ウイスキーをおいしく飲むため3つの簡単なこだわりポイント
ウイスキーが苦手な方は多いのではないでしょうか?
これは本当においしいウイスキーに出会っていないのが原因かもしれません。
この出会ってないというのは銘柄だけのことではありません。
飲み方です。
おいしいはずのウイスキーをすすめられて飲んでみたけどもダメだったという方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこでウイスキーをおいしく飲むコツをちょっとだけご紹介します。
1. グラスと氷について
まずは銘柄選びと行きたいところですがその前にグラスと氷についてお話しします。
これはとっても重要なのでこだわってみてください。
グラスの選び方
グラスは2つあれば十分です。
1つはオンザロック用のロックグラスです。
大きさは10オンス(約300ml)くらいで背が低くいタンブラー。
オールドファッションドグラスともいいます。
2つ目はハイボール用または水割り用のグラスでこちらも10オンスくらいで背が高いタンブラー。
どちらのグラスも内側はできるだけなめらかなものが良いです。
なぜかというとステア(かき混ぜる)するときにガタガタと音がしてかき混ぜにくいからです。
100〜500円くらいのもので十分です。
もっと高いグラスも良いですがそれは高いだけではなくグラスの美しさを保つためにちょっとお手入れ面倒です。
適当に扱っているとすぐにグラスの表面に水鱗が着いてしまい台無しになってしまいます。
大事なのはグラスのすすぎと洗い終わった後の扱い方です。
すすぎはお湯で行ってください。
お湯ですすぐと乾燥が早いです。
そして完全に乾燥する直前にクロス(ふきん)で磨き上げてください。
バーでお酒がおいしいのはこのような手間やこだわり一つ一つが影響しているからなのです。
氷について
氷はおうちの製氷機で作ったのではあまり良くありません。
というかダメです。
コンビニエンスストアなどでロックアイスを買ってくるか、ちゃんとした氷を準備しましょう。
この氷の質の性でせっかくのおいしいウイスキーが台無しになってしまいます。
おうちの製氷機で作った氷、つまり透明ではない氷は空気や不純物が含まれているため白っぽくなっています。
この氷は溶けやすくてすぐに水っぽいウイスキーになってしまいます。
ちょっと面倒かもしれませんが自宅の冷蔵庫で透明の氷を作る方法があります。
少し大きめの容器(800ml〜)に沸騰させて冷ました白湯を入れて、ゆっくり凍らせると透明の氷が出来上がります。
キューブ型の容器にすればアイスピックで丁寧に割るとキューブ型の透明氷が準備できます。
アイスピックが上手に使えるようになるとバーテンダーになった気分になりますよ。
興味がある方はオンザロック用の丸氷にも挑戦してみてください。
2. 銘柄選び
ウイスキーの銘柄選びって迷いますよね。
なんでもいいですよ。
種類もバーボンウイスキー、スコッチウイスキー、ブレンディッドウイスキーなどいろいろあります。
例えばマッカランというシングルモルトのスコッチウイスキーはおいしいのは当たり前です。
のでもう少しお手頃でおすすめのものをいくつか紹介します。
もしこの中に飲んだことがあって好きじゃないというものがあったならば、見直しのチャンスです。
飲み方や作り方にちょっとこだわってみてどうなるか挑戦してみてください。
きっと新しい発見があるかもしれませんよ。
フォア・ローゼズ(Four Roses)
KIRINが輸入販売しているその名の通りボトルに4つの赤いバラの絵が描かれています。
スーパーや量販店なら1000円前後で手に入ります。
このウイスキーはバーボンウイスキーでグレーン(トウモロコシとライムギ)を原料とし、アメリカ合衆国のケンタッキー州で製造されています。
クセがなくほのかな甘い香りが特徴です。
もし同価格帯の日本のウイスキーが苦手だった方はこちらがおすすめ。
I.W.ハーパー ゴールドメダル(I.W. HARPER GOLD MEDAL)
こちらもKIRINが販売しているバーボンウイスキー。
価格はおよそ1500円前後です。
ちょっと独特のクセ(香り)があります。
それでいてちょっと甘め。
このクセにハマる人が多いようです。
最近はハイボールで出しているお店も多くなってきました。
オンザロックで飲むかハイボールや水割りで飲むかはお好みです。
もしこれが気に入ったらちょっとお高いですが「I.W.ハーパー12年」試してみてはどうでしょうか。
シーバスリーガル12年(CHIVAS REGAL 12 YEAR)
こちらはブレンデッドスコッチウイスキー。
価格は2000円前後です。
スコッチウイスキーというのはスコットランドで製造されたウイスキーです。
「シーバスリーガル」は「ストラスアイラ」と次に紹介する「グレンリベット」をキーモルトとするブレンデッドスコッチウイスキー。
少し甘めの香りで飲みやすいお手頃なスコッチウイスキーです。
「シーバスリーガル ミズナラ 12年」というのが最近CMでも宣伝されていますがこちらは全く別物です。
ザ・グレンリベット12年(THE GLENLIVET 12 YEAR)
こちらはシングルモルトのスコッチウイスキー。
価格は3000円前後。
もしバーで頼む時はリベットで通じます。
ほとんどクセがなくフルーティーな味わいと香り。
そのまま飲んでもお水で割ってもとってもおすすめのシングルモルトウイスキー。
似たような名前にグレンフィディックっというシングルモルトもあります。
グレンフィディックの方がちょっと甘い感じです。
3.飲み方・作り方
お酒はウイスキーに限らず飲み方・作り方で劇的に変化します。
ビールなら注ぎ方やグラスの違いで全然違った経験がある方も多いでしょう。
カクテルも居酒屋で飲んだものとバーで飲んだものとが全く違うのは材料だけじゃなく作り方が全く異なるからです。
オンザロック
オンザロックの楽しみは氷が少しずつ溶けていくことで味や風味が変わっていくことと余韻を楽しむこと。
まずロックグラスに氷を入れてウイスキーを1オンス(約30ml)注ぎます。
よくステアしてウイスキーとグラスを冷やします。
どれくらいステアすれば良いかはお好みですがグラスが冷たくなったらOK。
好みの状態を探ってみてください。
ステアするにはバースプーンがおすすめ。
バースプーンでカッコよくステアすればあなたもおうちバーテンダーの仲間入り。
アルコールが強いなぁと感じたならチェイサー(お水)を別のグラスで準備して交互に飲むといいですよ。
ハイボール
この飲み方はちょっとコツがいります。
お酒というものは入れ方作り方一つで全く別物になってしまいます。
コツといっても難しくはありません。
炭酸水はちゃんと冷蔵庫で冷やしておきます。
タンブラーに氷を入れてウイスキーを1オンス(30ml)注ぎます。
そしてここでステアしてグラスとウイスキーを冷やします。
炭酸系の割りものを注いでからではせっかくの炭酸が抜けてしまいます。
ステアしてから氷が少し溶けるので必要ならば氷を1つ追加します。
そして最後に炭酸数を端の方からゆっくりと注いで軽く一回ステアすればおいしいハイボールが出来上がり。
ウイスキーベースのカクテル
ウイスキーをベースとした簡単に作れるカクテルもちょっとだけ紹介します。
「ゴッドファーザー」はウイスキーを45mlと「アマレット・ディ・サロンノ」というお菓子などでも使うリキュールを15mlをロックグラスでステアしてできるカクテル。
「ラスティ・ネイル」はスコッチウイスキーと「ドランブイ」というリキュールで作ったカクテルでどちらもシェイカーが入らないのでおうちでも簡単に作れます。
分量を調整してお好みの味を探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
ウイスキーの銘柄だけでなく作り方やそれまでの工程を楽しむのもお酒の楽しみの一つです。
ウイスキーのウンチクを色々と覚えるよりはまずは作り方・飲み方にもこだわってみてください。
ウイスキーってこんなにおいしかったの?
と新しい発見があるはずです。
ぜひお気に入りの一本を見つけてお酒を楽しんでください。