エアロバイクで有酸素運動を始めよう!その注意点とは?
これからエアロバイクを始める人も、すでにジムや自宅で使用している人も、使用目的は人それぞれでしょう。
とは言え大別して、ダイエットのためもしくは筋トレでと言うのが、エアロバイクの2大使用目的ではないでしょうか。
実際、あまり運動慣れしていない人でも簡単に使えるエアロバイクは、スポーツの入門としても使用できる手軽さがあります。
そして有酸素運動目的にも、大変に役立ってくれるのがエアロバイクです。
エアロバイクを使用する目的は?
まずは使用目的です。
体重が増えたので、でもきつい運動はしたくないと言う事で、エアロバイクを選ぶ人もいます。
勿論運動器具ですので、負荷を増やせばかなりの運動量になります。
とは言え最初慣れないうちは、そこそこの負荷で走ることも出来、怪我の心配もあまり無いと言う初心者さんにはありがたい運動用具です。
また筋トレ目的の人の場合も、やはり筋トレ入門の場合は無理なく始められる運動として、おすすめとも言えます。
この2つの大きな目標は結果として、繋がっていることになるので、実は共通目的でもあります。
筋トレしていれば筋肉がついて代謝が上がり、結果ダイエットとして役に立つわけです。
また上手く使用すれば脂肪も落ちますので、引き締まった身体を作ることも出来ます。
体脂肪を減らしつつ筋肉をつけると言うのは、筋トレでもダイエットでも理想的なやり方です。
適度な運動からかなりハードな運動まで可能なエアロバイクは、そのどちらにも向いていることになります。
全ての運動においても言えることですが
エアロバイクだけでなく全ての運動に置いて問題になるのは、有酸素運動なのか無酸素運動なのかと言う事です。
空気をしっかり深く取り入れてしっかりと吐き出す有酸素運動と、瞬発力を出すことのできる無酸素運動は、目的によって選択したほうがいい運動法です。
簡単にこの2つを説明するなら、50メートルのダッシュ走は無酸素運動で、42.195キロのマラソンは有酸素運動と言う事になります。
まあマラソンでも、マラソン選手の場合はかなりのスピードを出しますので、ゴール辺りでは無酸素運動になってしまうのも事実です。
しかし目安としては、そんな感じで覚えて頂くといいでしょう。
正直なところ、身体に負担をかけずに筋力をつけたり筋肉を育てたりするには、有酸素運動の方が適しています。
特に、特別なアスリートでない限り、普段の運動には無酸素運動は適していないと言っても過言では無いでしょう。
有酸素運動とはどんなもの?
大きく息を吸って吐くことは、身体の巡りを良くしますので、代謝も上がることになります。
加えて脂肪を溶かすことにもつながりますので、特にダイエット目的の方の運動には、有酸素運動が適しているわけです。
呼吸をしっかりとしながらの運動ですので、ダッシュ系ではなく持続系の運動が呼吸を確保するのに適しているのは言うまでもありません。
100mをダッシュで駆け抜けるよりも、1キロを時間をかけて走ったほうが身体にも筋肉にもいいと言う事です。
呼吸を大事にするヨガや、かなり長時間踊ることになるバレエのクラスなどでは、この呼吸に対して非常に注意した指導がなされます。
ヨガやバレエをやっている人に細身で、でも筋肉がしっかりとした人が多いのは、このせいだと言ってもいいでしょう。
このことでもわかるように、有酸素運動はしなやかな筋肉を形成してくれる運動なのです。
エアロバイクで有酸素運動
使用する人の体力や、その日の状況によって負荷を変えられるエアロバイクは、有酸素運動に適している運動器具です。
とは言え使用法を間違えると別方向に行ってしまいますので、ちょっとした注意も必要です。
最初から大きな負荷をかけない
運動は縁がなかったけれどこれからエアロバイクで頑張ろう、と言う初心者さんが陥りやすいのが、頑張り過ぎの負荷のかけすぎです。
無理やり漕いでも脚に負担がかかるばかりでなく、呼吸もきちんとできない状況になってしまいます。
息を無意識に止めて、必死にペダルを漕いでいませんか。
これでは脚だけが太くなってしまうと言う結果にもなりかねません。
まずは普通の自転車で平地を走る程度のところから始めるのが、おすすめです。
もし、エアロバイクを使用しているけど脚だけ太くなったと言う方の場合、この負荷の掛け過ぎをチェックしてみてください。
無駄なダッシュはしない
運動していてついつい、気持ち良くなってダッシュをかけてしまうと言うのは、まあ仕方ないかもしれません。
しかしいきなりダッシュをかけたりすることは、出来れば避けたいものですね。
先にも書きましたが、ダッシュは無酸素運動になります。
ダッシュしている間は呼吸が浅くなりますので、身体への負担も増え筋肉も硬くなります。
下手をすると脂肪の上に筋肉がついて、サイズだけ大きくなることも無いではありません。
いきなりのダッシュは、プロの選手に任せておきましょう。
ちなみに筆者、ツール・ド・フランスの選手のレース後の太ももの写真を見たことがあります。
何と言えばいいのか、正直人間の脚とは思えなかったと言うのが正直なところです。
極端な例ではありますが、長時間かなりの速さで走るとああなるんだと、反面教師として受け取ることにしたものです。
背中を丸めて走らない
ながら運動も可能なエアロバイクですし、それもまた人気の元の一つです。
しかし例えば、本を読みながら漕いでいて、本の内容に夢中になって段々とのめり込み、気がついたら背中が丸くなっていたと言うのは避けたいものです。
スマホの操作に夢中になり、腹筋も背筋も放り出していたと言うのは、悲しいものがあります。
エアロバイクも普通の自転車も、漕いでいる時は前傾姿勢になります。
しかしあくまでも前傾であって、猫背風の背中の上部が丸くなった姿勢ではありません。
背中の上の方、肩甲骨の辺りが丸くなり、その分胸の辺りがへこんだようになると、呼吸は上手く入らなくなります。
深く息を吸い込めなくなると言う事です。
これではせっかくエアロバイクで有酸素運動と思っても、残念な結果になってしまいます。
姿勢はしっかりと守っておきましょう。
目安としては、胃袋の辺りまで呼吸が入るイメージを守るといいでしょう。
呼吸が荒くなって来たらスピードを緩める
昔の運動では、荒い呼吸になってもそこで止まらずに、もう一段階上を目指せと言われたものです。
今考えてみると、かなり乱暴なやり方ですね。
まあ実際、あまりに諦めが早いとそこで成長が止まってしまうと言う事もありますが、過ぎた運動が身体に悪いのも事実です。
特にすでに成長期も過ぎた大人の場合、無理な運動では身体を壊してしまうこともあるのです。
筋肉を鍛えようとしてその前に、関節部に故障が起きては元も子もありません。
エアロバイクを漕いでいて呼吸が荒くなり、しっかりと呼吸を吸って吐いてが出来なくなって来たら、一旦休憩にするのもいいでしょう。
休憩にするのも勿体ないと思ったら、スピードを緩めてしばらくゆったりと漕ぐ方が身体のためにはよろしいです。
ジョギング中に信号待ちで、足踏みしているのと同じ状態ですね。
乳酸を溜めすぎては筋肉痛になるばかりですし、適度に身体を休めて呼吸を取り戻すこともまた必要です。
まとめ
幸いなことにエアロバイクの場合、途中で止まってもスピードを緩めても、周囲に迷惑をかけると言う事がありません。
これが普通の自転車で、サイクリングなどでの筋トレの場合は交通事情もあり無理をしてしまうこともあるでしょう。
しかしエアロバイクの場合それもありませんので、使っている人の呼吸や疲労度に合わせて加減することが可能です。
無理せず持続する有酸素運動を、エアロバイクで目指してみてください。