スコッチウイスキー7選、本場スコットランドのおすすめウイスキーを紹介します。
本場スコットランドのウイスキーなら高価に違いない、価格も1万円以上するものがザラという印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、さにあらずです。
本場のウイスキーだけあって、生産量が安定し需要と供給のバランスが取れているので、価格も安定しています。
近年における転売目的の買い占めや、それに付随する価格の高騰にうんざりしている人にこそスコッチはおすすめなのです。
今回はスコッチ7選と題し、あなたにおすすめのスコッチを紹介します。
きっとスコッチに対する考えが変わるはずです。
スコッチウイスキーとは
イギリス北部スコットランド地方で造られる蒸留酒をスコッチウイスキーといいます。
製法や貯蔵・熟成期間はスコッチ・ウイスキー法によって厳しく管理されています。
ちなみにスコットランドにおけるスコッチ以外のウイスキー製造は禁じられています。
このような厳しい管理下で、スコッチは製造されているのです。
さすが本場のウイスキーですね。
スコッチウイスキーの種類
スコッチウイスキーは、その製法によりモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーに分類されます。
モルトウイスキーは大麦麦芽のみを原料にして蒸留し3年以上樽熟成させたものです。
グレーンウイスキーは、とうもろこしや大麦麦芽、小麦を原料として蒸留し造られたウイスキーです。
おもに、モルトウイスキーとブレンドするために使用されます。
そして、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものが、ブレンデッドウイスキーです。
地域によって個性が異なるスコッチ
スコッチといっても、地域によって使用する穀物や水、酵母は異なっています。
製品を購入する場合にも、各地域のスコッチの特徴を知っておけば賢い買い物ができます。
ここでは、各地域毎にスコッチの個性を紹介して行きましょう。
スペイサイド
スコットランド北部を流れるスペー川流域をスペイサイドと言います。
スコットランドにある蒸留所の約半分がこの地域に集中しています。
スペイサイドは、スコッチウイスキー発祥の地と言ってもいいでしょう。
この地域で生産されるスコッチは、洗練された風味とさわやかな味わいが特徴です。
ハイランド
エディンバラからグラスゴーを結んだ線から北部をハイランドと言います。
ピートの香りが強く、辛口のウイスキーが多いのが特徴です。
ただし、最北端付近の蒸留所とグラスゴー付近の蒸留所では、味も風味もかなり異なります。
ローランド
エディンバラからグラスゴーを結んだ線から南をローランドと言います。
この地域のスコッチは、ピート香が少なめで、まろやかな味が特徴です。
イングランドにも近いため、数多くのウイスキー工場やブレンド業者が集中するスコッチ産業の中心地となっています。
アイラ
スコットランド西部の大西洋に浮かぶ島がアイラ島です。
ここで生産されるウイスキーの特徴は、潮の香りと強烈なコクです。
個性的なスコッチを産することで有名な地域です。
おすすめスコッチウイスキー7選
では、早速おすすめのスコッチウイスキーベスト7を紹介していきましょう。
味に定評があり、比較的手頃な価格で入手できるものを選んでみました。
ザ・マッカラン12年
シングルモルトのロールスロイスと称えられるのが、「ザ・マッカラン」です。
そのマッカランの代表作が「ザ・マッカラン12年」です。
原料の大麦には、最高級のゴールデンプロミス種を使用しています。
蒸留には、小型の直火蒸留釜を用い、貯蔵熟成にはスペイン産のシェリー樽を使用するというこだわりようです。
大量生産には向かない製法ですが、そのこだわりがスコッチの最高峰と言われる品質を維持している理由なのでしょう。
「ザ・マッカラン12年」の特徴は、シェリーのほのかな香りと芳醇な味わいです。
フルーティーで甘い風味が愉しめます。
度数は40°、容量は700ml、実売価格は9000円前後となっています。
価格も1万円未満と手の届かない値段ではありません。
ぜひ、一度手に取って「シングルモルトのロールスロイス」を楽しんでください。
シーバスリーガル12年
スコッチのプリンスとして知られるのが、シーバスリーガル12年です。
おもにストラスアイラ蒸留所で12年以上貯蔵熟成したモルト原酒を中心にして造られています。
ストラスアイラ蒸留所と言えば、ハイランド地方に存在する最古の蒸留所として知られています。
その他、「グレンキース」「ザ・グレンリベット」「グレングラント」「ロングモーン」など個性豊かな原酒を絶妙なバランスで贅沢にブレンドさせています。
ストレートやロックはもちろん、緑茶やジンジャーエールで割っても愉しめます。
度数は40°、容量は700ml、実売価格は2700円前後となっています。
これだけの名酒でありながら、比較的購入しやすい価格ですよね。
ぜひ一度お試しください。
ゴードン・ハイランダーズ
ゴードン・ハイランダーズ連隊は、スコットランドを代表する部隊です。
ファイティングマックとして恐れられたヘクターマクドナルド将軍も、この連隊の出身ですね。
その名誉高き連隊を記念して造られたウイスキーが、「ゴードン・ハイランダーズ」です。
製造はウィリアム・グラント&サンズ社となっています。
深いコクのある味わいが特徴のブレンデッドウイスキーです。
度数は40°、容量は700ml、実売価格は5000円前後となっています。
歴史好きの人にぜひ味わって欲しいウイスキーです。
クランマクレガー
日本の量販店でもよく見かける、ブレンデッドウイスキーです。
製造はウィリアム・グラント&サンズ社です。
手頃な価格でありながら、滑らかで甘い口あたりは、毎日飲んでも飽きがきません。
繊細な飲み口は、日本人の好みにも合っています。
アメリカにおいても、非常に人気のあるスコッチウイスキーです。
度数は40°、容量は700ml、実売価格は1300円前後となっています。
バランタイン12年
世界中のウイスキー通に愛されているのが、「バランタイン」です。
製造元のバランタイン社は、スコットランド全土に蒸留所を所有しています。
本社は、スコットランドの中心部であるダンバートンにあり、そこでは常時100万樽以上の原酒が貯蔵されています。
さすが、ウイスキーの本場ですよね。
「バランタイン12年」は、モルトウイスキーもグレーンウイスキーも全て12年以上貯蔵熟成した原酒を使用しています。
バランタインの特長は、芳醇でバランスの取れた味わいです。
絶妙なブレンドによってスコッチにありがちな武骨さが抑えられ、まろやかな口あたりが愉しめます。
この点が、世界中の愛好者から好まれている要因なのでしょう。
その品質の高さから、国際的な酒類コンペティションでも数々の賞を受賞しています。
「バランタイン12年」の度数は40°、容量は700ml、実売価格は2000円前後となっています。
スコッチ特有の武骨さが苦手な人におすすめのブレンデッドウイスキーです。
ボウモア12年
アイラ島を代表するモルトで「アイラの女王」と呼ばれるのが、「ボウモア12年」です。
麦芽を焚くピートの燻香によって生じるスモーキーフレーバーと海の香りが、アイラモルトの特徴です。
さらにダークチョコレートのような独特のコクとレモンや蜂蜜の香りが、世界中のモルトウイスキー通に愛される理由でしょう。
度数は40°、容量は700ml、実売価格は4000円前後となっています。
ゆっくりとくつろぎたい時におすすめのスコッチです。
カティサーク12年デラックス
1923年の誕生以来、その飲みやすさで世界中に支持されているのが、「カティサーク12年デラックス」です。
グレンロセス、マッカラン、グレンリベットなどのスペイサイド地方のモルトを使用したブレンデッドウイスキーです。
カティサークの特徴は、マイルドな口あたりとなめらかなのどごしです。
淡い黄金色もこのスコッチの特色ですね。
度数は40°、容量は700ml、実売価格は2800円前後となっています。
まとめ
今回紹介したウイスキーを以下にまとめておきましょう。
- ザ・マッカラン12年
- シーバスリーガル12年
- ゴードン・ハイランダーズ
- クランマクレガー
- バランタイン12年
- ボウモア12年
- カティサーク12年デラックス
スコッチは、どちらかと言えば質実剛健一本槍という印象をお持ちの方が多いと思います。
しかし、実際に味わってみると実にバラエティに富んでいます。
中には、個性が強すぎて飲む人を選ぶお酒もありますが、本場だけあって世界中で愛飲されているものもあります。
この記事を読んで興味のあるお酒が見つかったら、ぜひ手に取って味わって欲しいと思います。