おいしいハイボールを楽しむ基本はウイスキーにあった!
すっかり人気が定着してきたウイスキーの新しい飲み方といえばハイボール。
お好みのウイスキーに氷と炭酸を注ぐだけというシンプルなレシピですが自分の好みにカスタムしたり、レモンを添えたり、いろんな楽しみ方ができるのが醍醐味ではないでしょうか。
ここで、基本的なハイボールの作り方とウイスキーを楽しく飲む方法を掘り下げていきたいと思います。
ハイボールの基本的な作り方
まず、ハイボールの基本的な作り方として、お好みのウイスキー、炭酸、氷を用意します。
に氷をグラスに入れ、マドラーでかき混ぜ、グラスを冷やします。
このとき、多少グラスの温度で氷が溶けてしまうのでグラスに溜まった水は捨ててしまいましょう。
そのあとにウイスキーを注ぎます。
この時、一度マドラーでなじませるようにかき混ぜます。
これはウイスキーを氷によって冷やすためであり、そうすることによって炭酸を注いだあとに氷を溶けにくくすることができるのです。
せっかくハイボールを作っても氷が溶けてすぐ薄くなってしまっては台無しになってしまうので注意を。
ウイスキーと氷をなじませたあと、そっと炭酸を注ぎます。
そっと注ぐことで炭酸が飛びすぎてしまうのを防ぎます。
そして最後にマドラーでひと混ぜ(必ず1周だけ)して余分な炭酸を少しだけ飛ばしてなめらかな口当たりにしたら、スタンダードなハイボールの完成です。
これが一番簡単でおすすめの作り方となります。
定番のハイボールアレンジ
やはりカスマイズの定番は柑橘系のフルーツがよく合います。
レモンやライムといったところでしょうか。
ウイスキーの銘柄によってはなにも足さない方がおいしい場合もありますが、レモンをプラスする場合のポイントを紹介します。
ハイボールを完成させたあとにレモンをひと絞り、なんて方法もよくあるのですが、最後にレモンを入れるとウイスキーの香りが霞んでしまいます。
より美味しくするにはまず初めにレモンの八つ切りをグラスに絞って果汁を注ぎます。
そのあと絞ったレモンを丸ごとグラスの底(氷の下)に入れてしまいます。
こうすることでレモンの香りか引き立ち、最後まで爽やかなハイボールを楽しむことができるのです。
さらにレモンよりも突き抜けた爽快感を味わえるのがライムです。
気分転換にレモンとライムを使い分ければよりハイボールが楽しめるのでおすすめです。
このウイスキーでハイボールを楽しもう
ハイボールの基本的な作り方を紹介しましたが、なといっても大事なのはどのウイスキーを使うかです。
ウイスキーには豊富な銘柄がありますので自分好みのものを探すのは大変です。
そこで特徴別に代表的なウイスキーを挙げていきますので気になるウイスキーを見つけてみましょう。
サントリー白州
爽やかな森の香りをイメージした味わい。
人気のウイスキーゆえに白州専門のバーも存在するほどで、見た目にも鮮やかなグリーンのボトルが並べば気分はすっかり森の中。
とてもなめらかな味わいで、口溶けよく、クセがないので初心者でも飲みやすいジャパニーズシングルモルトウイスキー。
ストレートやロックでも味わい豊かでハイボールにもよく合います。
ジャックダニエル
アメリカ・テネシー州で作られたテネシーウイスキーの定番です。
口当たりよく、甘味があり嫌味もないのでなめらかで飲みやすいと定評があり100年以上愛されてきた銘柄です。
テイストも3種あり、どれも全く違う味わいなので飲み比べてみるのもひとつの楽しみ方です。
ブラックニッカ
キリっとした味わいの中にも甘味が感じられるクセのないニッカウイスキー。
ストレートで楽しむのも良いですが、メーカーおすすめの飲み方としては割って飲むのが良いそうで、炭酸で割って楽しむハイボールにはぴったりです。
冷凍庫に入れておくと凍らずとろりとした舌触りになり、甘味が増すのでぜひお試しあれ。
サントリー角
甘い香りに深いキレ。
その名のとおり角瓶なので角と呼ばれるようになったジャパニーズウイスキーの長寿盤です。
数十年かけて研究されて日本人の舌に合うように作られ、何十年も愛され続けています。
コクやまろやかさもあり、他のウイスキーよりアルコールのツンと感や臭いがありません。
山崎シングルモルト
バニラの甘みのある上品な深い味わいのジャパニーズウイスキー。
なにで割っても崩れない豊かな香味、安価ではありませんが繊細で芳醇な香りは店頭に並べばすぐ売り切れてしまうほどの人気の秘密でもあります。
そもそもウイスキーってこんなお酒
ウイスキーの原料はトウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀物類を主原料として、麦芽で発酵させた蒸留酒のことです。
実は原料や製法の違いで区分されていますが、バーボンもスコッチもウイスキーの種類のひとつなのです。
こちらも混同されやすいウイスキーとブランデーは似たようなイメージなので違いはわかりにくいですが、大きな違いは原料です。
ウイスキーは穀物、ブランデーは果実酒から作られた蒸留酒。
原料も違えば味わいも違ってくるので、主原料を知ればどの種類のお酒を飲んでみたいかがはっきりしてくるのではないでしょうか。
豊富にあるウイスキーのタイプとは
ひとくちにウイスキーといってもその種類は豊富にあり、原産国で呼称が変わるので国別のウイスキーを少し勉強してみましょう。
スコットランド
スコットランドで生産されたウイスキーを一般的に「スコッチ」と呼びます。
スコットランド地方の蒸留所は各所にあり、それぞれ味に特徴がありますが、燻しが効いていてスモーキーな味わいになっています。
アメリカ
アメリカンウイスキーで有名なのが主にケンタッキー州で作られる甘く香ばしい味わいのバーボンです。
テネシー州で作られるウイスキーはテネシーウイスキーと呼ばれています。
アイルランド
主にアイリッシュウイスキーと呼ばれ、アイルランド語がウイスキーの語源になったと言われています。
穏やかで軽い口当たりの味わいになっています。
ジャパン
日本で作られるジャパニーズウイスキーは、スコッチをベースに改良を重ねられ、現在の日本人好みの繊細でまろやかな味わいに進化しました。
独特の進化を遂げたため、世界でも注目される日本独自のウイスキーとして定着しているのです。
ウイスキーのおいしい飲み方レシピ
ウイスキーの飲み方は多種多様で、いわばどんな飲み方でも楽しむことができます。
そこで定番レシピからマニアックなレシピまで集めてみたのでお好みの飲み方のヒントにしてみてください。
ウイスキーのイチゴ割り
柑橘系などのフルーツがよく合うウイスキーですが、変わり種レシピとしてイチゴをいれます。
甘いイチゴをつい選んでしまいそうですが、ここは酸味の効いたイチゴの方が合います。
作り方は簡単、お好みのウイスキーにイチゴを丸ごと投入し、マドラーで好きなように潰しながらいただきます。
イチゴ割りはストレートでも水割り、炭酸割りでも美味しいので自分好みの飲み方で楽しむことができます。
ウイスキーのホッと紅茶
一見、邪道にも感じるかもしれませんが紅茶とウイスキーの相性はなかなかいいです。
イメージとしてはアイスティーサワーのような紅茶の香りが引き立つ味わいになっていて、どちらかというと女性向けのレシピです。
作り方は、まず濃い目に淹れた紅茶をグラスに注ぎ、お好みの量のウイスキーを注ぎ、レモンの輪切りを乗せて出来上がりです。
氷を入れればアイスティー割りにもできるので簡単です。
ホットワインが流行ってるので同じ感覚で冬場にホッとウイスキーで暖まろう!
といったイメージです。
氷点下ハイボール
その名のとおり氷点下までキンキンに冷やしたウイスキーで冷たいハイボールを作ってしまおうという暑い季節にはピッタリのレシピです。
先ほど、ウイスキーを冷凍庫に入れておくとトロっとした口当たりになると紹介しましたが、これはその応用編です。
まず、お好きなウイスキーを冷凍庫で十分に冷やしておき、お気に入りのグラスも一緒に冷やしておきます。
そして炭酸も凍ってしまわないように冷蔵庫で冷やしておきます。
あとはいつものハイボールと作り方はほぼ同じです。
グラスに大きめの氷・ロックアイスなんかがあれば溶けにくくなるので使ってみてください。
氷を入れたらマドラーでかき混ぜてなじませ、ウイスキーを注ぎます。
氷点下ハイボールは通常より軽い味わいになるのでこの時、お好みで濃い目に入れてみてもいいでしょう。
マドラーでもう一度なじませるようにかき混ぜて、炭酸をゆっくり注ぎます。
炭酸が飛び過ぎないように注意し、最後にマドラーでひとまぜすれば氷点下ハイボールの完成です。
ビールにも勝るとも劣らないクールなおすすめハイボールです。
ぜひ試してみてください。
まとめ
さて、ウイスキーの楽しみ方をサクっとですが紹介しましたがウイスキーが飲みたい!
と感じてもらえたでしょうか。
お酒の種類も飲み方も本当に豊富にあり、人それぞれにビールや焼酎などいつものスタメンが決まっていると思いますが、あなたの味わったことのない世界がまだいくつもあるのです。
近年、ハイボールが流行りすっかり定着したのはもともとウイスキーの根強い人気が根底にあったからではないでしょうか。
今まであまりウイスキーに興味がなかった方にはストレートでも、飲みやすいハイボールでも、挑戦してもらえば新しいお酒の世界がさらに広がると思います。
ぜひ、この機会に素晴らしきかなウイスキーの味わいに酔いしれてみてはいかかでしょうか。