安いものでも大丈夫!エアロバイクを自分好みにカスタムしていこう!
値段に比例して性能がアップしていくものは多いですが、エアロバイクもその例に漏れません。
しかし、安価エアロバイクだからこそ、思い切って手を加えやすいともいえます。
使い方次第では、より自分好みの一台に仕上がる可能性もあるんですよ。
自身の経験から、どのような点が気になり、どのような対処をしていったのか、解説していきます。
エアロバイクダイエットを始めたい!でも…
有酸素運動には最適なエアロバイク。
しかし、その価格はそれなりにするもの。
安くてもなんとか一万円を切るかどうかというレベルです。
そして安ければ安いほど、性能や耐久性は落ちていきます。
であるならば、最初からある程度の性能を確保したミドルクラス以上の製品を選ぶべきなのでしょうか。
いや、仮に体に合わなかったり、別のダイエットの方が都合が良かったりして、宝の持ち腐れになるのも怖い…そんな心配もあるでしょう。
自分もそんな可能性を感じていた一人でした。
そして、結局2万円程度のエアロバイクを選び、購入しました。
折りたためるタイプで、仮に使わなくなっても、押し入れの奥に入れておけばいいだろうと。
幸いにして今でもエアロバイクは続けられており、決して本格的なエアロバイクダイエットに向いている仕様とはいえない相棒を使い続けています。
それが出来たのは、自分なりに工夫して、より使いやすいよう手を加えていったからです。
使ってみてわかった課題と解消法
長らく移動手段に自転車を使っていた身にしてみれば、エアロバイクは室内で使える進まない自転車、程度に考えていました。
多少の違いはあれど、同じような感覚で使えるだろうと。
しかし、そこにははっきりとわかる違いが存在していました。
その違いと、考えられる改善法を見ていきましょう。
サドル編
サドルが大きい・固い
エアロバイクの利用する際は、かなり上体を起こした姿勢になります。
よく、スポーツサイクルに慣れていない初心者には、体を起こしたアップライト気味の姿勢から始めるといいと聞きますが、それを上回るような起こし方になります。
ほぼ座っているといっても過言ではありません。
そのため、体重を支えるお尻の部分、つまりサドルは、かなり大き目の作りになっています。
体重を支える面をできるだけ広く作るのは納得できることですが、ペダリングをするとなると、足の付根のあたりと接触し、こぎにくさを感じてしまいます。
さらに、それほど柔らかいものでもないので、体重が集中する分、痛みの原因にもなってしまいます。
改善法
一番手っ取り早いのが、市販のサドルカバーを取り付けることです。
ジェル素材を利用しているので、圧が分散されます。
単純な構造のカバーであるだけに、大きさの許容範囲が広いのも使いやすいポイント。
また、可能であるならばサドルごと交換するのも手だと思います。
ダイエットにエアロバイクを利用するのであれば、それなりの継続時間が必要になります。
長く使うのであれば、ペダリングのしやすさを考え、よりスポーティーなサドルに付け替えてしまうのも、かえって体のためにはいいかもしれません。
節約志向の方には、サドルにいわゆる「プチプチ」を巻きつけるのもおすすめ。
陶器や家電製品を衝撃から守るために用いられているのですから、見た目は悪くなってしまいますが、体へのダメージを和らげてくれます。
仮に買うとしても、100円ショップで手に入りますし、最も安上がりな方法です。
ペダル編
ペダリングがしにくい
室内で使うものですから、多少すべり止めの加工が施されていても、フラットな形状になっていることが多いです。
いわゆるママチャリのペダルであっても、エアロバイクとペダルと比べると、滑らないように突起があることがわかります。
そのままでも漕げるには漕げるのですが、やはり足を滑らせてしまったり、引き足が使えないので上手く円運動ができないなど、使い込めば使い込むほど、不便に思うことがあります。
改善法
最も簡単なのはシューズを使うことです。
裏面にすべり止め加工してあるものなら尚良し。
有酸素運動の他に、ストレッチや筋トレを組み合わせている場合も多いと思います。
ストレッチや筋トレでもシューズを利用する場面はあるでしょうし、室内トレーニング用として一足用意するのもいいでしょう。
そもそもシューズは、エアロバイクを漕ごうと思ったら真っ先に用意しておくべきものではありますが、無くても漕げてしまうため、つい面倒に思って…ということもあるかと思います。
靴紐を結び直したりと、確かに手間はかかりますからね。
ですから習慣づいていない開始期は、靴紐ではなく、ゴムでホールドするような簡易的な作りのシューズで始めるのもアリでしょう。
ペダル自体を加工する方法もあります。
2万円前後を越えるモデルになると、ペダルに、特に前方への滑りを防止するベルトがついていることがあります。
また、ペダルは固定ではなく、取り外しが可能なので、互換性のある別のペダルと取り替えることができます。
これを利用すれば、別売のベルト付きペダルや、より滑りにくい加工が施されたペダルに交換することも可能です。
姿勢編
前傾姿勢が取りづらい
先に述べたように、エアロバイクは座るような姿勢で運動を続けることになり、特にサドル部分に大きく体重がかかり、長時間使用するとお尻が痛くなることも。
室内でのながら運動を想定するのであれば、上体を起こした姿勢の方がテレビやモニタを見やすいのでこの構造も当然なのだろうとは思いますが。
本来、自転車はサドル、ペダル、そしてハンドル部分に荷重が分散されるのがいいのですが、そのままでは実現させることが難しいのが、エアロバイクの作りなのです。
そもそも愛用しているエアロバイク含め、2万円程度で購入できるものなら、連続稼動時間は30分に設定されています。
長く使おうと思うと、使用後、発熱した機材の冷却時間を取らなければいけません。
とはいえ、時間が短くとも体へのダメージは減らしたいところ。
せめて時々前傾姿勢でペダリングできるようになればいいのですが。
改善法
前傾姿勢を阻んでいるもの、それは、自分が使っているモデルに関していえば、情報を表示してくれるモニタでした。
しかし、表示されている情報は距離や時間、消費カロリーなど。
時間は自分でも測れますし、消費カロリーもあくまで目安なので特に必要ないと判断。
心拍数が測定できれば指標になり得ますが、これもしっかりと自分の運動の基準にしたければ、手首式や胸部ベルト式等の心拍計を導入すべきですし、そもそも廉価モデルなので搭載されていませんでした。
そこで、ハンドル上部に設置されていたモニタや付属品を可能な限り取り外し、前方の空間を開かせました。
これで前傾姿勢になっても、頭がぶつかることはありません。
理想としてはハンドルも交換するか改造するかしたいところ。
ハンドルが上向きに設置されているので、どうしても姿勢が上向きに固定されてしまいやすいからです。
スポーツバイクで多く見られるドロップハンドル、あるいは持つ部分が前方に伸びたブルホーンハンドルにできれば、さらにいい環境にできるでしょう。
まとめ
エアロバイクの良さはその手軽さ。
暇さえあれば天気を選ばずに運動が出来るので、継続的なダイエットにはぴったりです。
理想としてはしっかりお金をかけた高級モデルを使いたいところですが、なかなかそうもいかない、そんな時こそ、創意工夫の見せ所です。
自分でどんどん改良し、どのモデルにも負けない自分専用のエアロバイクを完成させるのもまた、楽しいものですよ。