サウナスーツを着てエアロバイクをする効果とは?危険性やデメリットも解説!
屋内で手軽に運動ができるエアロバイクと、減量が必要なボクサーなどが着ることの多いサウナスーツ。
その2つを組み合わせることで、嬉しい効果を得ることが可能になります。
では、サウナスーツを着てエアロバイクをすると、どのような効果を得ることができるのでしょうか?
ここでは、サウナスーツを着用してエアロバイクを行うことで期待できる効果や危険性、デメリットなどを解説していきます。
サウナスーツってどのようなウエアなの
サウナスーツとは、その名前の通り、サウナのような効果を得ることができるウエアです。
一般的なサウナに入ると、暑さにより大量の汗をかきますが、サウナスーツも汗をかくことを促すものです。
見た感じはウインドブレーカーのようになっており、体の熱(体温)を逃がさないようになっています。
サウナスーツを着ると体の熱が逃げにくいため、ちょっとした運動でも汗が出やすく、普通に運動すればたくさんの汗をかきます。
つまり、サウナスーツとは、発汗効果が高いウエアなのです。
そのため、多くの方は、運動で大量の汗をかきたい時にサウナスーツを利用しています。
サウナスーツの効果は高い発汗効果
先程説明したように、サウナスーツは汗をかきやすい作りをしており、高い発汗効果があります。
つまり、普通のウエアを着るよりも、汗を多くかくことができるのです。
汗が多く出ると体重は減りますが、それでは痩せているとはいえません。
汗をかいて体内の水分量が減れば当然体重は減り、水分を補給すれば元の体重に戻ってしまいます。
そのため、サウナスーツを着てたくさん汗をかいたからといって痩せたということはなく、脂肪を燃焼して初めて痩せたといえます。
つまり、「体重が減る=痩せた」ではなく、「脂肪が減る=痩せた」ということです。
サウナスーツ自体には、脂肪燃焼効果を期待することはできませんが、汗を出すことにより体内の老廃物を排出する効果は期待することができます。
つまり、サウナスーツは、脂肪を燃焼させるために着るものではなく、汗をたくさん出すために着るものということと、汗を多く出すことによる健康効果を期待することができるものとして認識しておくと良いでしょう。
階級があるスポーツ選手がサウナスーツを着る理由
体重により様々な階級があるスポーツでは、試合前の計量をパスするために多くの選手は減量します。
減量するスポーツで特に有名なのはボクシングですが、ボクシングでは計量をパスするために、一時的にでも体重を減らす必要があります。
体重を一時的に多く減らすのに効果的なのが、汗を多くかくことです。
試合が近づいてくると、トレーニングによって体は限界まで絞れてきますが、それでも自分の階級の体重まで減らない場合が多くあります。
そのような時は、汗を限界まで出すことで体内の水分量を減らし、体重を自分の階級まで減らすのです。
そのように、サウナスーツを着て減量しているボクサーは多くおり、サウナスーツは脂肪を燃焼させるために着ているのではなく、汗を多く出して体の水分量を減らし、計量をパスするために着用しています。
汗を多く出し、体内の水分量を減らすことで体重は減っているので、水分補給を十分に行えば、汗が出ることで減った体重は元に戻っていきます。
そのことからも、サウナスーツには痩せる効果はなく、汗を大量に出す効果だけあるということが分かります。
汗を多く出したい時にサウナスーツは最適
ここまでの説明で、「サウナスーツ自体に脂肪を燃焼させる効果は期待できない」ということが理解できたかと思います。
スポーツや運動をする時に着ることによって、汗が出やすくなるだけですが、汗が多く出るということにはメリットがあります。
それは、前述した通り、体内に溜まった老廃物が排出されやすくなることです。
汗をかくことは健康を保つためには必要なことで、ダイエット効果が期待できなくても、一般的なサウナのように汗をたくさんかきたい方には最適です。
サウナスーツを着て運動をすると、通常よりも汗が出やすくなるため、比較的短時間で多くの汗をかくことができます。
そのため、「今日はエアロバイクで運動する時間があまりないが、汗をたくさんかきたい」という時にサウナスーツは最適なのです。
サウナスーツを着て運動する時は脱水症状に注意
サウナスーツを着てエアロバクでトレーニングすると、通常よりも汗が出やすくなるため脱水症状には注意が必要です。
サウナスーツを着て運動すると、体から発生した熱は逃げにくく、汗はどんどん出てきます。
通常よりもかなり早いペースで汗をかき、体内の水分量はどんどん減っていくため、脱水症状になるリスクは高まっていきます。
そのため、水分補給はこまめに行うことが大切で、スポーツドリンクや経口補水液など体に吸収されやすいものを、こまめに飲みましょう。
カフェインが多く含まれているコーヒーなどは利尿作用があり、水分補給には適していないため、カフェインが含まれている飲み物はおすすめできません。
サウナスーツを着てトレーニングをすると、カロリーを消費した分と、汗が出た分体重は減りますが、水分補給をしっかり行えば体内の水分量は戻り、その分体重も戻ってしまいます。
そのようなことから、水分補給をしっかり行わない方もいますが、汗を多く出したのに水分補給を行わないと脱水症状になってしまうため危険です。
脱水症状の症状
汗をかき続けていると、脱水症状の初期症状として喉の渇きを感じるようになります。
そして、脱水症状が進むと吐き気やめまいなどの症状が出やすくなり、更に脱水症状が進むと手足がふるえたり、ふらついたり、呼吸困難などの症状が現れやすくなります。
とても重い脱水症状になると、命の危険を感じる場合もあるため注意が必要です。
ですから、サウナスーツでエアロバイクなどの運動をする時は、脱水症状に注意することが大切です。
汗をかくと体内の水分だけでなくミネラルも失い、汗をかくほどミネラルを失ってしまうため、ミネラルが含まれているスポーツドリンクなどが水分補給には適しています。
サウナスーツを着るとバテやすい
サウナスーツを着ると汗をかきやすくなることから、サウナスーツを着用しての運動はバテやすいと言えます。
そのため、サウナスーツを着てエアロバイクで運動すると、いつもよりも運動時間が短くなりやすく、長い時間運動するのは困難になります。
それは当たり前と言えば当たり前のことで、暑い日に運動すると汗を多くかき、バテやすくなりますよね。
そのこととサウナスーツを着て運動することは同じことで、サウナスーツを着てエアロバイクをすればたくさんの汗をかき、当然いつもよりも疲れやすくなります。
運動時間が短くなると消費カロリーは少なくなる
運動時間が短くなってしまうと、カロリーの消費量は少なくなってしまいます。
つまり、サウナスーツを着てエアロバイクでダイエットすると、ダイエット効果が低下してしまう恐れがあるのです。
そのため、サウナスーツを着てのエアロバイクは、長時間ペダルを漕ぎ続けることやダイエットには向いていません。
サウナスーツは大量の汗をかきたい時や、比較的短い時間でたくさん汗をかきたい時に役立ちますが、体力を消耗しやすいため、長時間エアロバイクで運動したい時は一般的なウエアを着用してトレーニングをすることをおすすめします。
まとめ
「サウナスーツは、ダイエット効果を高めてくれる」などと勘違いしている方もいますが、サウナスーツ自体にはダイエット効果はありません。
サウナスーツに期待できる効果は、運動など体を動かすことによって汗が出やすくなる効果です。
もし、他のサイトなどでダイエット効果が期待できると書いてあったら、騙されないようにしてください。
それでは、サウナスーツを上手に利用し、エアロバイクでのトレーニングを頑張ってください。