日本のウイスキー11選、これであなたもジャパニーズウイスキー通になれる
世界5大ウイスキーの中に、日本のウイスキーが入っていることを意外に思う人がいるかもしれません。
やはりウイスキーといえば、スコットランドのスコッチ・ウイスキーやアメリカのバーボン・ウイスキーをイメージする人が多いと思います。
しかし、日本のウイスキーは海外の酒類コンペティションで数々の賞を受賞し、今や確固たる地位を築いています。
品質的には、世界と肩を並べるレベルにまで達したと言っていいでしょう。
スコッチやバーボンを飲み慣れた人にも、日本のウイスキーは、おすすめなのです。
今回は、「この記事を読めば、あなたもジャパニーズウイスキー通になれる。」をテーマに、おすすめの日本のウイスキーを紹介していきます。
ジャパニーズウイスキーの特徴
日本では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを造っています。
モルトウイスキーは、大麦麦芽(モルト)のみを原料にして造ったウイスキーです。
単式蒸留器で蒸留した後、樽貯蔵し熟成させます。
グレーンウイスキーは、トウモロコシなどの穀類を原料にして造るウイスキーです。
連続式蒸留器で蒸留した後、樽で熟成させます。
この2つの原酒を、混ぜ合わせて造る日本のブレンデッドウイスキーは、香りがマイルドで、深いコクがあるのが特徴です。
そのため水割りやハイボールにしても、ウイスキーとしての味がぼやけません。
では、早速ジャパニーズウイスキーの銘柄を紹介していきましょう。
サントリーピュアモルトウイスキー山崎12年
日本で最も古いとされる山崎蒸留所で、長期間にわたり熟成されたピュアモルトウイスキーが「山崎」です。
高貴かつ華やかな香りが特徴です。
2003年には、世界的な酒類品評会であるISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)において、金賞を受賞しています。
マイルドでかつコクのある風味を愉しめます。
度数は43°、容量は750ml、実売価格は7000円前後となっています。
白州18年
白州東で長期間熟成された原酒から生産されたピュアモルトウイスキーです。
森林の中にある貯蔵庫で長期間寝かされたことにより、芳醇な香りが特徴です。
深いコクと甘みが、心地よいウイスキーです。
後味のスモーキーなフレーバーも絶妙です。
世界的な酒類コンペティションにおいても、数々の賞に輝いています。
おすすめの飲み方は、ストレートもしくはロックです。
度数は43°、容量は700ml、実売価格は25、000円前後となっています。
余市12年
ニッカウイスキー発祥の地である、余市で蒸留されたウイスキーです。
12年以上熟成した原酒の中から、厳選し造られたのが「余市」です。
長期貯蔵した結果、マイルドな口あたりと深いコクが特徴のウイスキーです。
穏やかなピート香も、味わいを一層引き立たせてくれます。
度数は43°、容量は750ml、実売価格は10、000円前後となっています。
響30年
ホワイトオーク樽で30年以上熟成させたモルトを中心に、36種の原酒をブレンドしたウイスキーが、「響30年」です。
フルーティ-な香りと甘くマイルドな口当たりは、サントリーウイスキーの最高峰と言っていいでしょう。
30面カットのクリスタルボトルも高級感を醸し出しています。
度数は43°、容量は700ml、実売価格は驚きの30万円前後となっています。
現実的には、「響」700mlが5、000円前後なので、そちらのほうをおすすめします。
膳
和食を食べながら、ウイスキーも愉しみたいという人におすすめなのが、サントリーの「膳」です。
単式蒸溜した熟成モルトと連続蒸溜した熟成モルトをブレンドしたウイスキーです。
さらにブレンドした原酒を、「竹炭ろ過」することにより、繊細な和食の味を引き立てる風味に仕上がっています。
度数は40°、容量は640ml、実売価格は、5、000円前後となっています。
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スーパーニッカ
1962年の発売以来、超ロングセラーを続けているのが、スーパーニッカです。
良質のモルトを基本にしたブレンデッドウイスキーです。
甘くやわらかい飲み口とマイルドな口当たりが特徴です。
2015年ISCにおいても、金賞を受賞しています。
まさに、世界的な名酒と言っていいでしょう。
度数は43°、容量は700ml、実売価格は、2、000円前後となっています。
軽井沢12年
1967年、日本で初めて発売された大麦麦芽のみを使った、100%モルトウイスキーです。
長期熟成された原酒のみを厳選し、混ぜ合わせて造られています。
豊かな味わいとノーブルな香りが特徴です。
残念ながら、蒸留所閉鎖により2000年以降は生産されていません。
2001年には、ISCで金賞を受賞しています。
度数は40°、容量は700mlとなっています。
本来の定価は3、000円前後ですが、既に生産されていないため、オークションサイトでは、数万円の価格がつくこともある「幻の名酒」となっています。
フロム・ザ・バレル
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし再貯蔵した後、割り水を最小限にとどめ、そのままボトルに詰めたのがニッカの「フロム・ザ・バレル」です。
ノーブルな香りと深いコクが特徴のジャパニーズウイスキーです。
2016年のISCでは、金賞を受賞しています。
おすすめの飲み方は、オンザロックです。
度数が高いので、ソーダ割りで愉しんでもいいでしょう。
ボトルのデザインもシックで洒落ていますよね。
度数は51°、容量は500ml、実売価格は2、500円前後となっています。
知多
「知多」は、サントリーから11年ぶりに誕生したウイスキーの新ブランドです。
現在、CMでは俳優の佐藤 健さんが、イメージキャラクターとして起用されています。
名前は、紀伊半島にある知多蒸留所に由来します。
知多は、グレーン原酒のみをブレンドして造られたウイスキーです。
ライトな口あたりとグレーンウイスキー特有の甘い香りが特徴です。
おすすめの飲み方は、ハイボールです。
和食との相性も抜群なので、食事をしながらでも愉しめます。
モルトウイスキーが苦手な人に、ぜひ試して欲しいジャパニーズウイスキーですね。
度数は43°、容量は700ml、実売価格は3、500円前後となっています。
竹鶴21年
NHK連続テレビ小説「マッサン」のモデルにもなった、竹鶴 政孝の名を冠したピュアモルトウイスキーです。
竹鶴 政孝氏は、ニッカウヰスキーの創業者です。
1918年、24歳で単身スコットランドに渡り、「万年筆1本でウイスキー造りの秘密を盗んで行った。」と本場の製造者に言わしめた人物です。
現在では、日本ウイスキーの父と呼ばれています。
日本でも、スコットランドと同じく、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを造っているのは、竹鶴氏の影響が大きいのかもしれませんね。
「竹鶴21年」の特徴は、華やかな香りと深いコク、長く続く余韻です。
その品質の高さから、海外でも数々の賞を獲得しています。
度数は43°、容量は700mlとなっています。
価格は、本来1万円前後ですが、マッサンブームにより実売価格は、25、000円前後となっています。
鶴17年
モルトとグレーンを混合した日本におけるブレンデッドウイスキーの最高峰が、「鶴17年」です。
ブレンデッドウイスキーらしく、甘くマイルドな口当たりが特徴です。
厳選した原酒を使用しているので、落ち着いて気品のある香りと、味わいを愉しめます。
ボトルの形状は、北の大地にたたずむ一羽の鶴をイメージしています。
度数は43°、容量は700mlとなっています。
本来の価格は1万円前後ですが、近年の高級志向により、実売価格は、27、000円前後となっています。
まとめ
今回紹介したウイスキーを以下にまとめてみました。
- サントリーピュアモルトウイスキー山崎12年
- 白州18年
- 余市12年
- 響30年
- 膳
- スーパーニッカ
- 軽井沢12年
- フロム・ザ・バレル
- 知多
- 竹鶴21年
- 鶴17年
近年のマッサンブームや高級志向、それに便乗した転売目的の販売により、特に長期貯蔵した銘柄に関しては価格が高騰しつつあります。
非常に残念ですね。
ただし、前述した「スーパーニッカ」や「フロム・ザ・バレル」のように、世界的な評価を得ながら、手頃な価格で購入できる銘柄もあります。
まずは、比較的入手しやすい5000円以下の製品から飲み始めてみてはいかがでしょうか。
スコッチやバーボンを飲み慣れた人にも、必ず新しい発見があるはずです。