世界が大注目!オーストラリアからとびきりのウイスキーのおすすめ!

ウイスキー

サリヴァンズ・コーヴ アメリカンオーク タスマニアン・シングルモルト 47.5度 700ml

ウイスキーといえばスコットランドやアイルランド…。

なんていう認識は昔の話。

ウイスキーの新興勢力ともいえる蒸留所が、世界各地から現れています。

特に注目度が高いのは、オーストラリア。

つい最近までウイスキーの蒸留所さえなかったこの国で、次々と素晴らしいウイスキーが造られているのです。

ウイスキー愛好家が現地まで乗り込んでいくという、オーストラリア産ウイスキーとはどんなものなのでしょうか?



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ウイスキーの新天地、オーストラリア

オーストラリアで初めて認可を受けた蒸留所が誕生したのは、実は割と最近です。

1839年にオーストラリア最後の蒸留所が閉鎖され、それ以降は暗黒時代ともいえるものでした。

そもそもオーストラリアは、1901年に連邦となってからは、法律で小規模経営の蒸留所は認められていなかったのです。

ウイスキーの蒸留所をつくる事自体が困難だったのですね。

蒸留所を作るためには、まずオーストラリアの蒸留所法を変えなければなりません。

動いたのは長年ウイスキーを造りたいと望んでいたビル・ラーク。

彼が議員に働き掛けるなどして、1992年、ようやく政府の認可を得ることができました。

こうしてオーストラリアで初めて誕生した蒸留所が、ラーク蒸留所です。

これまでの経緯から、ラーク蒸留所のオーナーであるビル・ラークは「オーストラリアンウイスキーのゴッドファーザー」と呼ばれています。

彼の働きがなければ、現在のオーストラリアンウイスキーの隆盛はなかったかもしれませんね。



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オーストラリアの蒸留所って?

現在オーストラリアにはたくさんの蒸留所がありますが、ほとんどが小規模蒸留所です。

特に西オーストラリアの蒸留所が上質で安定した生産を続けています。

そのほかにも、南東の島ながら、タスマニアにも素晴らしい蒸留所がいくつもあります。

おすすめを見てみたいと思います。

グレートサザンディスティリングカンパニー

2004年に西オーストラリア、プリンセス・ロイヤル・ハーバーの端に作られた蒸留所です。

アルバニー川の上質な水と、地元産の豊富な資源、海のそばの快適な気候というのが、この地に蒸留所をつくる決め手となりました。

こちらの蒸留所は、とことん地元産にこだわっています。

原材料となる穀物とピート。

それに水は雨水も貯蔵タンクにためて使用。

ウイスキーを造るのに必要なエネルギーも、キング・ジョージ湾の風車から賄っています。

さらに特徴的なのは、樽です。

グレートサザンディスティリングカンパニーが使用する樽は、地元オーストラリアのワイン業者から仕入れています。

蒸留所からそう遠くないところにマーガレット・リバー地域があります。

ここがオーストラリアでも有名なワインの産地なのです。

こちらからウイスキーの為に、ポート、トカイ、シェリー、マスカットワインの入っていた樽を調達しています。

グレートサザンディスティリングカンパニーによる樽での熟成期間は最大4、5年です。

オーストラリアの法律では最低2年ということですから、こちらの会社ではより長めの熟成期間をとっているようです。

そのおかげでしっかりした味わいのフルボディが多く、樽の個性を強く感じます。

設立からはまだそう時間のたっていないグレートサザンディスティリングカンパニーですが、マーガレット・リバー流域にも新たに蒸留所を建設し、さらなる飛躍を目指しています。

オーストラリア蒸留酒賞授賞式(ADSA: Australian Distilled Spirits Awards)においても常連となっており、2016年には3部門で賞を獲得し、3つのトロフィーを受け取りました。

これからまだまだ成長が期待されている会社です。

ライムバーナーズシングルモルトウイスキーシェリーカスク61%

ライムバーナーズとは「石灰焼成場」という意味です。

グレートサザンディスティリングカンパニーのフラッグシップともいえる銘柄ですね。

こちらのウイスキーはバーボン樽で熟成させたあと、古くちいさなシェリー樽にて完成させます。

グレートサザンディスティリングカンパニーのウイスキーはどれもシングルカスクのみの小規模生産です。

カラー:美しい琥珀。

香り:ワインを思わせる香り。

ハチミツ、レーズン、バターキャラメルの濃厚な香り。

スパイシーさもある。

味わい:濃厚でアルコールを強く感じる。

コーヒーのような風味。

糖蜜、モルトビスケットの味わい。

フィニッシュにモルトとハーブを感じる。

濃密なウイスキーですので、ストレートではなく、少しの水を加えて頂くのがおすすめです。

その方が深くまろやかな味わいをより引き出すことができますよ。

タイガースネークカスクストレングス62.7%

こちらはサワー・マッシュ・バーボンスタイルのウイスキーです。

このスタイルのウイスキーとしては、オーストラリアで初めて認可を受けました。

名前の「タイガースネーク」は蒸留所周辺の砂地に住む毒蛇に由来しているそうです。

テネシー・ウイスキーとケンタッキー・バーボンから多大なインスピレーションを受けています。

カラー:明るい黄金色。

香り:カラメル、バニラ、シリアルのような香ばしさ。

味わい:甘いスパイス、キャンディードコーン、ヘーゼルナッツのまろやかさ。

口当たりよく、クリーミーなフィニッシュ。

ライムバーナーズシングルモルトウイスキーアメリカンオーク43%

アメリカンオークのバーボン樽にて熟成されました。

オーク樽らしい風味と味わいを楽しめます。

カラー:淡い黄金色。

香り:スパイス、バニラ、ナッツやキャラメル。

味わい:まったりとした濃厚な味わい。

サリヴァンズ・コーヴ蒸留所

1824年に禁止法が制定されるまで、タスマニアには16の蒸留所と、数えきれない違法の蒸留所がありました。

こちらの蒸留所は法律が変わった後、1994年に造られた新しい蒸留所です。

ウイスキーに適した場所であるため、タスマニアは小さな島ながらウイスキー産業が急速に成長しています。

サリヴァンズ・コーヴ蒸留所は、それらをけん引していると言えます。

ジェネラル・マネージャーのパトリック・マギーレによると、この蒸留所のウイスキーを特徴つけているのはボトリングのタイミングであるといいます。

手作りの小規模蒸留所らしく、樽のボトリングのタイミングは科学的数値ではなく、感化的な判断によって行われています。

ウイスキーが自然に最高の状態になるまで、年月にとらわれずに待ちます。

そうすることによって完璧で、最高のウイスキーが出来上がるのです。

その後、最適と見極められたウイスキーはすべて手作業でボトリングされます。

小規模生産の蒸留所らしいこだわりが感じられますね。

もちろん原材料はすべて地元産。

タスマニアンウイスキーの伝統を今に伝える蒸留所です。

こちらで造られたウイスキーは世界的にも高評価を受けています。

月曜から金曜まで、見学ツアーも開かれていますので、オーストラリア旅行の際は旅程に入れてみるのもいいかもしれませんね。

もちろんテイスティングできますよ。

(ツアー料金とは別料金になります)

サリヴァンズ・コーヴ フレンチオーク

2014年にワールド・ウイスキー・アワードにおいてベストシングルモルト賞を受賞しました。

日本・スコットランド以外では初めての受賞です。

小規模生産のため、入手しにくいですが、本社のHPからはそのうち販売されるようです。

南半球最高とも言われたウイスキーですので、トライする価値ありです。

カラー:深い琥珀。

香り:ダークチョコレート、シナモン、オレンジピール、ヘーゼルナッツの深い香り。

味わい:ドライフルーツとダークチョコレートの濃密さが長く続く。

サリヴァンズ・コーヴ アメリカンオーク

サリヴァンズ・コーヴ アメリカンオーク タスマニアン・シングルモルト 47.5度 700ml

世界的に有名なウイスキーの評論家、ジム・マーレイ氏が年に一度発表する「whiskybible2007」で、95点という高得点を獲得しました。

これによって、世界のウイスキーファンからの視線を一気に集めました。

2014年にWWAを受賞したフレンチオークよりフルーティで飲みやすく、アメリカンオークの方が好きだという愛好家も多いです。

カラー:淡い琥珀。

香り:モルト、スパイス、かすかにナッツ。

味わい:まろやかでクリーミーな口当たり。

華やかなフルーツの味わいが広がる。

シトラスのさわやかさの後、バニラの甘さ。

バランスの良い味わいが長く続く。

まとめ

まだまだウイスキー発展途上のオーストラリアはこれから大注目ですね。

近年ではオーストラリア政府もバックアップに力を入れ始めていますし、ますます存在感を増していくのではないでしょうか。

ネックはどこも小規模の少数生産ということ。

大規模生産を行い始めた蒸留所もありますが、まだまだ入手困難な銘柄も多いので、見つけたら迷わずトライしてみてください。

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