これだけは飲んでおきたい外国産の美味いウイスキーは何か?
近年、テレビCMなどでサントリーのウイスキーが取りざたされ、日本人には馴染みの深いものになってきていると思います。
しかし、ウイスキーの発祥地はヨーロッパであり、うまいウイスキーもごまんとあるんです。
なので長い歴史を持つウイスキーの本場、ヨーロッパを中心とした世界のウイスキーについて説明したいと思います。
オクトモア
一つ目はアイラ・モルトの中でも最も評判が良いと言われているオクトモアについて説明します。
アイラ・モルトとは
そもそもアイラ・モルトというのは一般にはスコットランドにあるアイラ島というところでつくられたウイスキーのことです。
しかし、現在ではピートを焚くアイラ・モルト独特の製法を行っているウイスキーはみんなアイラ・モルトと呼ばれているようです。
ウイスキーといえばアイラ・モルトと言われるぐらい海外産のウイスキーの中でも群を抜いて知名度があります。
特徴としてはピートを焚くことによって得られる強いスモーキー臭があります。
オクトモアはブラックラディ蒸留所にて5年から10年熟成されたウイスキーで、100%スコットランド産の大麦を使っているというこだわりようです。
気になる香りと味ですが、まずアイラ・モルトではおなじみのピート臭が、このオクトモアではものすごく強く感じます。
ザピート臭ともいえるぐらい濃厚なスモーキー臭です。
次に味ですが、アルコール度数が高いためか、めちゃくちゃ辛いです。
ただ、かすかに芳醇な甘みも感じることができる一品になっています。
カネマラ
次に紹介したいのがアイルランド産のウイスキーであるカネマラです。
カネマラはアイルランドのウイスキーにしては珍しいですが、ピートを使用しています。
前述したオクトモアほどではありませんが、とてもスモーキーな香りがします。
また、古い歴史を持つギルベガン蒸留所とアイリッシュウイスキーの蒸留所として有名なクーリーで作られており、美味い酒であることは間違いありません。
香りに関しては、前述したとおりピート臭が強く、味に関してはモルト・ウイスキーに近いですがそこまでパンチは強くなく、甘さが程よく感じられます。
アードベッグ
アートベッグは聴いたことのある人も多いかもしれませんが、アイラ・ウイスキーの定番的ウイスキーです。
先ほどのオクトモア同様これもなかなかのスモーキーなピート臭が味わえます。
しかし、アートベッグの場合そこにさわやかな果実の香りと上品な花の香りが上手く融合されています。
どうしても、アイラ・ウイスキーの独特のピート臭がいやだという人は、アードベッグがおすすめです。
ジャックダニエル
今までのアイラ・ウイスキーとは打って変わって次に紹介するのはジャックダニエルです。
このジャックダニエルは世界で最も有名なウイスキーの一つであろうテネシーウイスキーの一品です。
テネシーウイスキーとは
テネシー州ではアメリカの法律によってテネシーウイスキーはテネシー州でテネシー州産のサトウカエデを燃やしてつくった木炭で酒をろ過しなければならない規定になっています。
またこのテネシーウイスキーは現在テネシー州で唯一稼働しているジャックダニエル蒸留所で作られたもので、長年変わらない製法で手間を十分にかけて丹念に作られているんです。
そんなジャックダニエルはヴァニラの強い香りやキャラメルの甘ったるい香りが印象的で、またまろやかな味わいが万人受けするであろう一品となっています。
タリスカー
タリスカーはあまり知られていないちょっとマイナーなアイラ・モルトのウイスキーです。
しかし、その味を至高と評価している人も多く、あのジキルとハイドの作者であるスティーブンソンもその一人として有名です。
そんなタリスカーですが、一年のほとんどを霧に覆われて過ごすスコットランドのスカイ島と呼ばれる孤島で作られています。
何十年も変わらない伝統的な製法で、島に残った唯一の蒸留所であるタリスカー蒸留所で丹念に製法されたこのアイラ・モルトは、ピート臭はもちろん、独特のスパイシーな味が特徴的です。
ラガヴーリン
ラガヴーリンも有名なアイラ・モルトのウイスキーの一つです。
このウイスキーの特徴はとにかく上品な甘みが強く、アイラ・モルト特有の辛みとうまく調和しているところです。
香りに関してはオクトモア並みのピートのスモーキーな香りが堪能できるヘヴィな一品となっています。
それゆえ、ラガヴーリンはどうしてもその独特な味のため好き嫌いがきっぱりわかれるのですが、はじめ嫌って飲むのを諦めた人でも、終いにはより強い刺激をもとめてラガヴーリンを求めると言われています。
ラフロイグ
ラフロイグはイギリスのチャールズ皇太子も愛飲していると言われているウェールズのアイラ・モルトです。
ラフロイグを作っているラフロイグ蒸留所はモルトの蒸留所として初めてイギリス王室ご用達の認定を受けた由緒ある蒸留所です。
そこでは、毎日のわずかな気候の変化に気を配りながら、大麦を数時間おきにひっくり返し、乾燥に使用するピートまで自分たちで用意しているようです。
そうした丹念なウイスキーつくりを百年以上もの間こなしてきている実績がこのラフロイグの味に象徴されています。
ラフロイグは一般的なアイラ・モルトと同様のスモーキー臭となんともいえない豊かな味が感じらえます。
また水で割って飲むとより一層、その味わい深さが際立つのでおすすめの飲み方です。
ジョニーウォーカー
ジョニーウォーカーはスコットランド産のウイスキー中でも最も世界的に知名度を誇っているウイスキーです。
なぜジョニーウォーカーが有名かというとその独特なボトルの形状とラベルが斬新で世界で支持されたからだそうで、1920年代には世界120か国でこのウイスキーが販売されていたようです。
ジョニーウォーカーはジョンウォーカーによって1820年に誕生したブランドで、紅茶で有名なイギリスだけあってか、彼は紅茶のブレンド方法からヒントを得てこのウイスキーの製造ヒントを思いついたそうです。
そうして幾重もの時を超えて精錬されたジョンウォーカーの味は、とても芳醇か果実感溢れるもので、とても上品な味わいです。
ザッマカラン
ザマッカランはイギリスの高級車にちなんでシングルモルトのロールスロイスと呼ばれるほど、評価の高いアイラ・モルトのウイスキーです。
ザマッカランは1824年に蒸留ライセンスを取得して、政府公認の蒸留所として発足したウイスキー界の名門です。
またこのウイスキー作りで有名なのは熟成に使う樽です。
自社の管理下にある森林で伐採された木を1年かけて天日で乾燥させて、そして手作業で樽にして、さらにそこで終わらず、樽で3年間酒を煮詰めて初めて完成するというこだわりぶりです。
こうしてこだわってつくられたザマッカランは、ヴァニラやフルーツの強い香りと、始めはスパイシーだが後からフルーティーな味が楽しめる二段構えの味わい設計になっていてウイスキー好きに是非おすすめしたい一品です。
まとめ
以上のようにウイスキーは世界的にみると、様々な種類のものがあったと思います。
説明したものはほんの一部ですし、私の知らない名酒も当然あると思います。
またサントリーなどの日本のウイスキーも決して味が悪いとは思いません。
しかし、世界に出回っているウイスキーは長い歴史と伝統を誇っているので是非飲んでみるべきだと思いますし、特にアイラ・モルトは人生で一度は飲む価値のある外国産のウイスキーだと思います。