スコッチやシングルモルトって? ウイスキーの基本を押さえよう
ウイスキーに手を出してみようと思っても、スコッチやバーボンなどたくさんの種類があり、どれから飲めばいいのか迷ってしまう方も多いはず。
シングルモルトやグレーンなど、聞いたことはあるけれど何のことなのかさっぱり分からない用語も続々と出てきます。
ここではウイスキーの基本的な情報と、代表的な種類を紹介しましょう。
目次
ウイスキーは穀物を原料とした蒸留酒
ウイスキーは、大麦やライ麦などの穀物を麦芽の酵素によって糖化させ、発酵・蒸留した後に熟成させたお酒です。
材料や産地によってさまざまな種類がありますが、ウイスキーの細かな定義は日本やEU、アメリカなど国や地域によって異なっています。
蒸留酒ですので、アルコール度数は37パーセントから50%程度と高め。
ちなみに、ビールもウイスキーと同じく麦芽を原料としていますが、発酵させた後にそのまま熟成させる点が異なっています。
つまり、ウイスキーの製造過程で一旦ビールができているわけです。
モルトとグレーンって?材料によるウイスキーの違い
ウイスキーは、原料によって「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」に分かれており、さらに2つをミックスさせた「ブレンデッドウイスキー」の計3種類あります。
モルトウイスキーはモルト(大麦麦芽)のみを原料としたもので、個性的な味わいが魅力です。
グレーンウイスキーはトウモロコシなどの穀物を使用しており、爽快で飲みやすくなっています。
モルトウイスキーのうち、1つの蒸留所のみで製造されたものを「シングルモルト」と呼んでいます。
同じ地方の蒸留所でも、それぞれに香りや味わいが違っているため、シングルモルトは蒸留所ごとの個性が楽しめる点がおすすめです。
日本も入っている世界5大ウイスキーとは
数あるウイスキーの産地の中でも、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本のウイスキーを、世界5大ウイスキーと呼んでいます。
それぞれに材料や味に特徴があるのですが、今回はスコッチとアメリカン、ジャパニーズの3つを紹介しましょう。
3つの違いを比べてみてください。
スモ―キ―な香りが魅力のスコッチウイスキー
英国スコットランドで製造されるウイスキーはスコッチウイスキーと呼ばれ、麦を乾燥させる際に燃料として用いられるピート(泥炭)のスモ―キ―な風味が特色です。
スコットランドのウイスキーの歴史はアイルランドに次いで長く、12、3世紀には製造法が伝わっていたといいます。
ドラマ「マッサン」で知った方も多いでしょうが、日本のウイスキーのお手本にもなりました。
アメリカンウイスキーはバーボンとテネシーが有名
独立前からウイスキーの製造が行われていたアメリカではバーボンというウイスキーが有名です。
中でもトウモロコシの栽培が盛んだったテネシー州で製造されたものを、テネシーウイスキーと呼びます。
テネシーウイスキーは樽で熟成させる前にサトウカエデの木炭でろ過する独特の工程があり、銘柄でいうとジャックダニエルが大手です。
スコッチから学んだジャパニーズウイスキーは味のバランスが特色
ジャパニーズウイスキーの製造は、明治時代の末期から大正時代にかけて本格的になりました。
ドラマでも有名になった、竹鶴政孝がスコッチウイスキーを元にしながら、日本人好みに改良しました。
モルトとブレーンのブレンドが主流で、バランスの取れた味が特徴ですが、スコッチのアイラモルトのようなスモ―キ―な風味の強いものもあります。
まとめ
ここでは、ウイスキーの原料や製法、世界のウイスキーなど、基本的な情報を紹介しました。
一口にウイスキーといっても、産地や蒸留所ごとに特色があり、ブレンドすることでさらに可能性が無限に広がります。
ビギナーさんには分からないことだらけかもしれませんが、ちょっとしたポイントを押さえれば、バーで注文する際もスマートに済ませられます。