加熱するジャパニーズウイスキー市場。老舗「江井ヶ嶋酒造」のおすすめは…?

ウイスキー

江井ヶ島酒造 ホワイトオーク あかし シングルモルト 46.0度 500ml

日本のウイスキーが国外で高く評価されるようになって、ジャパニーズウイスキーの人気はうなぎのぼりです。

そんな人気を受けて、日本国内では小規模蒸留所があちこちでウイスキー作りを始めています。

そんな中、ニッカやサントリーに負けない古い歴史を持つ蒸留所にも再び注目が集まっています。

それが「江井ヶ嶋酒造」。

地ウイスキーを名乗るメーカーですが、近年発売されたシングルモルトウイスキーはなかなかの高評価のようです。

ジャパニーズウイスキーについてと、江井ヶ嶋酒造」のおすすめを見てみたいと思います。



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国内外で人気!ジャパニーズウイスキー!

日本でウイスキーが造られるようになったのは1870年頃のことです。

本格的な販売が始まったのはだいぶ後で、1924年。

以後、品質の低迷や販売量の減少など、数多くの危機がありましたが、2000年に入ってからは国内外でジャパニーズウイスキーの評価が高まりました。

特に「ジャパニーズシングルモルト」は高い評価を受けています。

2015年に「山崎 シングルモルト シェリーカスク 2013」がイギリスのウイスキーガイドブック「ワールドウイスキーバイブル」において世界最高のウイスキーに選ばれたのは記憶に新しいところです。

さらに、NHKの連続テレビ小説でニッカウヰスキーの創業者「竹鶴政孝」の生涯を描いた「マッサン」は大ヒット。

日本国内のウイスキーブームが巻き起こりました。



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ジャパニーズウイスキーのお手本は本場スコットランド

ウイスキーを英語表記すると「whisky」と「whiskey」の2種類があります。

カタカナにすると同じですから、日本人はあまり意識しませんよね。

二つの表記の違いは「e」があるかないかのみ。

「whiskey」と記すのはアメリカ、アイルランドで作られたウイスキー。

「whisky」と記すのはスコットランド、カナダ、そして日本です。

実はウイスキーの生産地によって、英語では表記を区別しているのです。

日本のウイスキーはスコットランドと同じ区分。

ジャパニーズウイスキーのお手本がスコッチウイスキーであるということがわかります。

ただし、本場のスコッチは日本人にはスモーキーすぎるので、日本人に合わせてややライトに作られています。

ジャパニーズウイスキーの特徴とは…

ジャパニーズウイスキーの主流はモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした「ブレンディッドウイスキー」。

また、ジャパニーズウイスキーの特徴として原酒の熟成にミズナラの樽を使用することがあげられます。

ミズナラで熟成された原酒はココナッツに似た香りを帯び、長い熟成期間を経て伽羅、白檀に例えられる香りへと変化していくのです。

ジャパニーズウイスキー独特の風味と香りを与えてくれるミズナラ樽ですが、樽の中の液体が漏れてしまいやすいという欠点があります。

そのため近年ではミズナラではなく、他国と同様にホワイトオーク樽を使用するメーカーが増えています。

品切れ続出!世界的に大人気のジャパニーズウイスキー

世界的なコンペティションで高い評価を受けるようになり、ジャパニーズウイスキーの品質は世界に広く知られるようになりました。

そのおかげで、世界中でジャパニーズウイスキーの需要が増大します。

あちこちで品切れが続き、日本の価格よりはるかに高い値段で取引されるようになりました。

特に近年経済成長著しい中国の富豪たちは、こぞってジャパニーズウイスキーを買い漁りました。

最高のウイスキーとされた「山崎 シングルモルト シェリーカスク 2013」は今でもウイスキーマニアにとっては垂涎のウイスキーです。

2016年に香港で行われたオークションでは「山崎50年」がおよそ710万円で落札されました。

まだまだジャパニーズウイスキーの人気は衰える様子はありません。

日本では蒸留所ラッシュ!

世界的なジャパニーズウイスキーブームを受けて、日本では小規模蒸留所があちこちに作られています。

現在、日本のウイスキー市場を握るのは「ニッカ」と「サントリー」。

この2社で日本のウイスキー市場のシェアの90パーセント以上を占めています。

そんなウイスキー市場に現在、変化が起きているのです。

蒸留所を作ってもすぐにウイスキーはできません

ウイスキーを代表するスコッチは樽において最低3年間熟成させなければならないという決まりがあります。

ウイスキーは樽による熟成がその味わいに大きな影響をもたらすと考えられているのです。

日本では小規模蒸留所があちこちに作られていますが、スコッチのように質の高いウイスキーを作ろうと考えるならば、最低でも数年の熟成期間を置かなければなりません。

数年の間じっと待つのみなのですから、なかなか大変です。

しかし、ジャパニーズウイスキーブームが来ている今こそがウイスキー作りのチャンスです。

小規模蒸留所は数年後のウイスキー市場に焦点を定めているというわけなのです。

ジャパニーズウイスキーブームで再注目!江井ヶ嶋酒造

乱立する小規模蒸留所とは同様に、古くからある蒸留所にも注目が集まっています。

それが老舗蒸留所の一つ「江井ヶ嶋酒造」です。

ウイスキーの蒸留所なのに「酒造」?

と思われるかもしれませんが、実はこの「江井ヶ嶋酒造」は清酒「神鷹」の蔵元。

こちらのメーカーでは日本酒の製造も行っているのです。

実は日本初の蒸留所かも…?

日本で初めて認められた蒸留所はサントリーの「山崎蒸留所」と言われています。

1924年のことです。

しかし、この「江井ヶ嶋酒造」がウイスキー製造免許を取得したのは山崎より早い1919年。

年数だけ見れば、日本初の蒸留所は山崎ではないということになりますが、当時江井ヶ嶋酒造には蒸留所に不可欠な「ポットスティル」が無かったそうです。

そのため、江井ヶ嶋酒造を日本初とすることはできないという考えが主流です。

創設時から日本酒以外も作っています!

江井ヶ嶋酒造は兵庫県明石市にあります。

この地域は良質な水と米があり、「灘五郷」の影響を受けて、江戸時代より日本酒造りが盛んに行われていました。

そんな酒造の息子の一人であった「卜部兵吉」がはじめたのが「江井ヶ嶋酒造」なのです。

江井ヶ嶋酒造は従来から「日本酒メーカーは日本酒のみをつくるにあらず」というポリシーを持っており、ウイスキーやブランデーなどの洋酒部門にも積極的に進出していきました。

1963年には山梨県にワイナリーも竣工し、ワイン造りを始めています。

ホワイトオーク シングルモルト あかし

江井ヶ島酒造 ホワイトオーク あかし シングルモルト 46.0度 500ml

アメリカンオーク樽、バーボン樽で貯蔵したモルトをバッティングしたシングルモルトウイスキーです。

複雑で豊かな個性を楽しむことが出来ます。

冷却濾過せず、着色料無しで仕上げました。

江井ヶ嶋酒造ではもともと安価なウイスキーのみを販売していました。

これは初めてつくられた「シングルモルトウイスキー」です。

香りは甘くウッディ。

美しい琥珀色をしています。

ミディアムライトな口当たりで、上品な飲み心地。

スパイシーさの中にわずかなピートを感じます。

ホワイトオーク 地ウイスキーあかし

ホワイトオーク 地ウイスキーあかし 500ml

こちらはスコッチタイプのブレンディッドウイスキーになります。

原材料には英国産麦芽を100パーセント使用しました。

モルトの香りが華やかに立ち込めます。

淡麗で、ややピリッとした口当たり。

食後などに気軽に頂くのがおすすめです。

大勢でワイワイと楽しむのにぴったり。

ロックやハイボールにも適しています。

まとめ

日本酒の蔵元であり、ウイスキーの蒸留も行っているという珍しい酒造メーカー「江井ヶ嶋酒造」。

手頃で安価なウイスキーを作ってきましたが、今後は高品質のシングルモルトウイスキーにもチャレンジしていくそうです。

この「江井ヶ嶋酒造」以外にも、日本では小規模蒸留所がこだわりのウイスキー作りを始めています。

ジャパニーズウイスキーの巨人である「サントリー」や「ニッカ」に変わり、世界中から高い評価を受けるウイスキーが誕生するのかもしれません。

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