エギングロッドのジャークの疲れない5つのコツと3つの注意点とは?
エギングロッドで釣りをするときには、必ずジャークという操作が入ってきますが、やはりロッドを動かし続けるというのは疲労がだんだんと溜まってきてしまいます。
疲労が溜まってくると、それがエギのアクションに直結してくるので結果的にイカは釣れにくくなります。
そこで今回はジャークの疲れないコツと併せて、注意点についての解説をしていきたいと思います。
ジャークを上手く継続できたときのメリット
ジャークを上手く継続できると、やはりイカが釣れる機会が多くなります。
イカは釣れるタイミングがあり、慣れないうちは特に長時間の釣りとなることでしょう。
そういった長時間の釣りの中で釣れるタイミングが来た時にジャーク出来ているかどうかというのはかなり大きな釣果の差となってきます。
そのために疲れないコツと注意点についてはよく知っておくことが必要でしょう。
下記には具体的にどうしていくのがよいか、その方法を解説していますので参考にしてみてください。
ジャークの疲れない5つのコツ
ジャークの疲れないコツは全部で5つあります。
どれもちょっとした工夫ではありますが、やるとやらないを長時間続けると非常に大きな差となってきます。
それは結果的には釣果の差となって表れてくるものと思います。
その1.フロントグリップを持つ
ジャークの疲れないコツ1つめは、フロントグリップを持つことです。
タックルの自重はロッドとリールがほとんどです。
ラインの重さは10グラムにもならないので気にすることはないでしょう。
フロントグリップを持つことで、タックル全体の重心を手元にすることができ、シーソーのバランスが取れたような状態となります。
ロッドは先に行けば行くほどモーメントと呼ばれるバランスの影響が大きくなります。
なので、手元から離れた例えばティップに少しの重さの変化があっただけでも手元への伝わり方が変わってきます。
それを打ち消すようにするのがリールの役割ですが、実際にはなかなかリールの重さでロッドのモーメントを打ち消すのは難しいです。
こんな状況を解決する方法がフロントグリップを持つ方法となります。
フロントグリップを持つと、タックルが非常に軽くなったように感じられますので、ぜひ試してみてください。
その2.バランスのよいロッドを使う
ジャークの疲れないコツ2つめは、バランスのよいロッドを使うことです。
先のモーメントの話にもなりますが、ロッドのバランスは非常に疲れとの関係が大きいです。
バランスを取るためにロッドエンドにウエイトが入っているものがあります。
ただただ軽いだけのロッドではバランスが取れにくいのですが、全体自重は増えてもロッドエンドにウエイトが入っているものは使ってみると不思議と軽さを感じるものです。
こういったロッドを使ってみると疲れにくくおすすめです。
その3.PEラインを使う
ジャークの疲れないコツ3つめは、PEラインを使ってみることです。
PEラインは非常に伸びが少ないのが特徴です。
初心者の方は扱いやすいナイロンラインを釣具店等ですすめられて使っている人もいるかと思いますが、ナイロンラインは伸びがあります。
この伸びはジャークの力をなかなかエギまで届けてくれません。
同じ力でジャークした時でもラインの種類によってその伝わり方が違うわけです。
なので、私はPEラインを使ったほうが疲れにくいのでおすすめします。
その4.ラインスラックを上手く使う
ジャークの疲れないコツ4つめは、ラインスラックを上手く使うことです。
ラインスラックがある状態でジャークをしてもエギは結構動いてくれます。
もしジャークをラインスラックなしの状態でやってみると、エギが受ける水の抵抗がロッドへの負荷となり、結果的に腕への直接的な負荷となってきます。
エギングロッドには使わないともったいない反発力という力があります。
この反発力とラインスラックを上手く使うことで、長時間の釣りが可能となることでしょう。
その5.風の向きを考える
ジャークの疲れないコツ5つめは、風の向きを考えることです。
具体的には、風を横側から受けないようにすることです。
横から吹く風はラインを膨らませ、エギにジャークの力を伝えづらくします。
結果として、ジャークする手に力が入り、長時間の釣りが難しくなります。
なので、風は後ろから受ける、もしくは正面から受ける形を取った方がよいです。
もちろん一番良いのは後ろから受けることだと思います。
理由はロングキャストが可能であるからです。
しかしながら、正面から風を受ける形のときは意外にイカが近くに寄ってきていることもありますので、覚えておくとよいでしょう。
ジャーク時の3つの注意点
ジャークは基本的に激しいロッドアクションをさせます。
そうするとやはり気を付けないといけない事柄が出てきます。
下記にその注意点を3つ解説していますので、参考にしてみてください。
その1.ラインのティップ絡みに注意
ジャーク時の注意点の1つめは、ラインのティップ絡みに注意することです。
ティップにラインが絡んだまま、ロッドをしゃくったり、リールのハンドルを巻いてしまったりすると、負荷の掛かり方が通常とは異なってしまうので、ティップの破損を招いてしまいます。
これはラインスラックを上手く調整することや、ロッドに滑りの良いコーティングをしておくことなどで予防できます。
ラインがティップに絡んでしまった時は、手で絡みをゆっくり解くようにしてください。
その2.ロッドへの過度な負荷に注意
ジャーク時の注意点2つ目は、ロッドへの過度な負荷です。
ロッドを煽りすぎたりすると過度な負荷がかかりやすくなります。
ジャークの時は、ロッドの真ん中あたりに負荷が掛かるようにすると上手くジャークでき、過度な負担も回避できます。
一番してはいけないことは、ティップ部分だけに過度な負担がかかることです。
ティップは繊細で細く作られているので、特に折れやすい部分です。
負荷のバランスを考えながら釣りをすると、ロッドの反発力を上手く使いこなすことにも通じてくると思います。
その3.周辺への注意
ジャーク時の注意点3つ目は、周辺への注意です。
特に頭上にある電線や、木には気づきにくく、ロッドを煽った時にこういったものと干渉するとロッドは破損しやすいです。
釣りをするときは、まず周辺を確認してから行うようにした方がよいと思います。
エギングロッドで他に気を付けたいこと
エギングロッドは塗装が薄く、またロッド本体であるブランクスも薄く作られていることが多いです。
このブランクス本体にキズが入ってしまうと、そこに負荷が集中し、破損の危険性が高くなってしまいます。
このキズは例えば防波堤に立てかけたときによく入ってしまいます。
気を付けてゆっくり置いたとしても結構キズが入ってしまうことを私は経験しています。
また、立てかけるときに注意しておかないといけないのが、その時の負荷です。
ロッドは立てかけられた状態で、負荷が掛かると簡単に破損します。
正常な曲がり方をしない場合はかなりロッドというものは弱いことを覚えておくとよいと思います。
ラインの通し忘れもロッドへの負荷がかなりかかりますので、併せて気を付けてもらえればと思います。
まとめ
今回は、エギングロッドのジャークの疲れない5つのコツと3つの注意点について解説してきました。
今回解説した内容に気を付けて釣りをしていくことで、上達もしやすく、スムーズに釣りができることにつながっていくことと思います。
ぜひ今回の内容を参考にして、エギングを楽しみつつ行い、多くのイカを釣ってもらえたらと思います。