキーの保管方法にもこだわる必要があります。
ウイスキーは、それほどデリケートなお酒ではありませんが、日光や室温の影響を受け味が変化します。
また、アルコール度数が高いため、瓶の中で揮発して飲まない間にも少しずつ量が減ってしまいます。
専門用語では、これを「天使のわけまえ」と呼びます。
ウイスキーを保管する場合、室温が低温で変化しにくい部屋で保管するようにしましょう。
部屋はできるだけ暗室になっているほうが、味が変化しづらく、長く美味しく楽しむことができます。
ウイスキーに化粧箱が付いている場合には、飲まない間は化粧箱に入れてしまうと尚良しです。
ストレートにはチェイサーが必須
ウイスキーをストレートで楽しむもうひとつのポイントは、チェイサーです。
チェイサーは、お酒と合わせて飲むお水のことです。
チェイサーには、酔い止めと、口をゆすぐという2つの役割があります。
お酒に強い方であれば、チェイサーなしでもストレートでウイスキーを楽しむことができるかもしれません。
ジャズの名曲にも「ストレート・ノー・チェイサー」という曲があるくらいで、チェイサーなしのほうが何だか格好いい、という印象があるかもしれません。
しかし、チェイサーには、酔い止め以外に口の中の味をリセットしてウイスキーの味の変化をより楽しみやすくする効果もあります。
美味しいウイスキーが手に入った時は、お酒に強い方もチェイサー付きで飲むと、違った味の発見ができるかもしれません。
ロック
ロックは、正式には、「ウイスキー・オン・ザ・ロック」と言います。
その名の通り、氷を入れたグラスにウイスキーを注いで作ります。
ストレートに比べるとウイスキーの味がまろやかになりますので、ウイスキーの味を楽しみたい方へのはじめの一歩としておすすめです。
お家の冷蔵庫の氷でも美味しく作ることはできますが、氷とグラスにこだわるだけで、一味ちがうロックを楽しむことができます。
ロックに適した氷
ロックは、ウイスキーで氷を溶かすと同時に、氷から溶ける水で、ウイスキーの味が少しずつ変化するのを楽しむ飲み方です。
そのため、作る氷が美味しいものであれば、ウイスキーも格段に美味しくなります。
ウイスキーに合う美味しい氷は、軟水を使用し、大ぶりに作られた溶けにくい氷です。
氷が早く溶けてしまうと、ウイスキーが薄まってしまい、せっかくの味が台無しになってしまいます。
大ぶりの氷であれば、表面積が少ない分溶け方が緩やかなため、ゆっくりと時間をかけて味の変化を楽しむことができます。
一見難しいようですが、スーパーやコンビニに、ロック専用の氷が冷凍食品コーナーの近くに売られていますので手軽に入手できます。
家庭で用意するには専用の製氷皿を購入する必要があり、やや面倒です。
美味しく飲めるグラス
ロックのウイスキーを美味しく飲むにはグラスも重要です。
高級なバーなどでは、ロックのウイスキーは薄造りのグラスで提供されることが多いです。
薄造りのグラスは、口当たりが良く、ウイスキーの味を邪魔することがありません。
家庭で楽しむ場合には、二重ガラス製のグラスを用いるのも効果的です。
二重グラスは、手の温度が中の氷に伝わりにくいため、氷が時間をかけて溶け長くウイスキーの味を楽しむことができます。
水割り
水割りはウイスキーを水で割って飲む飲み方です。
水割りを作る場合は、ウイスキーと水をおよそ3:7の割合で入れステア(混ぜる)するのが一般的です。
水割りは、特に日本で好まれる飲み方です。
水割りには日本の水
水割りが日本で好まれる理由の一つに、日本の水が水割りに適していることが挙げられます。
日本の地下水の多くは軟水で、ミネラル分が少ないため、味が蛋白でお酒の味を邪魔することがありません。
さすがに水道水の場合、カルキ臭さが残ってしまうため、雑味が出てしまいますが、日本国内で汲み上げられた水を利用したミネラルウォーターであれば、美味しい水割りを作ることができます。
水割りの応用
水割りはシンプルな作り方ですが、基本をマスターすれば様々なカクテルに応用できます。
代表的なものは、ハーフアンドハーフとウイスキーフロートです。
ハーフアンドハーフは通常3:7で入れるウイスキーと水の割合を5:5まで高めたものです。
ウイスキーの割合が高くなる分より濃厚な香りと味を楽しむことができます。
通常作る際は、あらかじめウイスキーと水を混ぜてしまいますが、ストレートウイスキーを少し多めに注ぎ、少しずつ加水していく方法でも、加水の割合によるウイスキーの味と香りの変化を楽しむことができるためおすすめできます。
ハイボール
ハイボールは、ウイスキーを炭酸水で割ることで作ります。
割り方は水割りと同じ3:7が基本となります。
お好みでレモンスライスを入れることもあります。
「ハイボール」というのも日本独特の表現で、海外では「ウイスキー・ソーダ」と呼ばれています。
近年、メーカーのPR戦略が盛んに行われたことから急速に人気を得た飲み方です。
すっきりとした味わいでくせがないため、ウイスキーを初めて飲む方やお酒がそれほど得意な方でも楽しんで飲むことができます。
様々な料理との相性も抜群です。
ハイボールを作るコツ
ハイボールを作る際は、大きめのジョッキグラスを用意します。
ジョッキグラスは予め冷凍庫に入れるとより冷えて飲んだ時の爽快感が増します。
最初に、グラスに氷を山盛りにします。
この時の氷は、冷蔵庫の製氷器で作れる小ぶりのものでも十分です。
氷は、冷やす以外に炭酸を気が抜けるのを防ぎ味を引き締める役割もありますのでケチらず、グラスに山盛りにすることがポイントです。
多少入れすぎくらいでもウイスキーとソーダを注ぐ時に溶けて落ち着くので問題ありません。
次にウイスキーをグラスに注ぎます。
お店で作る際は、専用のメジャーを利用して量を確認しますが、家庭で気軽に作る場合、百均などでも入手できるハイボール専用グラスを用いて量を確認するのがおすすめです。
ハイボール専用グラスはグラスの中に、美味しい割合(3:7)になるよう目印が引いてあるものも多いため、簡単に美味しく作れる量を確認することができます。
最後に炭酸水を入れ、軽くステアすると完成です。
ステアする際は、強くかき混ぜると氷が溶けてしまうため、優しく1周かき混ぜるだけで十分です。
ハイボール風カクテル
ハイボールは、自分の好みで簡単にカスタマイズすることも可能です。
基本的なハイボールは炭酸水を利用しますが、炭酸水を別のドリンクに変えるだけで、オリジナルカクテルを作ることができます。
広く飲まれているものには、炭酸水の代わりにコーラを用いたコーク・ハイ、ジンジャーエールを用いたジンジャー・ハイボールなどがあります。
もちろんコーラやジンジャーエールだけでなく自分の好みのドリンクやちょい足し素材を入れ、新しい味を開拓してみるのも良いでしょう。
まとめ
ウイスキーは、「飲み方に流儀がない」と言われるほど、どんな飲み方をしても美味しく飲むことができるお酒です。
一見すると横文字の銘柄が並んで小難しい印象を受けがちですが、保管や割り方に気を使わずにカジュアルに楽しむことができます。
いつものビールに飽きてしまった方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。