知れば知るほどハマる!?ウイスキーについて学ぼう!
ウイスキーをBARで注文するとかっこいいですよね!
飲み慣れた方は一人で行って注文したり、ウイスキー初心者の方を連れて行ったりしておすすめの飲み方を紹介してるなんて方もいると思います。
でもウイスキーについて実はどれだけ知っていますか?
ウイスキーについて質問された時、サラリと答えたいものですよね。
そこでウイスキーについて詳しく学んでいきましょう。
ウイスキーの歴史
ウイスキーとは蒸留酒の一つです。
蒸留酒とは、醸造酒を蒸留して作った酒であり、スピリッツとも呼ばれています。
この蒸留酒というのは、いったん造った醸造酒を火にかけて造るもので、アルコール度数が割と高めなのが特徴です。
このウイスキーの歴史についてまずは詳しく見ていきましょう。
ウイスキーの誕生
ウイスキーの始まりである蒸留酒の製法は、紀元前4世紀まで遡ります。
ヨーロッパの練金術師によって、沸点が100℃の水より低い78℃のアルコールを蒸留することによって濃縮させる方法が研究されいたそうです。
言葉の由来は、ゲール語で生命の水を意味する「ウースカ・ベーハ」から現在の「ウイスキー」という言葉になったと言われています。
ウイスキーの誕生については諸説あり、確実だと断言できるものはありません。
ウイスキーと思われる蒸留酒の名前が現れるのは14世紀頃だと言われており、元々はブドウで作られていたお酒もアイルランド国内に製法が伝わったことで大麦やライ麦から作られるようになりました。
他にもアイルランドでは、この ウースカ・ベーハ よりも前に蒸留酒が作られていたという説もあります。
こちらはビールに近い濁り酒のようだったと言われています。
どちらにしてもかなり古くからウイスキーは飲まれていたことになります。
密造されたウイスキー
アイルランドで誕生したウイスキーは、スコットランドにも広まっていきました。
そして1707年イングランドはスコットランドを併合し、スコットランドに対し高額の酒税を課すようになったのです。
その税はピーク時でなんと課税前の10~20倍近くも税金まで膨れ上がりました。
そのためスコットランドの人たちは、各地の山奥に隠れてウイスキーを製造するようになりました。
この時、住民は手近にあったシェリー酒の空樽にウイスキーを詰め、そのまま徴税人の目につきにくいように渓谷などに隠しました。
そして時が経ち樽を開けてみると、透明だったウイスキーが琥珀色になり、味も香りもまろやかに変わったと言われています。
この密造時代は、1823年の酒税法の改正まで100年以上も続きました。
しかしこの密造時代があったからこそ、今のウイスキーが確立したのです。
日本で普及したウイスキー
ウイスキーが日本に伝わったのは、江戸時代末期のことです。
黒船が来航した1853年、将軍への献上品として持ち込まれた品物の中にウイスキーの記録が残っているのです。
明治に入ってからは民間での輸入も行われるようになりました。
しかし明治末期になっても、ウイ」スキーが日本のアルコール市場に占める割合は1%程度でそこまで普及はしませんでした。
ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝と、サントリー創業者の鳥井信治郎がスコットランドで学んだ蒸留技術を日本に輸入し、日本初の国産ウイスキーを完成させることで日本で爆発的な人気を得ています。
こうした流れがあったからこそ、 現在ではスーパーやコンビにでも買うことが出来るのです。
ウイスキーの種類
それでは次にウイスキーの種類をご紹介したいと思います。
スペイサイド
ハイランド地方東部のスペイ川の近辺をスペイサイドといい、約50の蒸留所があります。
スペイモルトは全体的に華やかな甘みがあり、女性やウイスキー初心者の方におすすめです。
グ代表的なものにレンリベット、グレンフィディック、マッカランなどがあります。
ハイランド
スコットランドの北の方に位置するハイランド地方には約40の蒸留所があります。
北はスモーキー、南はフルーティー、東はなめらかな甘さ、西はドライでスモーキーなどそれぞれ特徴があります。
代表的なものに北ハイランドのシングルモルトの定番であるグレンモーレンジィがあります。
ローランド
スコットランドの南の方をローランド地方といい、かつては多くの蒸留所がありました。
しかし現在稼働しているのは2箇所だけになっています。
穏やかな風味のウイスキーが多く、甘味もあるのでカクテルベースにも向いています。
代表的なのがオーヘントッシャンです。
アイラ
こちらは島になります。
この島には8つの蒸留所が海辺にあり、熟成樽が常に潮風を受け続ける影響から独特の匂いとスモーキーさがあります。
代表的なのはボウモア、ラフロイグです。
キャンベルタウン
キャンベルタウンはその昔30以上もの蒸留所がありましtが、現在は2つの蒸留所しか残っていません。
キャンベルタウン特徴はフルーツ感、オイリー、塩っぽい風味です。
代表的なものはスプリングバンクです。
ウイスキーの中でも極めてしょっぱい味わいが口に中に広がった後、優雅な甘みがやってくるのが特徴です。
アイランズ
アイランズとは、オークニー諸島、スカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島にある6つの蒸留所をいいます。
ハイランドパーク、スキャパ、タリスカーが代表的で、、蜂蜜のような甘い香りに加え、華やかでスモーキーな香りが特徴です。
ウイスキー飲み方
ウイスキーにはいろいろな飲み方があり、飲み方によってアルコール度数を調整して自分好みのスタイルで愉しむことができます。
ここでは、代表的なウイスキーの飲み方をご紹介したいと思います。
ストレート
こちらはウイスキーをそのままの状態で味わう飲み方です。
氷を入れたグラスに注いだミネラルウォーターと交互に飲む事で口の中をゼロに戻し、その都度一口目に味わえる香りやうまみが楽しめます。
オンザロック
こちらはグラスに大きめの氷を入れそこにウイスキーを注ぎ、マドラーなどで軽く混ぜて出来上がりです。
冷えたウイスキーが楽しめるため、よりエッジが効いた味わいが楽しめるのが特徴です。
水割り
こちらはウイスキーを水で割ったものです。
一1:2=ウイスキー:水の割合が一般的ですが、自分のお好みの濃さに調節できるので比較的飲みやすいです。
ハイボール
一番飲まれているのがこのハイボールだと思います。
こちらは1:3=ウイスキー:ソーダの割合で作ります。
レモンを添えたり、ソーダをジンジャエールに変えたりしてもおいしいです。
割と食事とも合いやすいので、居酒屋でビール代わりに頼む人も多いと思います。
ジャパニーズウイスキー
それでは最後に日本のウイスキーを2点ご紹介致します。
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎
こちらはサントリーから出ているウイスキーです。
多種多様な原酒の中から「ワイン樽貯蔵モルト」を使用し「ミズナラ樽貯蔵モルト」など複数の原酒とヴァッティングして造っています。
そのため、やわらかく華やかな香りがあり、甘くなめらかな味わいが特長です。
サントリーシングルモルトウイスキー 白州
こちらは森の若葉のようなみずみずしくほのかなスモーキーフレーバーを備えた「ライトリーピーテッドモルト」と、複雑さと奥行きを持つさまざまな原酒をヴァッティングしています。
そのためフレッシュな香り、爽やかで軽快なキレの良い味わいが特長です。
まとめ
このように今当たりまえに飲めるウイスキーにも、それに至るまでの長い道のりがあるのです。
また地方によって味わいや風味が違い、おすすめの飲み方も変わってきます。
今まで気にせず飲んでいた方は、今度からそんな視点でウイスキーを見てはどうでしょうか。
これまで以上にウイスキーを楽しむことが出来るかもしれません。