個性を楽しもう!聖地スコットランドからシングルモルトウイスキーのおすすめ!
数あるお酒の中でも、ウイスキーの人気は高く、世界中にファンが多くいますよね。
その中でもシングルモルトウイスキーは、産地によって味わいに個性があることから、ウイスキーファンならずとも是非試していただきたいウイスキーです。
ウイスキーの聖地とも言われる、スコットランドから、おすすめのシングルモルトウイスキーをご紹介しようと思います。
シングルモルトウイスキーってつまり何?
シングルモルト、という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
しかし、実際にどんなウイスキーかと言われると、結構曖昧だったりしませんか?
ウイスキーは、穀物を原材料とし、樽で熟成させたお酒ですよね。
シングルモルトウイスキーは一つの蒸留所で蒸留された原酒だけをビン詰めしたものを言います。
その中でも単一の樽からのみビン詰めされたものは「シングルカスク」といい、さらに混じりけのない原酒が味わえます。
均一化されていないシングルモルトウイスキーは、蒸留所がある風土や天候によって味わいや風味が異なるのが特徴です。
つまり、蒸留所の個性がはっきりと表れるということですね。
ですから、自分の好みを探求する楽しさがあります。
それが熱狂的ともいえるファンを生み出しているのです。
ウイスキーの代名詞?スコッチ
スコッチウイスキーの産地といえば、スコットランドです。
ウイスキーの製法が伝わったのは、遅くとも12~13世紀と言われています。
連続式蒸留器を発明したり、原材料をより安価なトウモロコシに変えた、「グレーンウイスキー」を世に出したり、さらにはモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせたブレンディッドウイスキーを作り出したのは、スコットランドの製造者たちです。
まさにウイスキーの歴史をけん引してきたとも言えるでしょう。
そんなウイスキーの本場、スコットランドには数多くの蒸留所があり、素晴らしいシングルモルトウイスキーを製造しています。
ラフロイグ蒸留所
この蒸留所はスコットランドのアイラ島にあります。
アイラ島はスコットランド西岸沖、インナーヘブリディーズ諸島の南端にあり、8つの蒸留所と1つの製麦所がある、ウイスキーの聖地とまで言われる島です。
島の南部にあるラフロイグ蒸留所は1815年創業。
以降はブレンディッドウイスキーの発展に多大な貢献をしてきました。
そんな歴史ある蒸留所で造られたシングルモルトウイスキーは、1994年に、イギリスの「ロイヤルワラント」として認められました。
「ロイヤルワラント」とは「王室御用達」という意味で、チャールズ皇太子によりその品質と風味の豊かさが認められ、シングルモルトウイスキーとして初めての栄誉を受けたのです。
皇太子ご自身が買い付けにいらっしゃることもあるそうですよ。
また、新製品の発表時には必ず皇太子にご試飲して頂くそうです。
通向けのかなり個性派ウイスキーばかりですので、シングルモルトウイスキーに慣れてきてからチャレンジした方が無難です。
ただし、この味にはまった人々は、他のウイスキーでは物足りなくなるほどはまります。
初心者が飲んでみるなら、クラッシュアイス多めのソーダ割りがおすすめです。
ラフロイグ10年
75年前の誕生以来、同じ製法を守り続けて造られているシングルモルトウイスキーです。
フレーバーは独特でスモーキーです。
ピート香が爽やかに香り、チャールズ皇太子のお気に入りとしても有名です。
かなり個性的なウイスキーなので、上級者におすすめです。
色:輝く金色
香り:強いスモーク、潮の香り、ちょっと甘い薬品のような香り
味:微かな塩気とビートの複雑な味が、ほんのり甘さを感じさせる
2013年にはサンフランシスコスピリッツコンペティションでダブルゴールドメダルを獲得しました。
ラフロイグクオーターカスク
こちらは従来のバーボン樽で熟成させた原酒をやがてはさらに小さいクオーターカスクに入れ替えて熟成させています。
こうすることで、よりオーク材が原酒と密に混じり合い、新しい風味とまろやかさをまとわせてくれるのです。
「ラフロイグ10年」より、さらに複雑な味わいですが、のど越しはまろやかです。
アイル島ウイスキーに慣れてきたら、是非飲んでみたいウイスキーです。
色:鮮やかな金色
香り:かすかにココナツとバナナを感じる。
暖炉の薪のようなスモーキーな香り。
味:濃厚で複雑。
スモーキーさのなかにも柔らかい甘さがある。
マッカラン蒸留所
50もの蒸留所がある、「スペイサイド」にて1824年から創業したスコッチウイスキーの名門です。
合法的に蒸留が行える政府登録蒸留所として、ハイランドでは2番目に許可を受けました。
数多くのコンペティションで賞を受け、かのハロッズのウイスキー読本では「シングルモルトのロールスロイス」とまで言われています。
素材は厳しく選び抜かれたもののみを使い、麦芽も専用に作られているのです。
また、山や渓谷を経て濾過されたスペイ川の清涼な水は、マッカラン製品には欠かせません。
豊かな自然あふれる環境で、その土地と調和しながらウイスキー作りが行われているのです。
だからマッカランのウイスキーはシングルモルトの最高峰と言われるのですね。
こちらはそれほどクセもなく、万人に愛される味わいです。
上品な味わいですが、気軽に頂けます。
ザマッカラン12年
こちらは最もスタンダードなマッカランです。
原木から製樽まで徹底管理した、専用のシェリー樽で最低12年熟成させて造られています。
こだわりのシェリー樽から造られた原酒のみがビン詰めされており、ラグジュアリーな味わいが特徴です。
色:琥珀がかった金
香り:バニラ、ジンジャー、ドライフルーツの甘い香り
味:重厚でウッディ。
華やかなドライフルーツとシェリーのまろやかな味わい
ザ マッカラン 12年 ファインオーク
こちらはより気軽に楽しめる、ファインオーク樽にて熟成されたシングルモルトウイスキーです。
ヨーロピアンシェリー樽・アメリカンシェリー樽・アメリカンバーボン樽の3つの樽で、最低12年熟成されています。
華やかさはそのままに、より軽快ですっきりした味わいです。
特におすすめなのはハイボール。
ソーダで割ると、さわやかな香りが際立って、飲む手をとめられなくなりそうです。
色:淡い黄金色
香り:かすかなフルーツとハチミツ
味:まろやかで飲みやすい。
フルーツ、オーク、そしてスパイスがバランスよく混じり合っている。
グレンフィディック蒸留所
こちらの蒸留所も、「マッカラン」と同様、自然豊かな「スペイサイド」にあります。
1963年に世界で初めてシングルモルトウイスキーを発売しました。
創業は1887年で、その頃の製法を現在も大切に守っています。
スモーキーさやピートの強い香りもあまりなく、飲みやすく親しみやすいシングルモルトウイスキーです。
なんでも世界で一番飲まれているシングルモルトであるとか。
シングルモルトを知るためには、是非トライしてみたいですね。
グレンフィディック12年
蒸留所創業時から受け継がれる、伝統の味と香り今に伝えるシングルモルトウイスキーです。
グレンフィディックのフラッグシップであり、世界中の栄誉ある賞を受賞してきました。
上質なアメリカンオーク樽とヨーロピアンシェリー樽で最低12年熟成させてつくられています。
完璧な一品とも言われ、最高の賛辞をほしいままにしています。
2014年インターナショナルスピリッツ・チャレンジにてゴールドメダルを受賞しました。
色:とても淡い金色
香り:洋ナシ・レモンなどフルーツの熟成香
味:バター・スコッチ・クリームのようななめらかさ。
フルーティな甘さが余韻に残る
グレンフィディック 21年 グランレゼルヴァ
こちらはカリビアンラム樽仕上げで、複雑かつまろやかな味わいを楽しめます。
ヨーロピアンシェリー樽、アメリカンオーク樽の原酒をヴァッティングし、カリビアンラム樽にてフィニッシュします。
熟成期間は最低21年です。
エキゾチックで複雑な味わいです。
色:濃い金色
香り:バニラ・バナナ・イチジク
味:口当たりはソフトでまろやか、スモークな味わいも少々。
ライム、ジンジャーのさわやかさも感じる複雑な味わい
まとめ
こちらにご紹介したのは、数あるスコッチウイスキーの中でもほんの一握りなのですが、それでもバラエティの豊かさには驚かされますね。
スコッチを知れば、その奥深い世界にますますはまってしまうこと間違いなしです。
パンチの効いたスモーキーなものがお好きな方、すっきりと飲みやすいのがお好きな方、それぞれご自分の好みにあったシングルモルトウイスキーを探してみてはいかがでしょうか。