お酒飲むならグラスから!ウイスキーに合う日本生まれのロックグラス6選
ウイスキーの味を直感的に味わえるオン・ザ・ロックという飲み方は、ウイスキーの味はもちろんグラスの善し悪しでその印象を大きく変える飲み方です。
自分に合った品質のいいロックグラスでお酒を飲めば、その味はいつもよりずっと特別なものになるはず。
今回は、日本が誇る3つのブランドからウイスキーに合うロックグラスを6種類ご紹介したいと思います。
ロックグラスを選ぶ大切なポイント
ウイスキーをオン・ザ・ロックで飲むためのグラスは「ロックグラス」と呼ばれ、さまざまな食器ブランドが独自のロックグラスをデザイン、販売しています。
グラスというのは不思議なもので、その出来栄えによってお酒の味をも変えてしまう重要な存在。
せっかく美味しいウイスキーを飲むのなら、ロックグラスにもこだわって上質な雰囲気とワンランクアップしたお酒の味を楽しみたいですよね。
さて、それではロックグラスを選ぶ時にはどんなところを注意すればいいのでしょうか。
世界には沢山のロックグラスが存在しますが、大切なのは「自分に合った」質の良いグラスを選ぶこと。
ロックグラスを選ぶポイントは実はとても単純で、それでいて奥が深いものなので、選び方をチェックして自分にぴったりのグラスを見つけてください。
自分の手に合ったサイズを選ぶ
人の身体には個人差があり、それは手のひらの大きさも例外ではありません。
どんなに高品質なロックグラスであっても、片手で持てないくらい大きなグラスではお酒の味を楽しむことはできませんよね。
特に、ロックでウイスキーを飲む場合、グラスの重さに加えて氷、お酒の重さも片手にかかってきます。
重すぎるグラスでは、飲むのも疲れてしまう…という方もいるかもしれません。
多くのロックグラスは250CCというサイズを標準として作られています。
一般的な男性の手のひらだったらこの標準サイズを選べば丁度持ちやすいサイズ・重さになりやすいでしょう。
女性の場合、手も男性より小さい場合が多いのでこれよりも少ない容量のグラスを探すか、丸みを帯びていて持ちやすいタイプのグラスを探すことをおすすめします。
容量の多いロックグラスはお酒を深く味わいたい人にはぴったりですが、容量の分だけサイズが大きくなったり、重さを強く感じたりするので実際に手に持ってフィット感を確かめつつ選ぶようにしましょう。
口に当たる部分が薄いものを選ぶ
ロックグラスの中には陶器でできた厚いものも存在しますが、これは焼酎のお湯割り楽しむためのグラスです。
ウイスキーの場合、飲んだ時に口に流れ込んでくるお酒の温度、グラスの中で揺れる氷の感触、そして鼻に抜ける芳香といった全ての要素がお酒の旨味に影響します。
そのため、飲み口のガラスは薄ければ薄いほど良いとされ、上質なロックグラスの中には、ふちはまるで紙のように薄いフチのグラスもあるくらいなのです。
ガラスが薄いということは割れやすく取扱いに注意しなければならないという問題も発生しますが、ウイスキーにこだわりたいと感じたらなるべく飲み口の薄いロックグラスを探してみてください。
皇室御用達「カガミクリスタル」のロックグラス
日本を代表するクリスタルガラス専門ブランドと言えば、1934年創業の「カガミクリスタル」です。
カガミクリスタルが作り出す皇室御用達のガラス製品は、繊細で日本らしいデザインが際立ち、日本独自の美しさを手元で堪能できるでしょう。
プレーンなロックグラスはもちろんですが、伝統工芸である江戸切子を用いたグラスは贈答用としても人気を呼んでいます。
校倉 オンザロック
校倉(あぜくら)オンザロックは、日本の伝統的な建築様式「校倉」をモチーフに作られたロックグラスです。
グラスの下に刻まれた力強いカットとすりガラス状の加工が、そそがれたウイスキーと氷の光彩を華やかにし、見た目にも美しいオン・ザ・ロックを楽しむことができるでしょう。
木箱にしまわれているので、贈答品にもぴったりな高級感があります。
江戸切子ロックグラス 笹っ葉に菊つなぎ紋
江戸切子の中でも最もむずかしとされる、菊を模した「菊つなぎ紋」を三面にあしらえた見た目も豪華な大ぶりのロックグラス。
笹の繊細な切子細工から咲く菊の紋はけして下下品さは無い瀟洒な魅力を放っています。
320CCと容量が少し大きめなので、男性におすすめのロックグラスです。
ガラスの薄さを追求した「松徳硝子」のロックグラス
松徳硝子は電球用のガラスを作る工場として1922年に創業した会社です。
電球という繊細な製品を作ってきた技術が活かされたロックグラスは、高い品質を誇り多くのウイスキーファンに親しまれています。
薄さを追求したシリーズから、美しい模様が描かれた個性的なロックグラスまでオールマイティに作られた製品の数々は見た人を驚かせる繊細な作りとなっています。
うすはりシリーズ オールド
松徳硝子のうすはりシリーズとは、電球の薄いガラスを作る技術を使用して作られた極薄の飲み口が特徴的なガラス食器です。
一つ一つが職人の手によって作りあげられ、その薄さはなんと1mm以下。
グラス越しに氷の感触や冷たささえも伝わってくるような繊細なロックグラスを完成させています。
シンプルなデザインですが、180CCのSサイズ、300CCのMサイズ、400CCのLサイズとサイズ展開が豊富なのでどんな人の手にも馴染む一品が見つかるでしょう。
ROCKシリーズ ロックグラス
日本人の手になじむ毎日使いたくなるようなロックグラスをコンセプトに作られたROCKシリーズは、江戸切子の職人集団「堀口切子」とのコラボレーションによって、薄さと薄くしい技巧を両立させた製品です。
特にROCK#03は、矢来柄と呼ばれる江戸切子定番の模様を堀口硝子が独自にアレンジし、しなやかで見る目を奪う装飾に作り上げました。
特に中から覗き込むと見える、重なり合った柄の独特な模様は持ち主を飽きさせない存在となるでしょう。
伝統工芸の美しさを秘めた「津軽びいどろ」のロックグラス
「津軽びいどろ」は青森の伝統工芸品。
ひとつひとつが職人のハンドメイドで作られているため、色合いや雰囲気に同じものは無く個性的なロックグラスを求めている人にぴったりのブランドです。
平均価格も2,000円から10,000円程度とリーズナブルでギフトにも贈りやすく、日本のこだわりを感じるグラスが手に入るでしょう。
金彩ロックグラス
金彩ロックグラスは、津軽びいどろの代表的ともいえるシリーズ。
丁寧に職人のハンドメイドで作られているため、全て商品で同じものは一つとしてありません。
また、金彩ロックグラスには麦や霧、桜といった色合いによる種類が豊富で、自分で使う時も人に送る時も、その人に合った色を選ぶ楽しみが生まれるでしょう。
ロックグラス 線立てライン
金彩ロックグラスとはまた違った印象で津軽びいどろの伝統技術が楽しめるロックグラスが線立てラインです。
幅広のストライプが描かれたロックグラスは職人が色ガラスを1本1本巻きとって作られた模様。
シックでどこかレトロな雰囲気を持つグラスだからこそ、女性も男性も年齢問わず愛着を持てる一品です。
240mlと容量が少なめなので女性も持ちやすく、気軽に使いやすい作りとなっています。
ご夫婦や恋人同士でペアをそろえるのもいい記念になりそうですね。
まとめ
世界で沢山のブランドが作っているロックグラスですが、日本のガラス職人が丹精込めて作り上げたグラスもけして世界に引けを取りません。
日本に技術や伝統工芸が生み出したロックグラスを手に入れて、お気に入りのウイスキーをロックで楽しんでみましょう。
手になじみ、味を引き立てるグラスがあれば夜の贅沢なひと時が一層特別なものに変わるはずです。