腰痛の人はエアロバイクに乗らないほうが?いやエアロバイクの運動は腰痛にも効くのでは?
腰痛持ちの人がエアロバイクで運動していたら、腰痛がすっかり改善したという話をよく聞きます。
一方で、エアロバイクで運動していたら腰痛になってしまった、という人の話も聞きます。
完全に両極端なこの2つの話、一体どちらが正解なのでしょうか。
実は、どちらも正解なのです。
問題は全て、エアロバイクをどう使っているか、どう運動しているかにかかっています。
目次
腰痛というのは原因が一つだけではありませんが
腰痛の原因というのは、あまりに様々です。
運動のし過ぎで、運動不足で、立ち仕事の連続で、座り仕事の連続でと正反対の原因での発症も考えられます。
いきなり襲ってきて居座ってしまう、ぎっくり腰のような腰痛もあります。
また勿論と言っては何ですが、加齢による関節部の劣化が原因のこともあります。
ヘルニアなどの、神経が問題になってのこともあります。
また一番困ってしまうのが、原因らしい原因のない痛みです。
何をしたわけでもないのに、朝起きたらいきなり腰が痛かったとか、ちょっと休憩と思って座りその後立ち上がったら腰が、などということもあるのです。
でもまあ、最も大きな原因はやはり、運動不足による筋肉の衰えから来るものでしょうね。
筋肉が衰えると腰は痛むもの
腰痛の原因のうちで最も大きなものが、運動不足による筋肉の衰えから来るものです。
筋肉と腰痛というのは、あまり関係ないのではと思ってしまいますが、ここは大きな関係があるのです。
特に腰回り、腰椎のところというよりウエストと言ったほうがわかりやすいですが、そこには前側に骨がありません。
後ろの腰椎と呼ばれる骨だけなのです。
その上はというと、後ろ側は背骨で前側は肋骨がカバーしてくれます。
では下側はと言うと、ここも前側には骨はありませんが、後ろ側には大きな骨盤があって支えてくれています。
ちなみに余談ですが、お腹に肉が付きやすいのも、この前側に骨のないと言う作りからもきているのですね。
それはともかく、ウエスト周りというのは、支えが少ない部分だと言うことです。
つまり、このあたりの筋肉が弱ると、腰椎の関節に負担がかかってしまうのです。
腰椎の関節に負担がかかれば
関節部に負担がかかりすぎれば、軟骨が削れていってしまいます。
そのせいで身体の歪みも大きくなります。
身体が歪めば一部に負担が大きくかかることで、その部分が炎症を起こしたりします。
ウエスト周りの場合、何しろ腰椎を支えてくれるのは筋肉だけですので、これが弱ると結局痛みが来るわけです。
つまり腰痛の出来上がりですね。
では筋トレをすればと始める人もいるでしょうが、ここで大事なのがインナーマッスル、大腰筋や腸腰筋なのです。
外から触ることも出来ない、鍛えるのも難しい筋肉です。
しかしこれがしっかりしていないと、歩行にまで影響が出てきます。
この大腰筋や腸腰筋、脚を上げるのに必須な筋肉でもあるからです。
すでに腰痛を起こしてしまっている人の場合エアロバイクで
普通の筋トレでも、すでに腰痛を起こしている場合は、痛みなしには出来ません。
無理にやったりすれば、逆効果になったりもします。
悪化することもあるのです。
そんな時に、楽に筋肉を作ることが出来るマシンが、エアロバイクなのです。
自転車でもわかるように、エアロバイクもペダルの上下運動です。
大腰筋や腸腰筋はこの足の上げ下げに関わる筋肉です。
しかしこの足の上げ下げをすることで、これを鍛えることも可能なのです。
ランニングやランニングマシンの場合、腰痛持ちの人にはつまずいて転ぶという危険があります。
自転車も、屋外でなにかあった時の対応は、いささか心配です。
しかし屋内運動のエアロバイクなら、安心して筋肉の再生をすることが出来るわけです。
エアロバイクは上手く使えば安全に腰痛を緩和できる
座って出来る運動のエアロバイクの場合、転ぶという心配がないので、高齢者にも安心なマシンですね。
足を上下させることでインナーマッスルを鍛える
足の上下運動で、インナーマッスルを刺激鍛え直すことが可能です。
腰痛のせいであまり歩けず脚の弱っている人の場合、電動でペダルを上下させることが出来るエアロバイクもありますので、これを利用するといいですね。
また立ち上がるのも腰痛で辛いという場合、寝たままでも使用できるエアロバイクがおすすめです。
痛みも最低限で、筋トレが出来るのが嬉しいところです。
ペダルを踏むことで脚の筋肉の強化も
インナーマッスルの強化は、腰痛の改善に一役買ってくれます。
しかし脚自体が弱れば、歩くという日常動作があまり出来ず、結果また筋肉が弱ってしまうことがあります。
リタイアした人が腰痛や、歩行に問題が起きたりするのも、この歩行時間に原因があります。
通勤や通学というのは、自覚していないだけで実はかなりの歩行時間を使っています。
乗り換えだけでも、実は距離はかなり稼いでいるのですね。
これがなくなれば、脚の筋肉が弱るのも当然です。
脚が弱ってインナーマッスルも弱るのか、インナーマッスルが弱ったので脚も弱ったのか、それこそ鶏と卵の関係ですね。
なので両方を一緒に鍛える意味でも、エアロバイクがおすすめなのです。
ペダルの上下運動に加えて、ペダルを踏み込むという力で、脚の筋力を使うことが出来るからです。
しかしエアロバイクで腰痛がという人も
エアロバイクで運動していたら、腰痛になってしまったという人も、いないではありません。
エアロバイクの使い方をしっかりと守らない場合
一見楽々運動に見えるエアロバイクですが、実際はかなり運動量が多いのです。
エネルギー消費もかなりのものです。
なのでペダルの位置やサドルの高さの調整など、まずはしっかりとしたいものです。
このあたりをしっかりと自分の体格に合わせておかないと、身体がかしいだり無理がかかってしまうので、結果腰痛を起こしたりするのです。
腰痛を起こしたという人は、まずこのあたりの再チェックをしてみるといいですね。
姿勢も正しく運動しないと
どんな運動でも同じですが、姿勢がその運動に適していないと、結果身体に無理がかかってしまいます。
エアロバイクはながら運動ができるありがたいマシンですが、あまりにのんびりとしかも適当な姿勢で漕いでいたのでは、脚が疲れるだけで効果はありません。
どころか、上半身の筋肉やインナーマッスルが使えずに脚の力だけの運動になって、結果腰痛を起こしてしまったりするのです。
少なくとも目線だけは少し遠くに置いて運動するのがおすすめです。
そうすると結果、背筋がスッキリとしてインナーマッスルにも響くことになるからです。
スマホを見てのながら運動もいいですが、下を向きっぱなしにならないように注意してください。
自分の限界以上の負荷をかけていないか
負荷をかければ運動量は増えます。
しかしかけすぎると、力ずくでの運動になってきます。
脚の力で無理矢理に漕いでいると、結局筋肉よりも関節部に負担がかかって、膝や足首にも問題が起きてきます。
加えて股関節や腰にも、この大きすぎる力での負担がかかってきてしまいます。
腰痛になる原因だけでなく、下半身の関節にトラブルが起きやすくなるのです。
自分に適した負荷での運動を、心がけていきたいですね。
まとめ
エアロバイクで運動するのは、実際のところランニングよりも無理がないので、実は身体に問題がある人におすすめなのです。
病院のリハビリでも、このエアロバイクが取り入れられていますね。
特に腰痛の人の場合、痛むことによって歩行時間が減ってまた筋肉が弱り、腰痛もひどくという負のスパイラルになりがちです。
エアロバイクの無理ない運動で、腰痛を駆除したいものですね。
そしてエアロバイクが原因で腰痛になった、などのことのないように、正しい使用法を心がけてください。