ハイボールだけじゃない。ストレートからトワイスアップまで、色々な飲み方でウイスキーを愉しもう。
ウイスキーといえば、「ハイボール」そんな人も多いのではないでしょうか。
しかし、ウイスキーの愉しみ方は、「ハイボール」だけではありません。
例えば、金曜の夜は、「オン・ザ・ロック」を飲みながらゆっくりとした時間を楽しむ、そんな週末の過ごし方もあっていいはずです。
今回は、ウイスキーの色々な飲み方について紹介したいと思います。
ウイスキーを飲み始めたキッカケとは?
私が、ウイスキーを飲み始めたのは、CMの影響です。
それは井上陽水さんが出演していた「サントリーウイスキー角瓶」のコマーシャルです。
劇中に出てくる冷蔵庫から黒電話を取り出すシーン、これは当時多くの人が模倣しました。
今見ても相当、洒落たCMですよね。
もう一つ記憶に残っているのは、「サントリーウイスキーオールド」のCMですね。
國村準 さん、伊藤歩さん、加瀬亮さんが出演していたCMです。
娘の事が心配でたまらないのに、それを口に出せない不器用な父親と、あまり仕事がうまくいってないのに、父に心配をかけまいと気丈に振る舞う娘の姿、このCMを名作として記憶している人も多いでしょう。
クライマックスは、娘(伊藤歩さん)が、結婚相手の男性(加瀬亮さん)を連れてくる場面です。
長年育てた娘を、「娘さんをください」といって「はい、そうですか」と手放してくれる父親は、ほとんどいません。
鬼の形相でにらみ返される事がほとんどです。
私の場合ですか?
初日は、会ってもらえませんでした。
でも、ウイスキーがあれば、後々、酒を酌み交わしながら、意気投合できるかもしれません。
このCMのキャッチコピー「人生、おいしくなってきた」は、人生の荒波を幾度も乗り越えた人にしか言えない名セリフです。
私の場合、このCMを見ると今でも無性にウイスキーが飲みたくなってしまいます。
ウイスキーを愉しむ時にあると便利なもの
ウイスキーを愉しむ時に、こだわって欲しいのが、「水」と「氷」です。
といっても、高価な物は必要ありません。
スーパーやネット通販で、手軽に入手できるものばかりです。
洋酒を割る時は、ミネラルウォーターを使おう
ウイスキーに限らず、蒸留酒(スピリッツ)を割る時に重要なのが水です。
スピリッツを割る場合、ミネラルウォーターを使用するのが一般的です。
このミネラルウォーターにこだわる事によって、一層ウイスキーがおいしくなります。
実際、ウイスキーの製造者は、徹底的に「水」にこだわります。
となれば、飲む側も「水」にこだわるべきなのです。
ミネラルウォーターは、軟水がおすすめ
ミネラルウォーターは、カルシウムとマグネシウムの含有量によって、軟水、中軟水、硬水に分類されます。
硬度は、1ℓあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって決定されます。
軟水は0~60mg/ℓ、中程度の軟水は60~120mg/ℓ、硬水は120~180mg/ℓ、180mg/ℓ~は非常に硬度の高い硬水となっています。
スピリッツを割る場合は、0~60mg/ℓの軟水を使うのがおすすめです。
ミネラルウォーターは、硬水になればなるほど、クセが強くなり、ウイスキー本来の風味を阻害するからです。
軟水のミネラルウォーターには、「い・ろ・は・す」(硬度27.7)「南アルプスの天然水」(硬度約30)「六甲のおいしい水」(硬度32)クリスタルガイザー(硬度38) 「ボルヴィック」(硬度60)などがあります。
全て、コンビニやスーパーで見かけるものばかりです。
1.5~2.0Lで安売りされている時に大量購入しておくといいでしょう。
製氷機もあると便利
ロック・グラスに入れる大きめの氷をつくる時、あると便利なのが製氷器です。
ネット通販では、500円前後で販売されています。
オン・ザ・ロックを愉しむ時、ロック・グラスにピッタリの丸い氷が作れる製氷器があると便利ですし、雰囲気も出ます。
ゆっくり溶けるので時間をかけて、ウイスキーを愉しめるのです。
オン・ザ・ロック
さて、ここからウイスキーのおいしい飲み方について紹介していきましょう。
まずはオン・ザ・ロックからです。
材料は以下の通りです。
- ウイスキー40ml
- 大きめの氷1個
作り方は、ロック・グラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーを注ぐだけです。
オン・ザ・ロックを愉しむ時は、年代物のウイスキーを選んだ方がいいでしょう。
少なくとも、10年以上貯蔵熟成したものがおすすめです。
氷は、大きくて固いものをロック・グラスに入れて味を愉しみます。
丸氷を入れるのが、一般的ですが、ロック(岩)のような形の氷を好む人もいます。
グラスを傾けると、氷とグラスの接触音が耳に響きます。
その音を聞きながら、ゆっくり時間をかけてウイスキーを味わう、これが「オン・ザ・ロック」の愉しみ方です。
水割り
ウイスキーの水割りは、ウイスキーと水を1対3もしくは1対4で割る飲み方です。
前述したように、おいしいウイスキーこそ、おいしい水(軟水のミネラルウォーター)で割って飲みたいものです。
ウイスキーの水割りは、1対3もしくは1対4がセオリーですが、これはあくまで基本であって、自分の好みで薄くしても濃くしてもかまいません。
材料は以下の通りです。
- ウイスキー40ml
- 冷たいミネラルウォーター120~160ml
- 氷適量
水割りのおいしい作り方ですが、まずタンブラー・グラスに氷を入れます。
次にウイスキーを注ぎます。
最後にミネラルウォーターを注ぎ、マドラーでかき混ぜて出来上がりです。
よくウイスキーは、水割りにすると味が落ちると言われますが、決してそうではありません。
いいウイスキーほど、水割りでも愉しめるのです。
トワイスアップ
トワイスアップは、ウイスキーと水を1対1で割る飲み方です。
水割りと違うのは、グラスを軽く動かしながら、香りを愉しみつつ飲む点です。
材料は以下の通りです。
- ウイスキー40ml
- ミネラルウォーター40ml
作り方ですが、まずテイスティング・グラスにウイスキーを注ぎます。
テイスティング・グラスがない場合は、ワイングラスでもかまいません。
次に、ウイスキーと同量の常温のミネラルウォーターを注ぎます。
これで、トワイスアップの完成です。
常温のミネラルウォーターを使うのは、冷水よりも香りが立ちやすいからです。
初めてウイスキーを飲む人は、ストレートよりもトワイスアップで飲んでみてはいかがでしょうか。
そのウイスキーが持つ、本来の味と香りが愉しめます。
ストレート
文字通り、水や氷で薄めず「ストレート」に飲む方法です。
材料は以下の通りです。
ウイスキー50ml作り方は、ストレート・グラスにウイスキーを注げばそれで出来上がりです。
ストレートの良さは、そのウイスキーのもつ本来の味と香りをダイレクトに感じられる点です。
しかし、ウイスキーの度数は40度前後あるため、グイグイ飲んでいては酔いつぶれてしまいます。
そのため、ウイスキーを一口飲む度に、氷を入れたミネラルウォーターを飲み干します。
これを、追い水(チェイサー)といいます。
チェイサーを飲む事によって、口の中を洗い、次の一口を新鮮な感覚で味わう事ができます。
また、水が喉や胃を洗ってくれるのでアルコールによるダメージを緩和してくれます。
胃の中で、ウイスキーも薄まるので酔いがまわるのも遅くなります。
日本人は、アルコール分解能力に劣るので、よほど酒に強くない限り、チェイサーが必要でしょう。
ちなみに、スコットランドでは、追い水の変わりにビールを飲むそうですが、もうこれは本場スコットランドならではの荒業でしょう。
日本人なら、マネしないようにしましょう。
ウイスキーをストレートで味わう場合、量やペースに十分配慮して、飲むようにしてください。
チェイサーも飲まずに、ハイペースでドリンクするのは厳禁です。
ハイボール
ウイスキーを、「水」ではなく「ソーダ」(炭酸水)で割るのが「ハイボール」です。
仕事終わりの一杯をハイボールで、という人も多いのではないでしょうか。
ソーダの清涼感が、暑い夏にぴったりの飲み方です。
材料は以下の通りです。
- ウイスキー40ml
- 冷やしたソーダ適量
- 氷適量
作り方ですが、まずタンブラー・グラスに氷を入れます。
次にウイスキーを注ぎます。
その後、グラスをソーダで満たします。
最後に、軽くかき混ぜれば出来上がりです。
氷に直接、ソーダを注ぐと炭酸が抜けてしまうので、その点だけ注意してください。
シーグラム セブンクラウンを使ったハイボール
ちなみにアメリカで人気なのが「セブンアンドセブン」というハイボールです。
これは、アメリカのウイスキー「シーグラム セブンクラウン」を炭酸飲料「7up」で割ったハイボールです。
普通のハイボールに飽きたら、ぜひ試してみてください。
まとめ
個人的には、まだまだ「人生おいしくなってきた」と思いながら、ウイスキーを飲むことができません。
きっとまだ修行が足りないんでしょうね。
ちょっと人生に疲れたな、と感じたらウイスキーを買って、お好みの方法で飲んでみてください。
手っ取り早く飲みたい時は、「水割り」や「ハイボール」で、ゆっくり酔いたい時は、「オン・ザ・ロック」がおすすめです。
グラスを傾けながらウイスキーを飲めば、「人生、捨てたもんじゃないな」と少しは思えるはずです。